2019年11月7日 木曜日
朝は冷え込みましたが、連日秋晴れの心地よい日が続いており子ども達は戸外遊びが益々盛んです。そんな中ぱんだ組のS君は虫を捕まえるのが好きでよく探しています。今朝も登園してくるとS君はプラスチック容器を持って園庭に出てきました。S君に「何を探しているの?」と聞くと、「アリさんのお家」と指しました。その先を見ると、ブロックの近くに小さな穴がありそこからアリが出入りしていました。そのアリたちは何やらご飯のようなものをヨイショヨイショと運んでいました。中には何故かケンカ真っ最中のアリもいました。自分の体と同じくらいの大きさの物を運んでいたアリを見たS君は「大っきいの運びよるねー。凄いねー。」と驚いていました。しばらくすると近くにいた子ども達も集まって、「何しよん?」と聞いてきたので「アリのお家があったんよ。」と言うと「見せてー。」と覗き込んできました。後から来た子ども達にも力持ちの話をすると「すげー。他にもおらんか見つけに行こう。」とアリの巣を探すことになりました。
ウサギ小屋の近くを探していると「うわぁーめっちゃある!」とたくさんの穴を見つけました。その周りには大きな黒いアリと、小さい赤いアリがたくさんいました。そこには先程とは違って、たくさんのアリがいて子ども達は近くに落ちていた松の枝をお箸のように使ったり、素手で上手にアリを捕まえて容器の中に集めていました。20匹くらい集めたところで「捕まえたアリはお家に帰る時に逃がしてあげようね。」と言うと、「お部屋で飼おうよ。」とのことで虫かごで飼うことにしました。「アリを飼うなら何がいるんかな?」と子ども達に、質問してみると「砂に穴があったから砂を入れたらいいんよ。」と言う答えが返ってきました。
砂の量もあまり入れすぎると逃げて行くかもしれないや、真っ直ぐにした方が穴を掘りやすいんじゃないかと話しながら砂を入れていました。S君は部屋に持って帰った虫かごを時間を見つけては覗き込んだり、昼食の、時もアリが見える場所に座って食べたりしています。
今日の給食は胚芽米、はまちの塩焼き、肉じゃが、野菜のドレッシングあえ、リンゴでした。
2019年11月6日 水曜日
研修会である幼稚園に行った先生が、あの環境の中に藁の家があったいいなと思ったことがきっかけで、秘密基地を作りたいと思ったM先生が竹を切り、藁で編んだ縄で縛って組み立て、家の土台を作り始めました。そこから年中が藁で屋根を作ろうとする姿も見られましたが、なかなか進みません。
今朝、作り始めて数日たつが、なかなか完成しないのを見かねた園長から「大人サイズだからよ」とアドバイスをいただき、「子どもサイズなら これ位。それなら寄って来るよ」と言って骨組みを子どもサイズにすると、本当に年長児達が寄って来て、くくった藁を骨組みにかけていきました。それを藁で編んだ縄でとめながら、入り口も作っていきました。この家作りをしていたのは、最初はぞう組さんだったのですが、途中からくま組さんにバトンタッチしていきました。藁をどんどんかけていって、家が出来ると竹の骨組みの先が危険と言うことで、くくった藁を短くした物をそこにつけたり、足元の方は藁で覆ってくくったりして安全にしていきました。完成した藁の家の中には、泥船に藁を敷き詰めたベットがありました。「ここに絵を描いて貼ろうや」「いいね」「ちょうどいいかもしれんよ」等と話し合っていると、J君が「看板を作る」と言うと、隣の木工コーナーから木切れを持って来ました。M先生が「もっと大きいのがあるぞ」と声をかけて、看板に丁度いい板を渡してくれました。J君がその木切れに「Jのかくれが」と書いてきました。それを見た一緒に作っていたくま組さんからは「違うよ!みんなの家だよ」とクレームが出ました。そしてHちゃんがその看板の裏に赤マジックで「みんなのわらのいえ たいせつにしてね」と書きました。そしてその看板に藁で編んだ縄を木工コーナーの釘と金づちで打ち付けてリースを作り、入り口にかけました。その藁の家には笹も使われているのを見たY先生が「自然の物は 自然が似合うわね」と言って、「そうだ どこかに松ぼっくりがあったわ」と探して持って来てくれました。するとその松ぼっくりを藁の家の入口の周りや家の裏などに飾り始めました。そしてどんぐりとボンドが出てくると、看板や竹の所をどんぐりで飾り付けていきました。
