2020年9月29日 火曜日
今日は農林水産省・食育等推進事業「笑顔の給食」に南海放送さんのご尽力により愛媛で養殖している鯛を使った給食とメロンが用意されました。そして、料理研究家の中村和憲先生がその養殖されている鯛がどこからどのようにして、みんなの口に入るのか教えてくださいました。南海放送からは仲田さんと丹下さんが来園してお世話して頂きました。
以前も一度、鯛給食を食べました。その際も、鯛が愛媛で養殖されていることコロナの影響で鯛を出荷できなくなっていることなどは知っていた子どもたちでしたが、今日は更に中村先生のお話により、多くのことを学ばせていただきました。
中村先生から「鯛のこと知ってる?」と聞かれると8割の子が手を挙げました。その後、愛媛の鯛が養殖日本一ということ、鯛を養殖するのに2年かかるということ、おいしい鯛をみんなに食べてもらう為、養殖している人たちがえさを工夫するなど心を込めて育ててくれていることを子ども達にわかりやすく話して頂きました。そんなにして大切に育てた鯛がコロナの為に出荷できなくなっている話を聞くと、子ども達からも「それは大変!」「かわいそう。」という反応がみられました。その後、魚など海のものには①ミネラルと亜鉛がたっぷりで心も体も元気になること ②DHAたっぷりで頭が良くなること ③カルシウムたっぷりで骨が強くなることも知り、更に鯛を食べることへの期待が高まりました。話をしてもらった後、養殖の映像を見て『いただきます』になりました。ここでも中村先生から『いただきます』をいう意味も教わりました。「今は『いただきます』だけど昔は『いのちをいただきます。』だったんだよ。」「魚の命、肉や野菜の命もいただいている。っていうことをわかって『いただきます』を言おうね。」と話してもらい今日はみんなで『命をいただきます。』と言って食事を始めました。
お弁当箱のふたを開けると一番に鯛を口に入れ「おいしー!」「おかわりしたーい!」と子ども達から声があがりました。いつもはみんなでお礼を言うことが多いのですが、今日はインタビュー方式です。「中村先生や南海放送の方へ伝えたいことがある人?」と園長が聞くと20人くらいの子どもたちがマイクを持ってお礼を伝えました。「鯛がおいしかったです。ありがとうございました。」から始まり、「話をたくさんしてくれてありがとうございました。」「鯛をおいしく作ってくれてありがとうございました。」中には「また鯛を持ってきてください。」と言って次のお願いをする言葉や「命を食べさせてくれてありがとうございました。」と言って中村先生を驚かせる言葉もありました。それぞれ一人一人の言葉を聞き、今日の活動の意味の大きさを感じこの経験を教師も深く考えこれからの活動にも活かしていきたいと改めて感じました。
中村先生からは『食は人を作る』「まさに三葉の子ども達の明るさ・感性・興味全てに『食が人を作る』を実践できている。」と驚きと感動の言葉を頂きました。
いつも以上によく食べ、食事を楽しむ様子が見られた子ども達。中村先生や南海放送のお二人も子どもたちと一緒に食事を楽しんでいただきました。そして、見送りでは「ありがとうございました。」と同時に「また来てください。」と素直な気持ちを伝えていました。
子ども達にとても大切な食育を指導してくださった中村先生、そして、この機会を与えてくださった南海放送の仲田さん、丹下さん、子どもたちも教師もとても楽しい充実した時間を頂きましたこと、お忙しいのにたっぷりの時間お付き合いいただきましたことお礼申し上げます。ありがとうございました。
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