2019年10月16日 水曜日
昨日、年長児達は園内で育てた稲刈りをしました。実は教師たちには大きな反省がありました。子どもと植えた稲の苗に水が足りなかったり、太陽のあたらない場所に置いたり、稲を育てるに必要な環境条件をほとんど満たさない状況の中、更に台風で倒れてしまい無残な姿になっていました。そこで園長から「食物や花、虫や動物を育てたり、飼うからにはきちんと世話をしないといけない、自然で生きる植物や生き物は、自分の力で生きられるんだよ。」という話をしてもらいました。そしてさらに、飼った稲をロープで結ぼうとすると、「ちょっと待って!」と止められ「ロープのビニールも環境汚染につながるんだよ。」と言ってわらを使って結んでくれました。植える・収穫する・食べるだけでなく、沢山のことを感じる一日となりました。
そして、今日、高木の農園へ稲刈りに行きました。前日色々なことを考えるチャンスがあった子ども達は、「どれくらい大きくなってるかな。」「遠藤さんがずっと育ててくれたんよね。ちゃんとお礼を言わんといかんね。」と行く前から遠藤さんへの感謝を言葉にしていました。
到着すると、黄金色の稲穂が一面に広がっていました。バスから降りると園長がまた発見!水路を覗いていました。そこに子ども達が集まると、一緒にのぞき込み「水がない!田植えの時はいっぱいだったのに。」と田植えの時との違いに気が付きました。
いよいよ稲刈りです。園長が1株刈って本数を数えてみると、3本植えた苗が36本になっていました。ちなみに園の稲は18本、ここでも子ども達は遠藤さんが一生懸命育ててくれたことに気づいていました。
園の稲を刈る時は1回、2回「ザクザク」と鎌を動かせば刈れましたが、今日はそうはいきません。手にいっぱいに稲を持ち、何度も「ザクザク」してやっと刈ることができました。中には「ふぅー。刈れたー。」と汗をかきながら刈る子もいました。全員が3株ずつ刈り終わると、次は稲刈り機での稲刈りも体験させてくれました。3人1組で機械を押して、刈っていきます。数株刈ると機械の中で「バコン!」とひもで結ばれて稲の束が転がって出てきます。「スゲー。勝手に結ばれてきた。」とみんなビックリ。「タイヤはデコボコや。紐はあそこから出よるぞ。と稲刈り機の部品一つひとつに興味津々です。刈っている隣では運転手さんが子ども達より高い木の棒を使って稲木を作り、刈った稲を干してくれました。普段ではなかなか感じられない風情になんとなく心が温まる思いがしました。その写真はアルバムや思いで写真館に使う予定です。
昨日から今日にかけての稲刈りは、命のことや自然のこと、自分たちの知らない所で働いてくれている人がいることなど、沢山感じることがありました。台風や地震など異常気象が多く言われる今、ご家庭でも自然環境を守ることなど話題にしてみてください。
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