2020年2月12日 水曜日
今にも雨が落ちてきそうな空の下、朝はどうにか雨が降らず、園庭では子どもたちの元気いっぱいの声が聞こえてきました。
ままごとのコーナーでは、年少・ちゅうりっぷ組のAちゃんが大根を切っていました。Aちゃんが切った大根は、きれいなハート型になっていました。それを4つ作り組み合わせると、大きな四つ葉のクローバーができました。Aちゃんは、教師が野菜をハートに切っている様子をみて、「自分もハート型に切りたい。」と練習し続けていたのでした。そしてついに上手に切ることができたAちゃんはとても嬉しそうでした。
たんぽぽ青組の子どもたちは、おいしいお弁当を食べたあと、隣のクラスの年少・すみれ組さんに踊りを教えてもらいました。すみれ組のY君は、たんぽぽ組の子どもたちと一緒に踊りをすることが楽しみだったようで、「準備できた?」と言いながら、何度もたんぽぽ組の部屋へ呼びに来てくれていました。たんぽぽ組の子どもたちがすみれ組に入っていくと待ちかまえていたすみれ組の子どもたちが「海のダンスパーティー」のオペレッタを教えてくれました。たんぽぽ組の子どもたちもお兄ちゃん・お姉ちゃんの踊りを真似して上手に踊ることができました。たんぽぽさんも教えてもらったお礼にすみれ組さんに「こぶたとおおかみ」のオペレッタを教えました。
プレ年少児の他学年との関わりは、子どもたちにとって良い刺激をもらえると共に、お兄ちゃん・お姉ちゃんに対してのあこがれの気持ちをもつことにつながり、更に自分達ももうすぐ年少のお兄さん・お姉さんになるという自覚も生まれてくると思います。年少組さんになるまでの約1ヶ月の間にこのような機会をまたとっていきたいと思っています。
2020年2月10日 月曜日
真冬の寒さが続いていますが、今日も園庭では元気なみつばっ子達がサッカーや長縄などで体をいっぱい動かして遊んでいました。又テラス前では生活発表会の踊りや、オペレッタ、劇を楽しんでいる子どもも沢山いました。
一方砂場に目を向けると、年少さんと年中さんとにそれぞれ分かれて山を作っていました。年中さん達は慣れた手つきで砂を集めると、スコップの裏で叩いて固めては砂をかけてを繰り返す中で、次第に役割も決まり状況を見てさっと動いて自分達であっという間に完成させていました。
年少さん達はというと、6、7人が集まり年中さん達の作り方を見よう見まねで、作っていましたが、「砂を固めるんやったら水をかけたらいいんよ。」と誰かが案を出して、鍋いっぱいに水を運んで水をかけ作っていた山が崩れてしまい慌ててしまう場面も見られ微笑ましく思いました。
山が完成すると、「山に木を植えよう。」とM君が言うと、園庭に落ちている松の枝を拾ってきて、砂場の頂上に次々に差していき森のように作っていました。それを見ていたY君は「今日寒いけん雪降らそうや。」と乾いて白くなっている砂をかけはじめました。するとうっすらと山に雪が降ったように白くなりました。それを見ていた他の子ども達も「雪が降ったみたいやね。」「俺も持ってくる。」と砂を集め次々にかけていき雪山にしていました。
木を植えたり、寒いから雪を降らそうという子ども達の発想に驚きました。何気ない一人の発想から、次々に遊びが展開できる環境や、一人一人の子どものつぶやきをこれからも大切にしていきたいと思います。
今日の給食は、パン、具沢山塩焼きそば、ブロッコリーサラダ、バナナ、牛乳でした。
2020年2月9日 日曜日
2月3日は節分ということで、朝から子どもたちに「今日は、オニが来るから豆を作ろう」と声をかけると、「えっ!!オニ」「イヤだ~」と言いながらも広告や新聞紙を丸め始めました。一生懸命、丸めますが、手を離すとすぐに広がっていき豆になりません。豆じゃない形も出来て「ギュッギュッするんだよ」と保育教諭が握って見せると、自分なりにギュッギュッと力を入れてボール状に作っていました。1人1人力の入れ方が違うので形も様々でそれもまた、面白いなと思いました。
