2018年6月3日 日曜日
ひよこ組には毎月のように園児が入所してきますが今、5月から入所してきたMちゃんは、数日泣きながら園庭を指さして「行きたい」とアピールしていました。園長が抱っこして園庭を歩いてくれると、涙も止まりキョロキョロ物珍しそうにまわりを見ていました。その姿を見ていた1歳児のAくん、Bくんは「僕も」と言わんばかりにテラスから前のめりに乗り出して足が1歩、2歩と出てしまっていました。
そんな幼児の様子を見ていた園長がテラス前に柵を持ってきて、地面のコーティングしてある部分まで遊び場を広げてくれました。柵やプランターでつないだ幼稚園の園庭の一角にひよこ組専用の園庭ができたのです。「いいよ~」という声に待ち構えていた1,2歳児が次々に出てきました。
園長がカラーボールやたらいを出してくれると早速大喜びで、たらいの中に入ったりボールで遊んだりしていました。小さなたらいの中に3人が入ってぎゅうぎゅう詰めになっても、誰も狭いと言わず、むしろその狭さを楽しんでいる様子でした。普段なら1つのものを取り合ってトラブルになる幼児達ですが、今はこの狭さも共有していました。隣りのたらいに一人で入っていたCちゃんはそちらをちらちら見ながらなんだかうらやましそうです。
又、2歳児のYくん、Aちゃんはカラーボールの色合わせをしていました。ボールの色と帽子の色を合わせて「おなじ~」、柵と柵の間に並べたプランターの花の色と同じ色のボールがあることに気づき、花の上にボールを置いて見比べていました。2歳児でもすでに同じ色ということを理解し、物が違っても色が同じであることに興味を持ち、対比させて楽しみ、ボールを並べながら「一緒ね」と友達と会話する姿も見られ驚きました。翌日は園長がその中にプランターで道を作ってくれるとその道に添ってカートで走っていました。様子を見ていると、最初は渋滞していた道路も自然に順番ができスムーズに走れるようになりました。
最初に園長が柵を持ってきてくれた時から保育教諭も子どもの姿をしっかり見て環境づくりができる発想力を身につけなければと反省しました。そして子どもの可能性はどこまでも広く伸びていきます。子どもの心や行動をよみとり同じように共感したり、感動したりできる保育教諭でありたいと思います。
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