2021年7月5日 月曜日
今日は30℃を越える真夏日となりました。子ども達が涼しい場所で遊べるようにと、設置したテントやすだれの影で廃材やブロックで遊んでいました。
今までりす組の子ども達は、自分達で育てているトマトや園庭の夏野菜を観察すると「先生トマトがいっぱいなってたよ」と報告していましたが、更に古森先生から1日の生活に興味を持ち、どの時間になったら自分達が何をするのかを理解して行動できるように、各学年のプールの時間等が書いてあるホワイトボードを見るようになってきました。その時間表には、トマトや野菜の観察時間も入っています。
そこで今日は、週明けで土日の2日間に夏野菜の成長が見ただけで分かります。どのくらい成長したのか気になる子どもも多く、園内にある夏野菜を観察しに行くことになりました。最初に年長児が植えた稲を見に行きました。稲もすっかり大きくなり、子ども達の腰の高さまで育っていて、「稲も私達よりも大きくなるのかな?」などの会話が聞かれました。又、後ろでひょうたんを見ていた男の子達の「めっちゃ大きくなっているひょうたんの赤ちゃんがある!!」との一言に「どこにあるの?」と次々にひょうたんの周りに集まり探し始めました。集まってきた友達に「ほら、ここにあるよ」とK君が葉っぱをめくってみんなに教えると「あった!!」「大きくなったね」とひょうたんの赤ちゃんの成長に子ども達は大喜びでした。
最後にひよこさんの前にあるきゅうりを見に行くと、2階のテラスにもう少しで届きそうになるくらい伸びたきゅうりに、「先生より大っきいね!」「もう少ししたら上からさわれるね」と話していると、Mちゃんが「葉っぱが何か小さくなってる」と言うのでよく見ると、子どもの顔と同じくらいあった大きな葉っぱがしなびれてしまいしょんぼりしていました。今朝はひょうたんの葉っぱも同じようになっていたようで、小さくなっているのは葉っぱまで十分な水分がいきわたっていないので、水分の蒸発を防ぐためになるんだよと、古森先生から教えてもらっていたとの事で、子ども達から自分も教わりました。葉っぱが大きい植物ほど水分の蒸発が大きいので、水を沢山あげなければならないそうなのです。夏は朝晩の水やりは欠かせません。子ども達の知識は植物や、生き物の飼育栽培からどんどん広がります。
今日の給食は、パン、具だくさん焼きそば、コールスローサラダ、トウモロコシ、牛乳でした。
2021年7月4日 日曜日
今、S君は夢中になっていることがあります。それは虫を見ることです。テラス前に一匹のダンゴムシが歩いていると、近くまで顔を寄せて見ています。ダンゴムシが動くと「あっ」と言いながらS君も少しずつ体を動かしていきます。そんなS君を見て本当に虫が好きなんだなと思います。
そして最近もう1つ夢中になっているものがあります。それはひよこで植えているトマトです。休み明けに、赤いトマトや少し赤くなっているトマトがたくさんなっていました。朝一にトマトを見たY君は保育教諭に赤いトマトがあることを指差しながら教えに来ました。一緒に見に行くと他の子どもたちも集まってきて赤いトマトを見て大喜びしていました。そして隣に座っている友達に話しかけている子もいました。そこで収穫することになりました。「赤いトマトどこ?」と聞くとみんなが指を差しました。トマトを収穫している間、子どもたちは目を輝かせてず~っと見入っていました。トマトを1個採って「赤いトマトは・・・おしまい?」と声をかけると「違う」「ココも!!」と少し怒った表情で言いながらあっちこっちを指差していました。そんな会話をしながら全部収穫し終わると子どもたちは一安心したように遊びの続きをしていました。洗ってお皿にのったトマトを保育教諭が「これ、何?」と聞くと自信満々に「トマト」と答えていました。保育教諭が食べる準備をしている間、早く食べたくてうずうずしていた子どもたちですが「もも組さんにも見せに行こう」と言うと、そのお皿を持ってもも組のお部屋にいきました。もも組の子どもたちは、赤くなったトマトを見て目を輝かせていました。見せた後は調理師さんに切ってもらいみんなで分けて給食で味わうことにしました。