完成した家に入って、ベットに横になるくま組さんの楽しそうな姿を見た他学年の子ども達も来て、「入れて」と中に入っていきました。だんだん狭くなってきた家に気付いたくま組さんは、「広げればいいじゃない」と言う声で、増築計画がたち、竹を持って来て家の左側に2つ目の家を作り始めました。先生が藁をまとめてくくり、それを子ども達が家の骨組みにかけていき、いくつかかけると先生が編んだ縄でとめるを繰り返しながら作っていきました。その部屋にもベットが入り、くま組の男児達がゆっくりと横になっていました。
そして夕方、みんなが見える所(気付く所)と言うことで、預かりの子ども達と一緒にお引っ越しをしました。運んでいる時、竹の骨組みと2つ目の家が崩れましたが、何人かの先生と子ども達とで何とか直してお引っ越しが終わりました。明日、登園してきた子ども達が、この藁の2軒長屋でどんな遊びを展開するかとても楽しみです。
おまけだよ~!
駐車場の畑のなすが沢山大きく実っていました。それに気付いた園長が教えてくれたので、年少のさくら組が採りに行きました。遠足、アンパンマン列車の見送りなど園外に行くことが多かったこの10月、みんなで並んで歩くのが上手になり、壁際を歩いたり、右左右を見て、手を上げて渡ったりすることが出来ていました。なすの畑に着くと、本当に大きく実ったなすが沢山ありました。2人で1本ずつ採ったのですが、秋なすは不思議なことにチクチク感がなかったこと、色々な形があったこと、みかんのようにくるくる回しても採れないことなど、今までの収穫とは違った経験をしながら採ることが出来ました。それを他のクラスのお友達に伝えようとみんなで各クラスに持って行って見てもらったさくら組は、いつも分けて頂く側だったのが、今日は分けてあげる側になり、お礼を言ってもらえてちょっぴり嬉しそうでした。色々なことを経験した1日となりました。
2019年11月5日 火曜日
今日のお買い物をするにあたって、前々から年長さんと年中さんでグループを作り、遠足の時に一緒に手をつないで歩いたり、お弁当の日にそのグループで食べたりして、お互いの顔と名前を覚えて交流してきました。リーダーのお兄さん、お姉さんの話を聞くこと、グループで行動することを話してバスに乗りました。お店に着くと、入店前に古森先生から値段を見るときは、大きい方の数字ではなくて、カッコ( )の中の数字を見ることを教えてもらいました。おかしは、幼稚園で待っている年少さん、プレ年少さんも食べられるように、みんなで分けられるものを選ぶこと、パンコーナーにも分けられるものがあることも教えてもらいました。そして、年長のリーダーの子どもたちは、古森先生から100円玉を受け取り、お家から持ってきた財布に大事そうに入れました。年長の副リーダーさんは、カゴを持ち店に入りました。
野菜・魚・肉・惣菜など店内を一周してから、おかしコーナーに行きました。年中のOくんが「これがいい」と取ろうとすると、「高いけん買えん」と言われていました。税込99円のおかしを一つ買ったグループ、二つを足して100円以内になるようにして買ったグループ、パンコーナーでパン、シュークリーム、お団子など分けられると思ったものを買ったグループなど様々でした。
レジで支払いをする時、袋持参だと2円引きになるので、99円のおかしを買ったグループは、100円を払って3円のおつりをもらいました。税込で102円のおかしを選んだグループは、袋持参でぴったり100円で買い物ができました。
