2021年9月6日 月曜日
今年は毛虫が多い年なのか、先週から今年2度目の毛虫が発生しています。今朝は子ども達が毛虫に刺されないようにとロープと柵をして桜の木に近づけないようにしていたのですが、そこは子ども達の最高の遊び場である砂場やビックボス、ブランコ、つりかんなどの遊具の場所でもありました。それを見た園長は、日除けシートを持って来させるとつりかんやビックボスの上に張り始めたのです。つりかんとビックボスの上の桜の木にシートを張ると、それは毛虫除けにもなり強い日差しの日除けにもなったのです。屋根の付いたつりかんとビックボスは、子どもの目にはまたまた楽しい新たな遊具へと変身し、もとのように広くなった園庭は目新しい環境になりました。大喜びで遊んでいると、今度は数十年前の大型トランポリンも出てきて、子ども達の冒険心は高まっていきました。限られた広さの園庭を教師の都合で仕切って狭くするのではなく、いかに広くとって使えるように工夫するか、教師達で知恵を出し合って環境を作っていくことをまたまた園長から学びました。
そんな時、年中組のKくんが「先生来てや!大変なんよ!」と、表情を変えてやって来ました。Kくんが指差す先にはひょうたんとゴーヤに囲まれた『男だけの基地』があります。行ってみると「ゴーヤが鳥に食べられとんよ!」と、年中組の男の子達が目を丸くして呼んでいました。そこには、熟して割けたゴーヤから真っ赤になった種がこぼれていましたが、それが上手いことすずめ除けの稲のネットにのっかっていたのでした。騒いでいる年中児の様子に気付いたらいおん組の男の子達が、優しく説明し始めました。「これはお母さんと一緒で、赤ちゃんが産まれただけなんよ。赤い種が赤ちゃんやけん、鳥に食べられたんじゃないんよ。」それを聞いた年中児達は納得したようで、ネットの上の種を集めて、また来年植えられるようにと乾かすことにしました。
一方、ゴーヤの隣りにはひょうたんが見事に実っています。2週間前のこと。園長がひょうたんを1個収穫して、口を開けて細い棒で突きながら、種と中綿を取り出し始めました。何日もかけて少しずつ種を取り出しては水を入れ、中の種肉を腐らせていきました。そして今日、くま組のSくんとAくんが中を覗いてみると、ついにひょうたんの中が空洞になっていたのです。しかし、中身はとれたのですがなんとも言えない腐った匂いが残っていて、SくんとAくんはこの匂いに負けじとひょうたんの中に水を入れては出してを繰り返して、やっとのこと中身と種を全て出し切りました。あとは周りを磨いて口に栓をつければ、ひょうたんのとっくりの完成です。「完成まであと少し!」と男の子達は意気込んでいます。
2学期が始まって幼稚園にも活気が戻ってきましたが、まだまだコロナという疫病神は牙をむいて待ち構えています。子ども達には、自分や仲間を守ることをしっかり身に付けさせなければなりません。マスクを外して食事をする時には、どうしても感染リスクが高まりますが、今までと同様にテラスも使って密にならないように食事をします。又、食事前のぎりぎりまでマスクを着けたり、食事中は会話をしないで食後の歯磨きの代わりに食後はお茶を噛んで飲んで抗菌したりするなど感染対策をしていきます。元気いっぱい遊んだ後の食事では、誰もふざけたり話したりしないで静かに食べることができるようになり、園長からしっかり褒めてもらっています。体力も養い、約束を守りながら今後も感染予防に努めていきたいと思います。
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