2020年12月6日 日曜日
今週に入って朝はぐんと冷え込み木の葉も色づき秋の深まりを感じるようになりました。
ある朝、保育室の窓から外をみると庭の遊び場にブルーシートと季節外れのビニールプールが出ていました。何かな?と近づいてみるとプールの中には落ち葉が沢山入っていました。三好先生が山際の掃除をしたときにぴよぴよの子ども達に今の季節ならではの遊びを体験させてあげたいと落ち葉を沢山集めてくれていたのでした。
子ども達は外に出てくるや否や早速プールの中に入り落ち葉の上を歩き始めました。
履いている靴が見えなくなる位の深さの落ち葉の上を歩くたびにカサカサと音がするのを楽しみながらプール中をぐるぐると回っていました。
するとYちゃんが落ち葉を両手ですくってプールの外へかきだし始め、それを見たH君は落ち葉をすくいあげると大きく手を広げて思いっきり頭の上でふりまきました。ひらひらと自分や友達の上に落ちてくるのを何度も繰り返し楽しんでいました。
もう辺り一面落ち葉の雨が降り、時折風に乗ってひらひらと飛んでいくのを見て「わー」っと歓声が上がりました。振りまいて遊んでいたかと思うと近くのテーブルでは落ち葉のごちそうを作って遊び始めました。
手でわしづかみにして盛り付けたりスコップですくったりとそれぞれの年齢によってその扱い方はさまざまですが思う存分落ち葉に触れて楽しんでいました。
次の日、幼稚園で焼き芋が始まったと聞き散歩がてら行くことにしました。途中幼稚園の裏山の坂を上ると小さなどんぐりが道端に落ちているのを見つけ子ども達に声を掛けて拾っていくうちに子ども達が夢中になってどんどん山の上の方へ登り始め、あわてて追いかけて行くという一幕もありましたが無事幼稚園にたどり着きました。
そして園庭に入るとすぐぱんだ組さんがここに座っていいよ!と案内してくれて丁度目の前で焼き芋をしているところを見ることができました。新聞紙にくるんだ焼けたばかりのお芋を頂いたのでまずは分ける前に丸ごと1本を一人ひとりに持たせてその温かかさを肌で感じさせていきました。「あったいねー。美味しそうだねー。皆でわけっこしようねー。」と言いながら手渡すとニコニコと可愛い笑顔でお芋を触っていました。
というのも焼きいもをただ食べるだけでは勿体ない、焼ける様子を目で見たり、焼いて下さっている人にありがとうという気持ちを持ったり、焼き芋を焼いている風景やにおいなどそこにあるすべての雰囲気を感じとってほしいと思ったのです。
案の定子ども達はその美味しさにまだたべたーい!と何度もおかわりを待っていました。
そして食べ終わってからも柵の前に行ってバーベキューをしているところを見ていました。
暫くしてふと園庭の奥に目をやると年長さんのお店屋さんごっこのコーナーに気がつきました。一緒にいた保育士達も興味津々で近づくとまだ開店前で商品作りをしていた年長さんが子ども達をみて「かわいいーぴよぴよさん達ってちっちゃいね。」と言いながら話しかけてくれました。そして特別にお店の品物を売ってくれることになりました。Yちゃんはモールの指輪や廃材で作ったプリンが気になったようでした。
M君はヤクルトの容器で作ったオレンジジュースを、Aちゃんはどんぐりを包んだ飴を手に取りました。R君は蝶ネクタイを選んで首にかけてもらいました。
しかし問題が・・そうですお金を準備していなかったのです。そこでふと考えて「あのーぴよぴよさんたちお金は持ってないけどさっき来る時山で拾ったどんぐりがあるからそれでいいかな?と交渉してみると「いいよー」と快く商談成立!袋から取り出したどんぐりをお金代わりに好きな品物を買うことができました。優しい年長さん達に「ありがとう!」とお礼を言って焼き芋の会場を後にしたぴよぴよの子ども達と保育士達は心もほっこり温まり楽しかったねーと言いながら帰路につきました。
身近に感じる秋の自然と味覚、晩秋の今だからこそ楽しめる活動を周りの人に与えてもらったり幼稚園の活動に便乗させて貰ったりしていることに感謝しつつ子ども達と楽しい経験を積んでいます。
コメント (秋を感じて遊ぼう! 一時預かりぴよぴよ 日野美雪 はコメントを受け付けていません)