2020年6月12日 金曜日
今朝も子ども達は登園してくると所持品の始末をすまし、「今日も外で遊べるの?」と嬉しそうに、何をしようかワクワクしながら園庭に飛び出てきました。園庭には、昨日の大雨でいくつかの水たまりが残っていました。その水たまりを何やら感がい深気にのぞき、いたずらっぽく首をかしげたり、何かひらめいたのか笑ったりしているすみれ組とひまわり組の子ども達がいました。その姿はとても可愛らしくて、「何見てるの?」と聞いてみると、すみれ組のAちゃんが「なんか雨の道ができとんよ!どこに行く道かな〜?」と楽しそうにイメージをふくらませながら教えてくれました。「あっちかな?こっちかな?」とクスクスと笑っているとひつじ組のBくんが「こっちやと思う!ちょっと待ってて!」と何かを思いついたようで、どこかに走っていきました。そして帰ってきたBくんの手にはスコップが握られていました。そのスコップを使って、スラスラ〜と道の線を描くと「これで道が続いたね!」とどうだ!と言わんばかりの誇らしそうな顔で言いました。描いてくれたその線を見た年少児達は、「よーし!掘るぞ‼︎」とどんどん掘り進めていきました。気付けば「どっこいしょ、よっこいしょ」の掛け声に引き寄せられ、様々な色のカラー帽子の子ども達が集まっていました。初めは少しの水たまりだったのに、1時間も経つといくつもの道につながっていました。その道は、コツコツと自分の決めた方向に掘り続けた道、年長児を追いかけて掘った年少児の道、掘ったところに水が流れるように土を固めて壁を作った道、いろいろな道に合体させようとつないだ道、どの道も同じところはなく、一つ一つの道に発見や創造がつまっていました。一つのものから、こんなにも広げられる子ども達の知恵や工夫に私自身も子どものようにワクワクして冒険したような気分になりました。
雨の道とは別に、園庭に2本の線の道ができていました。この道は何の道かと思い、先をたどってみると…その正体は一輪車を押すりす組の男の子達の持ち手の下のタイヤ留めの道でした。どんどん伸びていく2本の線にスコップを持った年長児達が素早くサッサッと横にはしごのように線を引き始めると、あっという間に2本の線の跡が線路に変身したのです。くねくねと続く線路を見つけて集まってきた子ども達が「線路は続くよ〜どこまでも〜♪」と歌いながら列車になって走り出しました。何も知らないりす組の男の子達は振り向いてびっくり!!線路に変身していた道を見て「わあ!」と驚き、「すごいね!」と笑いあっていました。
今日は、昨日の雨の忘れ物から楽しい遊びがふくらみました。その時にしかない、一瞬一瞬を子ども達の目線に立って見ていると、楽しいことをいっぱい見つけることができます。これからも子ども達の発想を楽しんでいきます。
コメント (「線路は続くよ〜どこまでも〜♪」 きりん組 大政由衣 はコメントを受け付けていません)