2016年5月28日 土曜日
今日は平成28年度第1回目のフリースクールでした。今回のテーマは色の不思議♪
「どんな色が好き?」の歌にあわせて先生たちの劇が始まりました。浸し染めは幼稚園で遊んでいるので、子どもたちは「分かるわかる!」と言って、遊び方や、使っている絵の具の色など、反応よく答えていました。赤、青、黄の3色しか使っていないのに、紫や緑に変身していることに気付いた子どもたち!その中で、どうして色が混ざり合うんだろう?と疑問を持ち、実験してみることになりました。色がしみこむ様子を、浸み込まない包装紙、ちょっと浸みる半紙、みるいるにじんでいくキッチンペーパーで比べてみると、「包装紙は紙のすきまがギューってくっついとる!」「キッチンペーパーはすきまがあいとる!」と答えていて、よく理解しているなと感心しました。すると、「新聞紙は?」「ティッシュでもやってみたい!」と声があがり、楽しい時間になりました。実際にやってみることで、やっぱり浸し染めにはキッチンペーパーがいいこと、水がしみるように繊維が荒いことを、科学あそびの中で子どもたちは学んでいました。
身のまわりには、たくさんの色があります。植物のくきや葉は同じ緑でも、その花の色がひきたつように少しずつ色がちがうのです。若いいちごが緑なのは、まだ食べないでーって葉っぱにかくれんぼしていること、赤くなるのはもう食べていいよという印であることなど、子どもたちは「不思議やね」と言いながら、うなずいて聞いていました。
雨上がりの虹って、どうしてできるの?という疑問を太陽さんに聞こうとしたその時、「分かるよ!」と教えてくれた小学生のY君!「雨上がりには、見えない雨つぶが空気中にあって、太陽の光が雨つぶで鏡みたいにはねかえって、虹ができています」と分かりやすく模範解答を教えてくれて、驚きました。そして、「夕焼けはどうして赤色なの?」という突然の園長からの問いに、年長児のH君が答えてくれたり、日々の生活や遊びの中で、知識のため込みができているんだなと感心しました。年長さんの月刊絵本に虹や夕焼けについて出ていました。絵本もたくさん活用していきたいと思います。
その後、各コーナーでの遊びに入りました。
昨日、卒園児の保護者の方にたくさんのお花を頂きました。そこで急遽、たたき染めをやめて、生け花のコーナーを作ったのですが、今朝、園長が竹の子の皮をあんで、素敵な生け花のカゴを作って見せてくれました。竹の子の皮は、香りが良くて手ざわりもよく、その香りで心が癒されます。作り方を伝えると、年長・年中児は一生懸命自分で作っていました。保護者の方々も苦戦しながらも、時間を忘れて集中して作っていらっしゃいました。あたたかみのある素敵なカゴができあがると、子どもたちは自分の出番とばかりに嬉しそうに花を選んで飾って、親子の作品が完成していました。
浸し初めのコーナーでは、色が混ざりあって変身する様子に注目しながら作っていました。いつの間にか終了予定の11時半を過ぎていて、まだぬれている浸し染めをキッチンペーパーではさんで、大切そうに持ち帰っている子もいました。
スタンプコーナーは人気で、自宅から野菜をたくさん持ってきてくださっていました。チンゲン菜のくきの断面がバラみたいで「きれいだね」と嬉しそうに何度も押していたり、年中・年長児は形を組み合わせて、おもしろい作品を作っていました。
制作コーナーでは、ネクタイやリボン、花の髪ゴム、花束、カチューシャ、ヨーヨーなど、好きな色や模様の浸し染めを選んでたくさん作っていました。嬉しそうに身につけていて、とてもかわいかったです。
絞り染めのコーナーでは、「お父さんにプレゼントする!」と大きな白いTシャツを持ってきて色を選んで染めていたり、フリースクールに向けて、家で色が染まりやすいように布を豆乳につけてきている方もいらっしゃいました。綿の布を豆乳のたん白質に浸すことで染まりやすくなるのです。今年は、赤しそも玉ねぎも黒豆も柿の葉も、どの色もきれいに染まって、喜んで頂けました。
今回のフリースクールは、ご家庭で、たくさん準備してきて頂いて、とても嬉しく思いました。これからも、科学あそびや自然のものを使ったあそびをたくさん取り入れていきたいと思います。参加して下さった皆様ありがとうございました。月曜日からも、生け花や竹の子を使った遊びを子どもたちとしていきたいと思います。
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