7月1日木曜日は激しい雨が降っていました。少しでもテラスに出れるように靴箱や柵を動かしていると古森先生から「それじゃ子どもたちに雨が見えないでしょ」と指導を受け、子どもたちから雨が見えるように環境を作ってくださいました。そして、保育教諭が子どもたちに雨だれ・雨だれの音・水しぶき・雨水が溜まっていく様子など、見えるようにカップ・ペットボトル・タライ・バケツなどを用意しているといつの間にか子どもたちがたくさん集まってきて、その様子を見ていました。自分たちは雨だれが落ちてあがる水しぶきや水が溜まる様子を目を輝かせて夢中で見ていました。水が溜まっていくと、またまた古森先生に面白いアイディアを出してもらって、保育教諭がペットボトルから何かを取り出しました。それはビー玉です。ビー玉をペットボトルの中に入れるとポトンッと沈んでしまいました。ビー玉より軽いものはないかと、今度は小さく切られたストローにも挑戦してみましたが、残念ながら沈んでしまいました。その様子を見た古森先生が、雨のために落ちていた緑色のミニトマトをこっそり持ってきてペットボトルの中に入れると今度はポコンと浮きました。そして浮いたトマトに雨水が落ちるとトマトは雨だれに押されてペットボトルの中程までスーッと沈み、また自然にスーッと浮いてくるのです。それが面白くて子どもたちは夢中で見ていました。また私たちもこの不思議な動きを夢中で見てしまいました。
「科学の芽」がこんな所にも転がっているのだと気付かされると共に、今まで雨の日は室内で過ごしていたのですか、この遊び方を目にして幼児期に保育教諭は何を与え・何に気付かせ・何に興味を持たせるかまた、子どもは乳幼児期にどんな経験をさせてもらうかで大きく生き方まで差がついてくるであろうことに気付かされました。そして小さい頃からいろんな物を自分の目で見て自分なりに考えて成長し面白い発想をしていくんだなと学びました。何気ない私たちの行動ももちろん子どもはあの透き通った目にしっかり焼き付けているのです。責任の重大さを改めて感じました。
2021年7月2日 金曜日
昨日の雨のおかげで夏野菜もすくすく大きくなっていました。みんなが育てているトマトも真っ赤に!りす組のIちゃんは、1つ、2つ、3つ、、といくつ採れるか嬉しそうに数えていました。そこへやってきたのはらいおん組のkくん。
「先生、男の子の基地がいい感じになりよるけん来てくれん?」と教師の手を引いて連れて行ってくれました。すると小さかったひょうたんの赤ちゃんが少し大きくなり、葉っぱが大きくつるがグングン上に伸びて行っていたのです。基地の方に入ると、「ほら隠れとるやろ?」と嬉しそうに葉と葉の小さな隙間から覗いていました。本当に夏の植物の成長のスピードには驚かされます。今しか見れない植物達の様子を見のがさないよう、毎日子ども達と観察を続けていきたいと思います。
そしてそして、、、子ども達は朝から水鉄砲がしたくてしたくて、、こっそり先生のおしりに水をかけたりとさり気なく仕掛けてきてうずうずしていました。「なら何時からするか決める?」と何人かの子ども達が予定表のボードの前に集まってきました。そう!この予定表は子ども達が見てわかるように、時計に馴染みを持って見通しが持てるようにと、富田先生が作ってくれたのです。そのボードには「お茶を飲む」時間も入っていて子ども達が気づいて行けるようになっています。「お茶を飲まないと!」とボードを見た子は気が付いてお茶を飲みに上がっています。盆踊りの時間が決まるとペットボトル水鉄砲バトルの時間もそれぞれクラスの子ども達と相談して決め、準備OKです。
