2020年12月3日 木曜日
「いらっしゃいませ〜いらっしゃいませ〜♪今日はおいしいおいしいフライドポテト屋さんがありますよ〜♪」連日のたき火からの焼き芋、バーベキューで子ども達はいろいろなことを経験しています。お家に帰ってからも子ども達からたくさんの楽しいお話を聞かれていることと思います。実は昨日、ポンタ農園の藤岡さんから連絡をいただいて年長の預かりの子ども達がじゃがいも掘りに行きました。収穫した秋掘りのお芋はとても立派で大きくて、先生達で相談して今日もそのお芋を子ども達に食べさせたいと、ふかし芋の準備をしようとしていましたが…「子ども達はフライドポテトの方が好きよね!」と園長先生がすぐにガス屋さんにガスをお願いしてテントの下でフライドポテトを作ることを考えてくれました。そして、先生達もすぐに準備を始め、「フライドポテトするならお店屋さんみたいに看板もいるよね!」とH先生が。「じゃあ、1つ何円にするー?」「入れ物はどうする?」と子ども達の喜ぶ姿を想像しながらせっせと準備をしていきました。園長先生が熱くなった油の中になが〜〜〜いじゃがいもを入れるとバチバチバチ~とじゃがいもが揚がる良い音と共に良い匂いが広がって、周りにいた子ども達がすぐに集まって来て「うわ~すごい!良い匂い~♪」と大興奮。看板を見てすぐに「一つ50円」ということに気が付いて「お金作らなくちゃー!」と大喜びの子ども達。年長さんのお店屋さんで買い物を楽しんでいた年中・年少・プレ年少の子ども達はお金を作るのもおてのもの!あっという間にお金を握りしめて店へと戻って来て、フライドポテト屋さんは開店前だというのに長蛇の列で賑わっていました。
大きな鍋に油いっぱいで揚げてくれたフライドポテトを園長先生が一口パクっと食べると「あーーーーー!」と子ども達は目をキラキラさせて早く食べたいという表情で見つめていました。さぁ、準備ができてオープンすると50円と引き換えに自分達で作った容器にできたてのフライドポテトを入れてもらうと大喜びでペロッと食べてしまう子や一本一本大切に食べている子がいて、どの子もとても嬉しそうでした。食べ終わった子はお店に近づいてきて「ありがとう!おいしかったよ♪」「カリカリで塩加減が良かった!」等、思い思いに表現していました。降園時に片付けをしていると、テントに付いている看板を見た子ども達が入れ代わり立ち代わりやって来て、「ポテトおいしかったね」「カリカリやった!」「ポテト屋さん楽しかったね♪」とお話してくれて、子ども達は今日また楽しい体験ができたんだなと思うと、園長の「今」を経験できるためのひらめきはすごいなと思い、私も子ども達に一つでも多くの楽しい経験をさせてあげれるようにしたいなと思いました。
この連日の経験の中には、「生きるための原点」の学びがたくさんあり、教師も子ども達もたくさんのことを学びました。おいしいフライドポテトを子ども達に食べさせたいという思いで心を込めて、大きなじゃが芋の大きさを考えて切ったり、科学的に分析しながらカリカリに揚がるように混ぜながら揚げたりして、「食の大切さ」「相手を思う気持ち」を学び、それを受けとった子ども達もまた「おいしい」という気持ちを言葉や表情で作ってくれた人への感謝の気持ちを表現して、じゃがいもをくださったポンタ農園の方には手紙をつけたフライドポテトを届けることで気持ちを伝えました。ポテトを入れてもらうために主体的に容器を作ったり、順番に並んで待ったり、この一つの出来事の中で子ども達のたくさんの学びと育ちを見つけ、感動いっぱいの一日となりました。月曜日~3日間の焼き芋本日のフライドポテトの活動の中で子ども達の喜ぶ顔を思い浮かべながらさつま芋やじゃがいもを届けてくださった方々の気持ちに感謝しつつ、食欲の秋をを満喫した子ども達の笑顔は輝いています。そして、食育は人の全ての生き方の指針材料がつまっていることを教師一同実感しています。
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