園に帰ってからは、100円をもらって何を買ったのか、年長さんが報告書を書きました。鉛筆でグループ全員の名前を書き、買ったものの名前、値段、おつりはいくらなど書きました。財布からレシートを出して確かめていると、その中に”袋値引-2”と印字してあり、「これが2円引きましたということだよ」と伝えました。四苦八苦しながら報告書を書き、年中さんもあいている所におかしの絵などを描きました。
年長のリーダーさんは、その報告書を古森先生の前で読み上げました。園内放送で「みんなでお買い物したおやつを食べましょう」と知らせてから、全員が外に出て、シートの上で食べました。
今日の活動には、”幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿”がいくつも含まれています。「自立心」では、自分で考えて行動する。「協同性」では、買うものを選ぶという目的を共有して、協力して買い物をする。「道徳性・規範意識の芽生え」では、公共の場でのルールを知り、他のお客様に迷惑をかけないようにする。「社会生活とのかかわり」では、地域社会に出て、お店の人とのやりとりをする。「思考力の芽生え」では、何を買うか、意見が食い違ったときに、友達の考えにも気付き、悩んで考えて一つに決める。「数量・図形・文字等への関心・感覚」では、値札の数字、商品名を書いたPOP,帰ってから報告書を書く。「言葉による伝え合い」では、何を買うか、自分の思いを伝えたり、レジでお礼を言う、報告する。
一つの活動を通して、子どもたちが何を経験し、何を身につけることができるか、何が育っていくか、私たち教師はしっかり考えて保育していかなければならないと改めて考えることができました。
2019年11月3日 日曜日
秋晴れが続いたある日、外で遊んでいた子ども達に運転手の古川さんが「畑の大根が大きくなっとるよ!そろそろ抜いた方がいい」と声をかけてくれました。
実は1週間位前に大根葉を収穫するつもりで畑に行くといつの間にか大根葉はもうすでに根が育って小さな大根が出来ていました。そこでそのまましばらく置いてみることにしました。それから時々古川さんが様子を見ていてくれもうそろそろ大きくなっているということでした。
早速畑に向かうと大根葉もこの前よりずっと大きく茂っていて子ども達がその葉を掴んで「うんとこしょ!どっこいしょ!」とまるで童話に出てくる大きなカブを抜くように一生懸命掛け声をかけながら引くとすぽーんと大きな大根がでてきました。
想像していたより立派な大根に思わず「わーすごい!!」「おいしそうな大根がでてきたよー!」と歓声が上がり、子ども達は抜いた大根を抱きかかえて嬉しそうに見せました。
1歳児も保育教諭が手伝うと自分も抜いたよ!とばかりに重い大根を一生懸命運んでいました。すると3歳のAちゃんが大根の葉っぱをちぎって「うさぎさんがたべるんよ!」と言いました。以前大根葉を抜いた時に収穫したばかりの新鮮な葉をうさぎが喜んで食べた事を覚えていたようでした。Aちゃんに続いてB君も大根の葉をちぎってはうさぎに「はいどーぞ!食べさせていました。
こんな大きな大根を抜いたのは子ども達はもちろん保育教諭も初めての経験でしたが土に触れて泥のついた大根を運ぶ子ども達の様々な表情を見ると保育教諭達が癒される出来事でした。沢山収穫した大根は後日給食の煮物の中に入れてもらって子ども達とおいしく頂きました。
屋外遊ぎ場の草むらや小さな畑にはミミズやダンゴムシ,バッタ、幼虫などの小さな生き物と触れ合い身近なところで収穫などの経験もできるのでその中で子ども達が得るものも沢山あると思っています。
さて屋外遊ぎ場内のみつばっこハウスで生活していたぴよぴよですが来週からは場所が変わります。今までよりずっと広いお部屋でそれも畳と転んでも痛くないクッション性のある床の両方がつながって快適そのものです。
利用される方はもとよりどうぞどなたでも遊びに来てくださいお待ちしています。
2019年11月1日 金曜日