さぁ、いよいよペットボトル水鉄砲バトルのスタートです。水着に着替えて準備満タンのぱんだ組。昨日ぱんだ組のR君がペットボトルをたくさん持ってきてくれていたので、他の子が持ってきたのと合わせると一人一つ水鉄砲を持つことができました。バトルが始まると先生も子ども達も〝大はしゃぎ″です。ここぞとばかりに子ども達も先生を狙います。先生達もやられてばかりではありません。もちろん一緒に走ってびしょ濡れで楽しみます。今日は、異年齢児も混ざってみーんなで楽しみました。ペットボトル1つでこんなにも遊べる三葉っ子。いつも子ども達のことを考えた面白いアドバイスをくれる古森先生。今年はペットボトルで大盛り上がりです。
たっぷり遊んだ後にまたまた古森先生が屋外遊ぎ場で採ってきた桃を子ども達のためにとむいてくださったのです♪〝わぁ~!ももだ!″〝すぐ食べていい?″〝おいしい~あま~い″と大喜びの子ども達でした。
帰りに年長のY君がニコニコした顔で近づいてきて「今日先生にいっぱい水かけてやったわ!楽しかった~!またらいおん組とバトルしようね」と声をかけてくれて疲れもふきとぶ嬉しそうな笑顔で教師も元気をもらいました。
2021年7月1日 木曜日
今日は、朝から曇り空でしばらくするとポツポツと雨が降り始めました。そしてあっという間に大雨になりました。すると、園長が海の家のテントの下でプールや泥舟を移動させて雨水を貯め始めました。それを見た子ども達は続々とテントの下へ集まってきました。園長が、雨が沢山落ちてくるところに傘を逆さまにして吊るしてくれるとどんどん雨が溜まっていく様子をじっと眺めていた年長のS君とN君は「この水を落とすためにはどうしたらいいかな?」という教師の問いかけにしばらく考え「紐で引っ張るのは?」とアイデアを出しました。そこで、早速傘の底に紐をつけ引っ張ってみることにしました。すると見事水を落とすことに成功しました。しかし、水が落ちる場所が難しく、中々水を受ける泥舟の中に落とすことができません。そこで、S君は水を少し落としてみては向きを調節していき丁度いい方向を見つけました。場所が決まると上手にその位置に水を落として泥舟に水を貯めていきました。しばらくしていると、紐を傘の内側にくくりつけて引っ張っていたので傘が逆向きになり水を貯めることが出来なくなりました。それを見たS君が「傘の外の一番下の先のところに結んだらいいんじゃない?」と言って、結ぶ場所を変えて再度チャレンジです!すると傘も逆向きにならず水を落とすことに成功しました。そこからは慣れた手つきでN君は、水を落としては貯める、を繰り返しながら雨水遊びを楽しんでいました。
テントの下で年長さんが楽しんでいる中、ひよこ組の部屋の前でも園長が面白いことをして子どもたちに見せていました。ワインボトル状のペットボトルに水を貯め、そこに落ちていたトマトを浮かべるとそのペットボトルの口に合わせて雨水がポタポタと入るように位置を調節すると中に入っているトマトが雨水に押されてポコポコと浮き沈みするのです。ひよこ組のY君は興味津々近くまで行って眺めていました。さらに、不思議なことにトマトによっては沈んでいくものもありました。「これは浮力の勉強です!」と、園長に言ってもらい、まさにその通りで遊びの中にたくさんの学びがあるんだと改めて感じることが出来ました。
年長児のH君は、沢山溜まっている桶を見ながら「何かを浮かばせたいな・・・」と呟きました。それを聞いた教師が「じゃあ何か作ればいいんじゃない?」と声を掛けると、さっとどこかへ消えて行きました。しばらくして帰ってきたH君の手には小さな可愛い手作りの桃太郎と一寸法師がありました。H君の持ってきた桃は中心がパカッと割れるように作ってあり、中には小さな桃太郎もいました。その桃太郎を水で牛乳パックに貼り付けると、実際の物語のように樋を使って流し始めました。桃太郎の話を昨日、桃を収穫した時に園長が話してくれたイメージと、川から流れてきた場面は一寸法師と重なったようでした。手作り桃太郎で遊んでいたH君ですが、しばらくすると桃太郎と一寸法師を使ってオリジナルの昔話を作って話しながら水に浮かばせて遊んでいました。雨を利用した遊びから生まれた様々な活動を存分に楽しんでいる子どもたちです。
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