保育教諭の「集まれ~」で集まって、豆まきの歌を歌いました。そのあと、節分の話をすると子どもたちは興味深そうに聞いていました。「オニさんが来たら豆をまくんだよ」と子どもたちに伝え、オニのお面を付けた保育教諭があっちから・こっちから入ってくると、子どもたちは笑いながら手作りの豆を次々と投げていました。中には、オニさんが近づくと泣き出す子や豆を投げられて目の前でオニさんが倒れると驚いて棒立ちになっている子もいましたが、他の子たちは、オニさんが逃げるまで無我夢中で投げ続けていました。オニさんが逃げると、子どもたちは満足して散らばっている豆を協力しながら片づけていました。子どもたちに、「オニ怖かった?」と聞くと「楽しかった」という答えが返ってきました。次の日、壁に貼っていたオニに向かって、また豆を投げては遊んでいる子どもの姿が見られました。A君は、小さな声で「オニはーそと」とつぶやきながら投げて、オニの顔に当たらないとカラー積み木を持って来て台にして顔を狙って当てていました。
子どもたちは、新しい物に次々と興味を持ってかかわっていき、そこから色々な事を発想したり遊び方を工夫したりして自分たちで知恵や技術を獲得していきます。よく観察していると1~2歳の間に人として必要な様々なことの基礎を貯えていることに気付かされます。保育教諭たちも幼いながら次々と成長し続ける子どもたちの姿を見守り・学び成長していきたいと思います。
2020年2月7日 金曜日
今朝、登園したSくんが”おはよう”の次に言ったのは「先生、昨日何点やった?」の一言でした。次にバスを降りてきたMちゃんSちゃんKちゃんが駆け寄ってきて昨日の発表会がどれだけ楽しかったか、きゃっきゃと話していました。そして言ったのは「何点だろう?」
と、いうのも一昨日の発表会前日練習で一生懸命劇をした後に園長から95点をもらったからなのです。「明日の発表会では元気いっぱい、お客さんから拍手をいっぱいもらったら100点だよ。」と話してもらっていました。発表会当日は1番に解散だったので点数の話までしていなかったので気になっていたようです。MちゃんSちゃんKちゃんは走って事務所に行き園長に「何点だった?」と聞きにきました。すると「お父さんお母さんは何て言ってた?」と質問されました。「100点って言ってた!」と答えると「見ていたお客さんが100点っていうなら間違いない!100点ってすごいんだよ。100点以上はないんだから!」と言ってくれ大満足な3人でした。
今日、椿号の絵本を借りに行くのに並んだ時も点数のことが話題になり、ぞう組とらいおん組で園長に聞きに行くと3人の時と同じように話してもらいました。又、「みんながお父さんお母さんに言ってもらった言葉を集めてみて?」と提案してくれました。
部屋に帰って紙を渡すとみんな嬉しそうに鉛筆を動かしていました。「なくほどうれしかったよ H」「がんばっとったよ げきのあばれるところがおもしろかったよ S」「ぜんぶがんばっててうれしかったよ しょうがっこうにいってもがんばってね M」「よくがんばったっていってくれてありがとう よくことばをいえたねっていってくれてありがとう 100てんっていってくれてありがとう ままぱぱじぃじばぁば W」「おかあさんがね、なみだがね、でてね、めいくがおちたよ ますくがしめったよ きらりきらりがかんどうしたよ F」こんなに嬉しい言葉をもらった子どもたちの表情のかわいいこと!満足感と自信に満ち溢れたキラキラした目で大きな紙に貼っていきました。のりを乾かすのに広げていると、子ども達が「○○ちゃんのどれ?」「これ○○くんのや!」と頭を寄せ合って文字を1つ1つ指で追いながら読んでいました。
きりん組では同じように紙に書いているとRくんが「ねぇ、Y先生は何て褒めてもらったん?」と聞きにきました。「うーん。先生緊張しすぎて覚えてないな。でもみんなが頑張ってくれて嬉しいよ。」と答えると「先生はピアノ一生懸命練習して昨日まちがえんかったけんえらいね」と言ってくれたそうです。Y先生は涙が出るほど嬉しくて会議でその話題になりました。全教員それを聞いて心があたたかくなりました。
今日”嬉しい言葉集め”をしてみて思ったのは具体的に褒めることの大切さです。「上手だったよ。えらかったね」だけでなく「劇の○○がおもしろかったよ」「かわいい声で台詞が言えたね」等、子どもにわかるように具体的に褒めてもらうことで子どもはまた自分自身を振り返り満足して自信につながるのです。こうして褒めてもらい嬉しい言葉の貯金をどんどんためて一生の財産にしてもらいたいのです。”ご褒美に今日はごちそうよ!”、”ご褒美のプレゼント”も悪くないとは思いますが、それよりも他の何にも変えられないお父さんお母さんから具体的で内容のある嬉しい言葉をかけてあげてほしいねと教師間で話し合いました。今日「お家に帰ってもう一回聞いてみる」と言っていた子もいました。褒め足りない、もっと伝えたい!と思ったお父さんお母さん、土日でたくさん言葉をかけてあげてください。子ども達にとってはお父さんお母さんの嬉しい褒め言葉は一生の宝物になります。大人になったとき、心の中に宝物がいっぱい詰まっている人は幸せな人生に違いないと思うのです。
