2019年11月5日 火曜日
今日のお買い物をするにあたって、前々から年長さんと年中さんでグループを作り、遠足の時に一緒に手をつないで歩いたり、お弁当の日にそのグループで食べたりして、お互いの顔と名前を覚えて交流してきました。リーダーのお兄さん、お姉さんの話を聞くこと、グループで行動することを話してバスに乗りました。お店に着くと、入店前に古森先生から値段を見るときは、大きい方の数字ではなくて、カッコ( )の中の数字を見ることを教えてもらいました。おかしは、幼稚園で待っている年少さん、プレ年少さんも食べられるように、みんなで分けられるものを選ぶこと、パンコーナーにも分けられるものがあることも教えてもらいました。そして、年長のリーダーの子どもたちは、古森先生から100円玉を受け取り、お家から持ってきた財布に大事そうに入れました。年長の副リーダーさんは、カゴを持ち店に入りました。
野菜・魚・肉・惣菜など店内を一周してから、おかしコーナーに行きました。年中のOくんが「これがいい」と取ろうとすると、「高いけん買えん」と言われていました。税込99円のおかしを一つ買ったグループ、二つを足して100円以内になるようにして買ったグループ、パンコーナーでパン、シュークリーム、お団子など分けられると思ったものを買ったグループなど様々でした。
レジで支払いをする時、袋持参だと2円引きになるので、99円のおかしを買ったグループは、100円を払って3円のおつりをもらいました。税込で102円のおかしを選んだグループは、袋持参でぴったり100円で買い物ができました。
園に帰ってからは、100円をもらって何を買ったのか、年長さんが報告書を書きました。鉛筆でグループ全員の名前を書き、買ったものの名前、値段、おつりはいくらなど書きました。財布からレシートを出して確かめていると、その中に”袋値引-2”と印字してあり、「これが2円引きましたということだよ」と伝えました。四苦八苦しながら報告書を書き、年中さんもあいている所におかしの絵などを描きました。
年長のリーダーさんは、その報告書を古森先生の前で読み上げました。園内放送で「みんなでお買い物したおやつを食べましょう」と知らせてから、全員が外に出て、シートの上で食べました。
今日の活動には、”幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿”がいくつも含まれています。「自立心」では、自分で考えて行動する。「協同性」では、買うものを選ぶという目的を共有して、協力して買い物をする。「道徳性・規範意識の芽生え」では、公共の場でのルールを知り、他のお客様に迷惑をかけないようにする。「社会生活とのかかわり」では、地域社会に出て、お店の人とのやりとりをする。「思考力の芽生え」では、何を買うか、意見が食い違ったときに、友達の考えにも気付き、悩んで考えて一つに決める。「数量・図形・文字等への関心・感覚」では、値札の数字、商品名を書いたPOP,帰ってから報告書を書く。「言葉による伝え合い」では、何を買うか、自分の思いを伝えたり、レジでお礼を言う、報告する。
一つの活動を通して、子どもたちが何を経験し、何を身につけることができるか、何が育っていくか、私たち教師はしっかり考えて保育していかなければならないと改めて考えることができました。
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