2020年11月11日 水曜日
「ポンタ農園をみんなで作ろう」と考えたものの、どのように進めていくか悩んでいたところ園長が見に来てくれ、「おいもゴロゴロ、おいも畑にしたらいいよ」とアドバイスしてくれました。近くにいた赤組のKちゃんに園長が持っていたお芋を手渡し「お芋植えてみて」と声をかけ、土(新聞紙)の下からひょっこりお芋をのぞかせました。すると、Kちゃんは「これはKちゃんのお芋」とぴょんぴょんはねて喜んでいました。そこに、2組のY君が登園してきました。すると、園長がまたまた「これ、Y君のお芋土に植えようか」と声をかけY君は、新聞紙の土の中に隠れんぼさせました。すると、園長がそのもっこりの土を破って窓のようにして、「こんにちは」と言ってお芋をのぞかせました。すると。Yちゃんもペコッと頭を下げました。その姿が可愛くて教師達は思わず笑ってしまいました。すると、「お芋作らないかん」「みんなに言わんといかん」とやる気満々。近くで園長と子ども達のやり取りを聞いていた私達教師も楽しくなり、早く子ども達と作りたいとワクワクしてきました。
たんぽぽ組全員が登園してから子ども達とその場所を見に行き、その前に教師が作って土の中に埋めておいた大きなお芋を「うんとこしょ、よっこいしょ!」と掘ってみんなで楽しみました。そして、みんなのお芋はどんなお芋が掘れたか話し合いました。すると、「長いお芋やった!」や「大きいお芋やった!」「ちっちゃいお芋2つやった」、「掘りよる時虫もおったよね〜」等と次々いろいろな言葉がでてきました。その勢いでお部屋に戻り、作り始めると、Y君は、包装紙で2つの小さなお芋を作ると、「後、おっきいお芋もやった。描くけん紙ちょうだい!」と紙に大きなお芋を描いていました。出来上がると、友達と見せ合ったり、ままごとのお皿にのせてままごとを始めたり、「美味しそ〜」等と楽しんでいました。また、青組のK君は、なが〜く切ったセロハンテープにお芋を3個付けると「繋がったー」と喜んでいました。
通路には、先に青、赤組がお芋を植えていていろいろな形のお芋があって楽しい通路になっていました。それを見た2組の子ども達も「わぁ〜」と声を上げ、どこに貼ろうか考えていました。Mちゃんは「ここにする!」と決めて貼っていましたが「少しだけ土で隠す」と言って土でおおって貼ったり、「掘りよったら虫がおった」とすぐそばに虫も貼りました。O君は、友達が埋めたお芋が隠れているのを見つけては「おいも、おいも」と喜んでいました。そして、土の下からのぞきこみ、自分のお芋を下から入れて貼りました。土で隠れて見えなくなったお芋を園長から窓の土の紙を破って窓にする方法をアドバイスしてもらったことを思い出し、少し破って見ました。すると、ひょっこり見える自分のお芋にジャンプ、ジャンプを繰り返して大喜びしていました。
赤組の子も、「お芋は土の中にあったけん、隠してあげる」と隠すように貼ったり、ひょっこりでてきたお芋に「こんにちは」と言ったり、いろいろな所で満3歳児らしいとっても可愛いい姿が見られました。このようにいつでも子どもの発達に合わせた体験や経験、興味をうまくとらえ環境やきっかけを作ることで子ども達は主体的に遊び、気づき、生きる力となっていくことを実感するとともに、教師として、保育の楽しさと醍醐味を味わうことができ、幸せなひとときとなりました。
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