2020年2月6日 木曜日
今日は平成31年度の生活発表会でした。先週のリハーサルから更に気持ちを高めて練習してきた子供達は、今日が発表会本番ということで、「頑張るぞ!」と気合を入れてくる子や大勢のお客さんの雰囲気に不安そうな子など表情も様々でした。生活発表会は子供達が一年間で培ってきた知恵や創造性、表現力を発揮する機会であり、その過程では友達と考えたり話し合ったりして、主体的に集団生活を営む総合的な学習の場でもあります。
今年もプログラムは年長児が一文字ずつ習字で丁寧に書き、進行していきました。年中児のはじめの言葉で幕を開け、輝くみつばっ子達の生活発表会が始まりました。
プレ年少は、「ぞうさんのぼうし」を4番まで元気いっぱいに歌って、歌詞をよく覚えていたことに驚かされました。そして、カスタネットを使ったリズム遊びでは「カスタネットを付けられないお友達がいたら手伝ってあげてね。」という園長の言葉に子供同士でカスタネットを付け合って、楽しく打つことができました。オペレッタでは、「3匹の子ぶた」のそれぞれの役を元気いっぱいに演じて、壊れた家を自分達で動かすなど、自分でできることを頑張ってしている満3歳児に感心させられました。
年少児のオペレッタ「海のダンスパーティー」は、園長考案の年長さんの劇の真似っこから始まり、それぞれの役が言葉を交わして伸び伸びと踊ることができました。大勢のお客さんに恥ずかしがる子もいましたが、顔を隠しながらも舞台に立てたことは大切な経験になりました。踊り「おまめ戦隊ビビンビーン」は、正義の味方になりきって歌を歌いながら、指先まで集中してかっこよくポーズを決めることができました。そして、「アイアイ」の歌では、おさるさんの振りをつけながら可愛く歌い、たくさんの拍手をいただきました。
年中児のオペレッタ「アラジンと魔法のランプ」では、大道具や小道具の準備や出し入れはもちろんのこと、子供同士で声を掛けて助け合い、元気よく歌いながら演じることができました。「よさこいカンフー」の踊りは、元気のよい掛け声とかっこいいポーズで決めて、鳴子の音を合わせて一体感のある踊りになりました。「どじょっこふなっこ」の歌は、川の中をイメージしながら手をしっかりと動かして手話歌を表現していました。又、「ピクニック」の歌もリズムに乗って元気よく歌っていました。
年長児の劇は「みんなの心を一つにして頑張ろう!」と、どのクラスも気合十分でした。前日まで園長にアドバイスをもらいながら頑張って練習してきた成果が、今日は十分に発揮されました。
らいおん組の劇「くおうのえんこ」では、「心を一つにしよう!」を合言葉に頑張っていました。一人一人が意識をもって臨んだ本番でしたが、練習の時にはなかなか大きな声が出なかった子達が一生懸命に演じていたり、セリフを言う順番が重なってしまった時には譲り合ってセリフを言ったりして、みんなで考え、助け合って劇を進めることができていました。
ぞう組の劇「ひとつぶのむぎ」では、役になりきって表現することが目標でしたが、気持ちが吹っ切っれた子供達は力いっぱい表現し、今までで一番の笑顔で劇をすることができました。
きりん組の劇「いちょうだぬき」では、マイクから離れていても後ろのお客さんまで声を届けようと大きな声でセリフを言うことができていました。又、途中で起こったトラブルにも、子供達で助け合って乗り越えることができました。
くま組の劇「おににいりまめ」では、子供達の言葉の掛け合いが面白く、会場から笑いが起きていました。2日前に内容を変えた部分も今日は元気いっぱいに表現することができ、迫力のある劇になりました。
合奏「ボギー大佐」は、指揮者を中心に全員の心を一つにして音を合わせて演奏することができました。又、「切手のない贈り物」では、今までにお世話になった人達のことを思い浮かべながら気持ちを込めて歌いました。アンコールは「見上げてごらん夜の星を」を手話歌で、そしてもう一曲「キラリキラリ」を歌いました。年長児一人一人が一生懸命に手話で表現したり歌に思いを込めたりして表現する姿には、会場中が感動させられました。
