幼稚園の日記(ブログ)

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2018年9月26日 水曜日

たんぽぽ組のK君は、先週、まだ緑色で帽子をかぶったどんぐりを大切にカバンに入れて持ってきて見せてくれました。それから、毎日カバンから出して見せてくれると、また入れて持って帰っていました。3連休に入る前の日、他の子どもたちにも、お家の人と出かけてどんぐりを拾ったら、見せてねと話ました。すると、今日S君が、うす茶色で細長いどんぐりを持ってきてくれました。ちょうどたんぽぽ組のK先生もクヌギのどんぐりを持ってきてくれていて、S君は自分のどんぐりとクヌギのどんぐりを見比べていました。クヌギのどんぐりは、帽子の部分がはずれていたので、「本当はこうなっていたんだよ」と帽子とどんぐりをくっつけて見せると、「ぼうしがない!」と自分のどんぐりを見て言いました。「みどりじゃない」とK君のどんぐりの色との違いにも気付きました。どんぐりのおしりのような部分を「足かな?」、自分がかぶるどんぐりマンの帽子に描いて貼ってあるどんぐりの絵とどんぐりを並べて、「これよね」と重ね合わせたりして確かめていました。

その横で、Hちゃんが、クヌギのどんぐりを一つずつ、クヌギの帽子の中に入れながら、「目だよ!目だ!」と大喜びしていました。それがいくつかできると、今度は、「かぞえてみる?と言って、となりにいた、くま組のA君が「1,2」と数え始め、「7こあるね」と教えてくれました。Yちゃんは、クヌギのどんぐりの帽子を見て、「いたくない?」と昨日見た、栗のイガを思い出して、触って大丈夫かどうか確かめていました。大丈夫と知ると、「気持ちいい」と感触を楽しみ、指にはめて遊んでいました。その横で、T君は「どんぐりころころ どんぐりこ~」と歌い始めました。

こんな体験をした後は、一人ひとりの頭に合わせて新聞紙で作ったどんぐりマンの帽子をかぶり、踊ったり、カレンダーの裏紙に好きな絵を描いたりして遊びました。Aちゃんは、丸をいっぱい描いて「これ、どんぐりなんよ」と言いながら、そばにあった本物のどんぐりを、その丸の中に一つずつ置いていきました。Eちゃんは、一列に並べて「いちれつならびよ」といつも自分が並ぶ時に、教師に言われているように言いながら遊んでいました。

満3歳の子どもたちが、自分が今までに経験したことと、目の前にあるものとをつなげて、イメージを広げ、さらに言葉や遊びで表現するところに、今日は、驚きと楽しさでいっぱいでした。

そして、昨日、イガイガの中にあった栗を見ていた子どもたちは、今日、片岡先生のお母さんが、みんなで食べられるようたくさん持って来て下さった栗を、調理師さんが、ゆでてくれて、上手にスプーンですくって食べることができました。「おいものあじがする!」「おいものにおいがする!」と言いながら、味わって食べていました。

栗の木の枝に、イガイガのかたまりがついていて、その中にあるものが、「栗」ということを知り、見て、触れて、匂って、味わいました。小さい時の豊かな体験が、これから大きくなって、子どもたちが大人になっても、きっと記憶の中に残っていくんだろうなと思いました。

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