2021年6月27日 日曜日
梅雨の始まりと終わりを告げると言われる園の駐車場のたち葵の花が最先端まで届き梅雨の終わりを告げています。夏を感じる日も多くなっている中、朝夕は肌寒さを感じることもあり、体調を崩す子供も多く見られました。今週は少しずつ回復して登園してくる子供たちも増え、保育室にはいつものにぎやかな声が戻ってきました。
好奇心旺盛なもも組の子供たちは、保育教諭がゴソゴソと何かを始める準備をしていたり、廃材などを出してくると『なになに?』『ちょうだい!』『さわらせて!』と次々に集まってきます。
この日はプチプチ(梱包材)を床に広げてみました。すべらないよう貼り付けているのも待ち切れず上に乗ってみると『ん?』という表情で足元を見つめて不思議そうな表情をしていました。そのまま足踏みする子もいれば指でぎゅ~っと押したり、手でこするようにして音が出てくることに気付き笑顔を見せる子もいました。
また廃材の中から空き箱やトイレットペーパーの芯などを出し、その中に布を入れてⅯちゃんに渡してみました。Ⅿちゃんは中をのぞきこむと、布をもっと押し込もうとしていました。「出せるかな?」と保育教諭が声をかけると布をつまんで引っ張り始めました。片手で芯をしっかり持ち思い切り引っ張って出てくるとこちらに笑顔を向けます。それを見ていた他の子供たちも芯と布を持って来て自分もやりたい!っとアピールし始めました。手の平でグシャッと入れようとしてなかなか入らずイライラしながらも指を使うと少しずつ中に入ることに気付くと夢中になって出し入れを繰り返す子、布を手の平で押し広げ、たたもうとする子,クルクル丸めて入れようとする子など様々な動きが見られました。これは給食の後片付けの時におしぼりをたたんで筒状のケースに入れる動作と同じです。毎日少しずつ自分でやってみようとする姿が見られ、身についてきているのだなと感心しました。
また別の日、ブルーシートを広げちょっとした水遊び気分を味わいました。水遊び用の魚たちを並べ「わ~お水冷たいな~。」と保育教諭が足をバタバタさせてみると、子供たちはキョトンとした顔で見ていました。ブルーシート=水の中と見立てるのは難しいようでした。そこは保育教諭の腕の見せ所。全身を使い「パシャパシャ~」「気持ちいいな~」と演技派の力を見せながら気分を盛り上げます。すると子供たちも足をバタバタさせたり、水の中に手を入れるようにシートを触ったりする子もいました。この遊びをした後から、ブルーシートを広げると自然と集まってきてみんなで座り『なにかするんでしょ?』『なにするの?』という表情でこちらを見ます。何しようかな~と考えながらシートを動かそうとするとその上に乗っている子供たちは大喜び。そこでシートの両端を持ち上げ上下にバサバサと動かしてみると、歓声を上げてシートの下に入ったり逆に逃げたりしていました。密にならないよう隠れるのは一瞬にしつつ、子供たちはシートの動きを見上げながら出たり隠れたりを楽しみました。
そしてこのシートの上で絵の具遊びもしました。絵の具を溶いた容器の中に手や指先を入れて紙の上で自由に動かします。以前経験しているのでためらうことなく触っていました。1つの色にこだわる子もいれば、容器の中に両手を入れたまま動かず、絵の具の感触を確かめるようにしている子もいました。気付けば鼻の頭やほっぺたに絵の具がついていたり、それぞれの興味に合わせて楽しむことができました。
子供たちは様々な物に全身、特に手で触れ、それぞれ違った感じ方をします。これからも身近にある素材を遊びに取り入れながら様々な経験をさせていきたいと思います。
コメント (「触るのって楽しいな。」 ひよこ もも組 山岡由紀子 はコメントを受け付けていません)