本日は平日にもかかわらず、たくさんの保護者の方に参会いただきました。皆様のご協力に感謝いたします。又、子供達の演技にたくさん拍手をして励ましてくださり、ありがとうございました。
2020年2月5日 水曜日
元気いっぱいで登園してきた子ども達は明日の発表会が楽しみな様子でバスの中では年長組のTちゃんが「明日は発表会!くおうのえんこ頑張ろうね」と張り切っていました。また、ぞう組のM君は「今日100点取って、明日は120点になるように頑張ろう!」と言っていました。
今日は青コースから発表会の通しの練習をしました。青コースの練習の間、年少、年中児は園庭で砂遊びやサッカー等をして遊びました。また、砂場では年中児が広くて深い穴を掘っていました。そこに年少の女の子と男の子も「入れて!」と言ってくると快く「いいよ!」と言って入れてあげていました。
また、踊りのコーナーでは、年中組赤コースの子ども達が「アラジン」や「よさこいカンフー」を踊っていました。「よさこいカンフー」を踊る子も「アラジン」のオペレッタを上手に踊り、オペレッタの子も踊りを自信たっぷりに踊っていました。そんな中、前にいた女の子が座って踊ると近くの子も座って踊り、位置や高さを合わせて「ソレソレ」や「ハァ!」のかけ声を元気いっぱい言いながら楽しんでいました。オペレッタでは、踊りやオペレッタの好きな年少児も真似をして一生懸命している姿がありました。
一方、発表会の通しの練習では、どの学年の今までの練習の中でも一番よくなるように頑張っていました。体の向き、手足の伸び、間隔等など今日は教師に頼らず一人ひとりが意識して動く姿がみられました。
明日は緊張して普段と少し違った中での演技になるかも知れませんが温かい目で子ども達の頑張る姿をご覧頂ければと思います。
2020年2月4日 火曜日
1月17日(金)屋外ゆうぎ場に伊予柑採りに行ったことは、既にお話しておりますが、沢山実った伊予柑は、キャリーに沢山積み上げる程残っていました。それから毎日毎日、各クラスで分け合いながらおやつで頂いていました。
そんな中、今日は「いよかん?」ちょっぴり違う。「みかん?」ううん、みかんともちょっぴり違う。なに?なに?なに?それはポンタ農園で採れたネーブルでした。ネーブルは、皮は薄いのですが、実としっかりくっついていて、子どもの手では皮がなかなか剥けないので、調理師さんに4ッ切りにして皮と実の間に切り目を入れて頂きました。昼食のデザートとして添えられたネーブルの皮を伊予柑で食べるのが上手になった子供達は、切り目に指を入れてはずしたり、かじったりして食べていました。「きのうのと違う!」「これ何?」「これは ネーブル」「おいしい」「これ いる人 手を上げて」「みんなだねぇ?」と美味しさを「みんなが欲しい」と表現し、共感し合う姿が見られました。
昨日の伊予柑、今日のネーブルと、愛媛県ならではの沢山の柑橘類を堪能することが出来ます。そのうち伊予柑とネーブルの味の違いや皮の違いに気付いてくれるだろうと思いました。
また、踊りが好きな年少さんは、外で遊んでいる時、いつもは運動会も踊りの曲などをかけて踊っていましたが、最近は発表会の曲で「〇〇をかけて」「△△がいい」「これ アラジン」「これは たんぽぽさんの」と、他学年の曲もしっかりリクエストして踊る姿が見られます。年少の踊りやオペレッタは、どちらもしっかり覚えて踊れるようになっていました。子供同士が見て、真似て、出来るようになっていく姿に驚かされます。私達、教師は、その姿に出会った時、教師である喜び、その育ちを見ることの出来た幸せを感じます。(教師でよかった!)
3学期に入り、もう2月!今日は立春。早いもので園庭でも、11月27日に植えたチューリップも土の中からかわいい芽が3Cm程出てきました。朝は、まだまだ冷え込み、霜が降りていることもあるのですが、日中、陽のあたる所はポカポカで、少しずつ春が近づいてきているなぁと思うこの頃です。
年中になるまで後1ヵ月余り、子供達の沢山の育ちを大切にし、丁寧にかかわり楽しさや喜びを感じ合っていきたいと思います。
コメント (「憧れのお兄ちゃん・お姉ちゃんと♪」 たんぽぽ組 森岡朋音 はコメントを受け付けていません)