2015年11月23日 月曜日
子ども達は登園すると、所持品の始末を済ませ、シールを貼るとすぐ玩具で遊び始めます。遊んでいる途中、窓からバスが見えると「バシュ!」と言って指を差しながら窓の近くに行って嬉しそうに見ています。窓に背が届かない子には、保育士が窓側にソファーを持っていって台にして乗せてあげると、その後もバスが来るたびに走ってソファーの上に立って「バイバイ!」と手を振ってバスを見送っていました。その様子を見てバスの運転手さん達も手を振って応えてくれるので、子ども達はとても嬉しそうでした。
また、いつもは絵本が入ったかごのまわりの畳やマットの上や窓の下など思い思いの場所に座って絵本を見ている子ども達ですが、窓側にソファーを置くと外を見るだけでなく絵本を持って来て、そこに腰掛けて見ている姿も見られます。Aちゃんが、背中の後ろに絵本を置いて「トントントントン、アンパンマン」と言って手遊びを始めるとそれを見ていた0歳児のBちゃんも絵本を持って来て隣に座ると、Aちゃんの「シッシッ…」に合わせて鼻を押さえながら絵本を見る前の手遊びをしてからページをめくり始めました。
また、一方ではソファーの背もたれを合わせたり向かい合わせに並べ替えると、ぬいぐるみを持ってきて座っていました。そこで、保育士が「バスに乗って揺られてるゴーゴー」と歌うと「ゴーゴー!」と掛け声を言ったり『バスごっこ』の歌では、一緒に手遊びをしたりしていました。人数が少なくなるとソファーの背もたれにまたがり、友達と顔を見合わせたり並んで座ったりして遊具になります。
そして、2歳児がおやつ後、ぴよぴよの保育室に来ると事務室前に置いているソファーに立って『手をたたきましょう』と歌い出したので、保育士も一緒に歌うと、その歌声を聞いた子ども達が次から次へと集まってきました。そして、ソファーに立つと楽しそうに自分がわかる箇所を歌ったり踊ったり大騒ぎ!「笑いましょうワッハッハ」「怒りましょうプンプンプン」「泣きましょうエンエンエン」と笑ったり怒ったり泣いたりと歌詞に合わせて様々な表情をつくる姿は、とてもかわいらしく保育士も楽しいひとときです。ソファーを部屋に持ってきたり並べ方を変えたりすることで子ども達は、いろいろなことに利用して遊びをふくらませていました。子ども達の姿や遊びの様子を見ながらソファー1つでも環境を変えていくことで子ども達の遊びが広がることを改めて感じ、環境の大切さを認識しました。
2015年11月23日 月曜日
作品展示コーナーにも保護者やおじいちゃん、おばあちゃん、その他たくさんの方々に来ていただきました。子ども達は、保護者を自分の作品の所へ案内し、嬉しそうに説明していました。
作品を作る過程でそれぞれが楽しかったこと、印象的だったこと、夢など様々な思いをもって描いたり作ったりしています。年長児のK君は、「ガチャガチャ」を作っていたのですが、工夫して作った所や仕組みについてお父さんに話していました。お父さんもK君の話を笑顔で聞いて「すごいね。頑張って作ったんだね。」と褒めてくださっていました。保護者の方が子どもと同じ目線に立ち、真剣に話を聞いてくださっている姿を見て、とても嬉しく思いました。作品展を見に来ていたおばあさんに「廃材も馬鹿にできないね。いろいろな作品があっておもしろいね。」と声を掛けていただきました。三葉幼稚園児の作品は、身近にある廃材を利用して日常的に子ども達が思いのままに遊びの中で作った物なので、ブロックや積み木では見られないイメージの広がりや創造性、工夫、表現するための試行錯誤しながら時間をかけて完成したものが多く、子ども達は満足感と自信を持っています。
今回は、10月のPTA新聞に掲載された平田先生の子どもの絵の見方を絵の展示場所に掲示して、教師のコメントと共に参考にして頂きました。保育所の1、2歳児の絵の展示を見ていたお母さんが子どもの絵を見て「これはお芋を描いたんかな?」とおばあちゃんに話しかけられると、その記事を読まれていたおばあちゃんが「そんなこと言ったらいかんよ。子どもの表現を親が決めつけたらいかん。」と話されていました。私達教師も、子ども達には描いたものを聞いてしまうことがあるのですが、そうではなく、子どもの思いを受け止めて認めてあげることが大切であることを勉強しました。子どもの発想に感動したり、表現を認めたり、喜んだりして下さっている保護者の側で満足そうな子ども達の顔が会場では温かい雰囲気に包まれていました。
子どもの店の先生たちの手作りコーナーには、今年は髪飾りなどたくさんかわいい商品と共に新しく射的コーナーができました。1回30円で的をねらって撃つ遊びが小さな子ども達にも大人気でした。どの子も自分のおさいふを持って、自分で好きな商品を選んでいました。年中のR君は、いつもお母さんとお買い物に行くとき、100円もらって自分でジュースを買っているので、今日のお買い物も楽しみにしていました。選んだ物が150円で、家で決められている100円より高いことに気が付き、「100円より高いな?」と考えていました。すると、そばで聞いていたお母さんに「今日はいいよ?。おさいふに入っているお金は使っていいよ。」と優しく声をかけてもらい、にっこり商品を買って帰りました。
こあら組や小さな子ども達も小さな手でお金を握りしめてお母さんと一緒に欲しいものを選んでいました。また、女の子たちは、買った手作りヘアゴムをその場でつけて見せてくれました。今日だけは子ども達はお家の方からお財布にお金を入れてもらってお小遣いの使い方を任されていたのです。幼いながらもしっかり考えたり計算したりして小さな手でお財布から100円や50円玉を出してくる表情は真剣でした。保護者の方々の協力で子ども達は素晴らしい体験ができました。ありがとうございました。
先生たちの喫茶コーナーでは、こんなに楽しいエピソードがありました。
開店と同時に一番に来てくれたのはくまぐみのRちゃんの家族でした。もちろん、お目当ては三葉幼稚園特製「芋アイス」です。Rちゃんのお姉ちゃんは「1年間待っていました」と言ってとても嬉しそうに買っていきました。また、卒園生のY君は「この芋アイスは三葉でしか食べれんけん」と言って笑顔いっぱいで「おいしい、おいしい」と言って食べていました。芋アイスの芋はもちろん、幼稚園で収穫したものです。そしてアイスの上にかかっている小豆あんは、前日から副園長が愛情たっぷりに煮てくれたもので、ほっぺが落ちそうなくらいおいしいのです。
他にも豆腐入りのみたらし団子も人気です。保育所ぴよぴよ組から大人まで「みたらし団子下さい」と言って喜んで買ってくれました。すみれ組のS君は「みたらし団子」を買うために自分の財布からお金を選んで取り出してどのお金だったら買えるかなと一生懸命考えていました。お母さんやお父さんもさすが三葉っ子の保護者です。すぐにS君に教えるのではなく、その様子を優しく見守ってくれていました。また、売り買いをする中で先日行ったサニーマートの買い物の経験が生かされていました。そして調理師さんが作ってくれるドーナツは大人気ですぐに完売し、その度に追加注文が入るほどでした。
小さなお子さんから大人まで楽しんで頂いた喫茶コーナーでは、たくさんの笑顔が見られました。ありがとうございました。
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