2018年10月30日 火曜日
今朝は、なんだか年中さんたちが、「そわそわ、わくわく」していました。それもそのはず、昨日年長さんたちから遊ぎ場の『みかんの木』の話を聞いていましたから、朝から「今日は、僕らの番よね!」と言って出かけるのを今か今かと待っていたのです。
そして、いよいよ・・・・・・
園長先生が用事で出かける前にみかん山でお話をしてくれるということで年中早コースのりす、ぱんだ組の子どもたちがまず出発しました。
きんもくせいのいい香りに気づいたり、大きなドングリの木を見上げたりしながら遊ぎ場に到着すると園長先生がにこにこしながらみかんの木の前で待っていてくれました。一本の小さなみかんの木!そこにはきれいなオレンジ色に色づいた小さなみかんが鈴なりになっていました。
「このみかんの木は、朝日が当たってから夕日が沈むまでずっとお日様が当たって栄養たっぷりなんだよ!味はどうかな?」と言ってみかんの皮をむいてパクリ!園長先生の手の動き、表情をつぶさに見ていた年中さんたちは、わくわくしながら話を聞いていました。そして、目の前の小さなみかんは一つとって食べていいこと。山の上の美柑は後で分けっこして食べていいことを話してくれました。そんな中、「小さなみかんは大きいみかんよりおいしいんだけどどうしてかな?」と聞くと、「小さいみかんは、おひさまにず~と当たっているから美味しいんだよ!」と答える子がいて驚きました。また、りす組のAちゃんは、木の根元にみかんの皮がたくさん落ちていることに気づき、心配になったようで園長先生に質問していました。すると木の根元に置くと栄養になることを教えてもらってほっとした様子でした。
みかんのとりかたは、昨日年長さんからも教えてもらっていたので殆どの子がくるくる廻して上手にとることができていました。お日様の下で食べた自分でとったみかん味の美味しかったこと!
また、遊ぎ場で遊んでいたぴよぴよさんたちにおすそ分けのみかんを届けてあげたS君は、美佐子先生から「みかんを食べたらみかん美人になるよ!」と教えてもらったとみんなに報告しました。それを聞いた子たちは、友達とほっぺをさすりあいながら「つ~るつるになったね~」と喜び合う可愛い姿が見られました。
また、3人組で大きなみかんを分けっこする時には、こんな可愛いエピソードがありました。Mちゃんのグループでは、Mちゃんが一人で木の根元で皮をむいていました。一人でむくのかな?と思っていると次は、N君と交代!その次は、H君と交代して皮むきも順番にしていました。又K
ちゃんのグループでは、皮をむく係、その皮を受け取る係に分かれて役割分担をしていました。そしてこちらのYちゃんのグループでは、一個、2個・・と数えながら手のひらに乗せて配っていました。こんな風にそれぞれグループで考えて分けっこしている姿がほほえましく、楽しいエピソードがたくさん見られてそれを見ていた私まで何だか幸せな気持ちになりました。
年中さんたちが一人一個とってもまだ小さなみかんの木には、まだまだたくさん残っていました。その話を聞いてまだみかん取りを経験していない年少さんたちも急きょ歩いてやってきました。年少さんたちは、二人で一個!のみかんとりを経験しました。思ったよりもみんな上手に二人で手を添えてくるくるっと回しながらとっていました。その後、「半分こ!」と言いながら分けっこしてその場で食べるみかんの美味しかったこと!この味は、皆きっと覚えているだろうな!忘れないだろうな!と思いました。
お土産のみかんは、たんぽぽさん、ひよこさん、調理師さん、事務員さんたちに年中さんが配ってくれました。
最後に7個残ったみかんを見て、A君が、バスの運転手さんにあげよう!と提案。バスのおじちゃんたちは目を細くして「ありがとう!」と言って喜んでくれました。いつもお世話になっている人、周りの友達、園に残っている小さい組さんのこと・・・思いをかけて気遣ってあげられる三葉っ子たちはなんて素敵なんだろうと思いました。
いつも年長さんたちに優しく教えてもらったり、お世話をしてもらっているからこそだと改めて感じ、温かい気持ちになった一日でした。
コメント (「おはだつ~るつる!みかん美人?!」 吉本 多恵子 はコメントを受け付けていません)