2021年7月1日 木曜日
今日は、朝から曇り空でしばらくするとポツポツと雨が降り始めました。そしてあっという間に大雨になりました。すると、園長が海の家のテントの下でプールや泥舟を移動させて雨水を貯め始めました。それを見た子ども達は続々とテントの下へ集まってきました。園長が、雨が沢山落ちてくるところに傘を逆さまにして吊るしてくれるとどんどん雨が溜まっていく様子をじっと眺めていた年長のS君とN君は「この水を落とすためにはどうしたらいいかな?」という教師の問いかけにしばらく考え「紐で引っ張るのは?」とアイデアを出しました。そこで、早速傘の底に紐をつけ引っ張ってみることにしました。すると見事水を落とすことに成功しました。しかし、水が落ちる場所が難しく、中々水を受ける泥舟の中に落とすことができません。そこで、S君は水を少し落としてみては向きを調節していき丁度いい方向を見つけました。場所が決まると上手にその位置に水を落として泥舟に水を貯めていきました。しばらくしていると、紐を傘の内側にくくりつけて引っ張っていたので傘が逆向きになり水を貯めることが出来なくなりました。それを見たS君が「傘の外の一番下の先のところに結んだらいいんじゃない?」と言って、結ぶ場所を変えて再度チャレンジです!すると傘も逆向きにならず水を落とすことに成功しました。そこからは慣れた手つきでN君は、水を落としては貯める、を繰り返しながら雨水遊びを楽しんでいました。
テントの下で年長さんが楽しんでいる中、ひよこ組の部屋の前でも園長が面白いことをして子どもたちに見せていました。ワインボトル状のペットボトルに水を貯め、そこに落ちていたトマトを浮かべるとそのペットボトルの口に合わせて雨水がポタポタと入るように位置を調節すると中に入っているトマトが雨水に押されてポコポコと浮き沈みするのです。ひよこ組のY君は興味津々近くまで行って眺めていました。さらに、不思議なことにトマトによっては沈んでいくものもありました。「これは浮力の勉強です!」と、園長に言ってもらい、まさにその通りで遊びの中にたくさんの学びがあるんだと改めて感じることが出来ました。
年長児のH君は、沢山溜まっている桶を見ながら「何かを浮かばせたいな・・・」と呟きました。それを聞いた教師が「じゃあ何か作ればいいんじゃない?」と声を掛けると、さっとどこかへ消えて行きました。しばらくして帰ってきたH君の手には小さな可愛い手作りの桃太郎と一寸法師がありました。H君の持ってきた桃は中心がパカッと割れるように作ってあり、中には小さな桃太郎もいました。その桃太郎を水で牛乳パックに貼り付けると、実際の物語のように樋を使って流し始めました。桃太郎の話を昨日、桃を収穫した時に園長が話してくれたイメージと、川から流れてきた場面は一寸法師と重なったようでした。手作り桃太郎で遊んでいたH君ですが、しばらくすると桃太郎と一寸法師を使ってオリジナルの昔話を作って話しながら水に浮かばせて遊んでいました。雨を利用した遊びから生まれた様々な活動を存分に楽しんでいる子どもたちです。
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