2015年9月6日 日曜日
「外に行くよ!」という保育士の呼び掛けを聞いた幼児たちは、すぐに部屋の片付けを始めます。保育士が片付けの歌を歌い始めると、「お片付けお片付け♪」と部屋中に大合唱が響き渡る毎日です。
あっという間に部屋はきれいになり、1歳児のAちゃんが1番に「ぼうしいる!ぼうしいる!」と頭をおさえながら自分のロッカーの前まで行くと、次々と他の幼児たちも自分のロッカーから帽子をとって被り、廊下に並んで待ち構えています。広々とした園庭に出ると、まずはうさぎ小屋・砂場など好きな場所に散っていきます。
先に出て遊んでいた2歳児のBくんはスコップとお茶碗を持って、真剣な表情で砂をすくい入れていました。そしてスコップの裏側でとんとん叩いて形を整え、慎重にひっくり返していました。以前はなかなか上手く型をとることができなかったAくんでしたが、きれいに型をとることができるようになり感動の瞬間でした。隣でその様子をじっと見ていた2歳児のBくんも別のお椀を持ってきて何度も挑戦していると、Aくんのように上手く型抜きができるようになりました。そして、2人でたくさんのケーキを作るとそのうちの1つのケーキに松葉や葉っぱを飾りつけて「できたね!」と喜び、満足そうに顔を見合わせました。
その様子を見ていたCちゃんDくんも寄って来て、それぞれお皿やおわんに砂を盛り始めました。形が違う物を作っていましたが、1人ひとりが黙々と作る姿や個々の創造力には感心させられました。一方、1歳児のEちゃんは大型スコップでどう砂をすくおうかと考えていました。始めはスコップを一生懸命握るもののなかなか上手く砂をすくうことができませんでしたが、スコップの角度を変えながらなんとかすくおうとしていました。両手ですくい上げるようにしてスコップを動かしたり、加減をかえてみたりしているうちにすくえるということを発見し、大満足でした。そして、お鍋やボウルに何度もすくい入れていました。こつをつかんだEちゃんは友達と夢中になって大型スコップで土を器に入れ、ごちそうを作ることを楽しんでいました。
今後、環境や幼児同士がお互いに刺激し合って発見したり気づいたりする姿を見逃すことなく、思いを共有したり援助したりしていきたいと思います。
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