今日から11月になりました。朝晩は肌寒く感じるようになりましたが今日の日中はまだ半袖でも過ごせる程温かくいいお天気でした。朝から元気いっぱいの三葉っ子たちは所持品の始末を終えると「さて!遊ぶぞ!」と園庭に飛び出していきます。
今週始まった木工も毎日賑わいをみせ、年少さんが慣れない手つきで釘を一生懸命打っている姿は真剣そのものです。その隣では大勢のたんぽぽさんが包丁ままごとをして遊んでいました。以前、年長さんがとても上手に料理をしている様子を見ていたたんぽぽさんは、年長さんの真似をしていろいろなご飯を作りました。そして、パーティーをしようとテーブルに並べて椅子をセッティングしました。年長さんが遊んでいた時のように小枝でお箸も用意すると、たんぽぽさんも器用にお箸を使ってなんとか野菜を掴むことができていました。難しいと感じた子は、自分で枝を折って持ちやすい長さに調節していました。どうしたら遊びやすくなるのか、満3歳児なりに考えながら知恵をつけていることに驚きです。
今日は他にもわらのコーナーで何やら楽しそうなことがありました。年中児Aちゃんはわらのない方を覚えたことが嬉しくて、「先生教えてー!」と言ってきたYちゃんに「私が代わりに教えてあげよっか?」と言って先生の代わりに教え始めました。「まずは4本わらをとって」「端っこをむすんで」「くるくるまわして」「こうしてこうしていくんよ」と一生懸命に説明しているAちゃん!教わるYちゃんも、「え!まってよ」「もっかいやって?」「どーなっとん!」などと口々に言いながらAちゃんのやり方を見よう見まねでどうにかなわをなっていました。そうしてわらをなう子が増えていくと、どんどん溜まっていくのはわらくずです。そのわらクズがたくさん溜まったことに気づいた教師が、袋に入れて泥船に敷き詰めていると、「ベットみたーい!」と子どもたちはすかさずやってきました。「寝転がっていいよ!」と声をかけると靴を脱いでごろーんと転がって、わらのベットができました。「気持ちいい〜」と寝転がっていた2人でしたが「いれて!」と次々友達がやってきました。皆んながはいると座ってお家のようになりました。
そうしてワイワイ賑わっているベットの横では、昨日からコツコツとわらの家を建てようと作業している先生がいました。それを楽しみにしていた子どもは、家の骨組みが完成すると喜んで、その骨組みに屋根をつけようと縛ったわらを被せていました。それを見た、ベットのお家の子どもたち。「あそこに屋根ができてるね」と気づいたようです。そして大きな泥船をひょいと持ち上げるとベットのお引越しを始めました。そのベットは教師の意図せず、お家にピッタリとはまりました♩自分たちのお家になれば、屋根作りも人任せにするわけにはいきません。教師が丁寧に丁寧に少しずつわらを被せて、なかなかいっぱいにならなかった屋根は、子どもたちの手によって次から次へとわらがかぶさって、更には綺麗に紅葉したイチョウの葉っぱを飾り付けてあっという間に可愛いお家になっていきました。楽しくなってきたわらのお家作りですが、どのようなお家が完成するのか楽しみです。
さて、たんぽぽ組の子どもたちは色々なことに興味津々です。年長さんが稲刈りをしたお米がテラスに飾られています。それに気づいたYくんとAちゃん。こっそり触っていると、、、、年長さんに見つかって注意されてしまいました。でもやっぱり触ってみたいたんぽぽさんに園長が「大事に触ってね。」と言って少しだけお米を容器に分けてくれました。年長さんにも「少し触らせて下さい。」とお願いすると「いいよ」と言ってくれた優しい年長さん。たんぽぽ組さんは、年長さんがとった大切なお米だということを話すと真剣に聞いていました。その後の給食でもお米が大好きなたんぽぽ組さんはご飯をいっぱいおかわりしていました。
今日は、昨日、一昨日と掘ったさつま芋を早速ふかし芋にして下さり、ホクホクのお芋をみんなで頂きました。みんな、とっても美味しそうに食べていました。
コメント (小さなお家見ーつけた ぱんだ組 澤近宏一 はコメントを受け付けていません)