2020年9月17日 木曜日
テラスの植木に吊るされたゴーヤをたんぽぽ組のKくんが目をキラキラさせて見ていました。このきれいなオレンジ色に熟した形の良いゴーヤは、園長が駐車場から採ってきてくれたものでした。2つのゴーヤを吊るしてくれていたのですが、片方はすでに実が割けているもの。そして、もう一方は今にも割れそうできれいなオレンジ色に輝いている膨らみかけたゴーヤでした。割けて種が落ちていく瞬間を子ども達に見せたいと、子どもの目につく場所に園長が飾っていたのでした。
そして今朝、植木に吊るされたゴーヤを見てみると残念なことに夜の間に割けて、種が落ちてしまっていました。割ける瞬間を見れなかったと残念がっていた私に「先生、どしたん?」ときりん組のYくん達が声を掛けてきました。種が落ちる瞬間を見たかったことを話し、いつ頃割けたのだろかと考えていると、Yくん達は2つのゴーヤを見比べながら「こっちはたくさん割れとるけん、けっこう前やないかな?こっちの方はあんまり割れてないけん、ちょっと前やと思うよ。」と頭を働かせて推測し、その姿に私はとても驚かされました。Yくん達が言うように、昨日割けていたものは中身が乾燥して割れ目が反っているのに対して、もう一つは差ほど反っていないのです。三葉っこ達の鋭い洞察力や探求心、豊かな感性には感心させられるばかりです。
まだまだ謎の多いゴーヤですが、駐車場のゴーヤも残りわずかになったので、子ども達とその時にしか見られない貴重な体験ができるよう、又見逃さないように一緒に観察していきたいと思います。
先日、ポンタ農園から子芋がたくさんついている里芋を頂いてきてテラスに飾っていました。園長から「里芋はお母さんにくっつき虫していて、みんなみたいだね。」と話してもらうと子ども達は、その真ん中にあるお母さん芋はどうなっているのか気にしていました。そこで、まず泥がたくさんついている里芋を水で洗うと、たくさんの子芋たちがくっついているのがよくわかりました。甘えん坊の里芋は「子芋」と呼ばれるそうです。とってもとってっも甘えん坊なので、一つ一つお母さん芋から離すのは大変でうーんと力を入れて採っていきました。なかにはお兄さん芋が大きくなって、また子どもの芋を付けているものもありました。
じゃやがいもを収穫した時、お母さん芋は子どもに栄養を全部あげてシワシワになっていましたが、里芋のお母さんは太い太い元気なままで、他の芋と同じように食べることができると教えてくれました。お母さんになっている幹を切ってみると、中は里芋を半分に切ったものと同じようになっていて、食べられることがわかりました。
さて、里芋は「どのように食べる?」と園長から聞かれると「カレー?」という声がありました。「カレーに合うのはなんだっけ?」と考えると、「じゃがいも!」という答えが返ってきました。そして、里芋は「味噌や醤油が合うよ。」と教えてもらいました。そして、里芋にはもう一つ特徴があります。ゴーヤが苦さで鳥や虫から実を守っていたように、里芋は触ると痒くなります。里芋の痒い攻撃はモグラやだんごむしなど、土の中にいる生き物から実を守るためだというのも教わりました。
調理したらおいしい食べ物にも気を付けること、その意味も教えてもらい生きる知恵がまた一つ増えた子ども達でした。明日、どんな調理をしてくれるのか楽しみです。
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