2014年10月18日 土曜日
気持ちのいい秋晴れの今日、10月のフリースクールを行いました。今回のフリースクールの内容は実りの秋…ということでお米です!幼稚園の給食で出るご飯は茶色い玄米です。どうして白米ではなく茶色の玄米なのでしょうか…?ホールに集まり、教師の劇の始まりです。
昨日、高木農園に行った年長さんは稲刈りで見た光景を思い出しながら劇を見たことでしょう。田植えでは3本の苗を植えましたが、今日その苗は何本になったのだろうかと子どもたちに1本ずつ苗を持ってもらい数えてみました。すると45本もあったことがわかりました。割り算をすると、1粒のお米から出た芽が生長し、1本の苗になり、15本の稲になったということです。そういえば…と出てきたのはひまわりの種。ひまわりも1粒の種から1つの大きな花が咲き、それから何百個、何千個ものたくさんの種がとれます。1粒のお米やひまわりの種から何倍ものお米や種ができることを知った子どもたちです。劇では、まず茶色いおにぎりと、白いおにぎりを持ったゆかちゃんとあみちゃんが出てきました。茶色いおにぎりを見て「なんで違う色なの?」「なんだか固そう・・・」とゆかちゃん。「玄米おにぎりには栄養がたくさんつまっているよ!」とあみちゃんが教えてくれました。そして2人のお米さんに出てきてもらいお米について聞いてみることにしました。
お米(もみ)の皮を1枚むくと”玄米”になります。そして玄米の周りの皮を1枚、2枚…とごしごしむいて、胚芽をとって、つるつるぴかぴかの真っ白にしたものが白米です。一見、つやつやでおいしそうな白米ですが、玄米には白米の9倍もの食物繊維が入っていておなかの中をすっきり掃除をして、うんちとして出してくれることを教えてくれました。他にも、ミネラルやビタミン、たくさんの栄養が玄米に詰まっていることを知りました。白米さんがごしごし洗って剥いた皮にはたくさん栄養がつまっていたのに、全部捨ててしまっていたのです。1日に30品目食べましょう。とよく聞きますが、それは30品目+白米を食べる時の目安です。玄米には、それだけで30品目の栄養をとることと一緒だそうです。白米だと30品目もとらないといけないのに、玄米だと、玄米+一汁一菜でよいのです。栄養たっぷりの玄米、完全食だと言われるのも納得ですね。
そして今日はそんな栄養たっぷりの玄米を使っておせんべいを作りました。少し、お塩を混ぜて炊いた玄米にふりかけやカルシウム、ミネラルたっぷりの海苔をトッピングしてラップにつつんで薄く伸ばし、オーブンでぱりぱりになるまで焼きます。親子で楽しくおせんべいを作り、焼いている間に割り箸を使って脱穀、すり鉢と野球ボールを使ってもみとりをしました。そうしているうちにおせんべいが焼き上がり、煎り玄米と一緒にあつあつのおせんべいを試食しました。
一粒万倍という言葉があります。1粒のもみをまけば、万倍ものお米になるという意味です。わずかなものが大きく成長し、それを少しも粗末にはできないという気持ちを表します。幼稚園では毎回玄米や胚芽米を出してもらい給食で頂いています。子どもたちの栄養を考えて気持ちを込めて作ってもらったご飯を、一口一口、噛みしめていただきたいなと改めて思いました。
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