2014年10月17日 金曜日
三葉幼稚園では、本物の野菜と包丁を使ってままごとをするコーナーがあります。サニーマートさんのご好意によっていらなくなった野菜を提供して頂き、子ども達は楽しい生活を送ることができています。昨日の話になりますが、昨日は先日まで豊富にあった茄子や白菜、きゅうりや人参など季節の野菜がそろそろ終わりになり、少なくなっていました。子ども達は少ない野菜を切ったり並べたりして料理を楽しんでいましたが、野菜はすぐになくなってしまいました。そのことに気付いた副園長は、駐車場の畑からさつまいものつるや野花を採ってきました。副園長はさつまいものつるを手に取ると、つるの皮の部分を残して交互に折って、ネックレスを作りました。ネックレスを作りたいと集まってきた子ども達の中には、時間がなくて作れなかった子もいて、「明日作る!」と言って降園しました。そして、今日は朝からさつまいものつるを用意していると、昨日作れなかった子ども達が集まってきました。つるを折って作る方法を伝えると、子ども達はつるが折れる時の「ポキポキ」といった弾けるような感触が心地よくて、つるを折る度に友達と顔を見合わせて嬉しそうに作っていました。なかにはさつまいもの葉に花を飾る子もいて、ネックレスやブレスレットを作って楽しんでいました。秋の紅葉はまだまだ遠く感じますが、周りに目を向けると秋を感じさせてくれる自然物があることに気付かされました。秋の訪れと共に、自然物を使った遊びを子ども達と存分に楽しみたいと思いました。
今日は、年長児が高木町にある農園に稲刈りに行きました。園内の稲刈りでは、水と栄養不足で十分に実らなかった稲を見ていた子ども達は、「高木の農園は、きっと大きくなっている!」と楽しみにしていました。農園に着くと副園長が稲を一株刈って、何本あるかを子ども達と数えていきました。数えた株は47本あって、幼稚園の稲の4倍もあったことに驚いていました。そして、「なぜ、こんなに大きく生長したのか」を考えることにしました。幼稚園の稲はバケツで栽培していたので、限られた水と土しかなかったことをよく覚えていました。農園の稲はたくさんの水と土があるから育ったのだと納得できたようでした。運転手や教師が傍について自分で稲を刈っていくと、副園長との約束を守って、自分の力で稲を刈っていきました。大きく育った株は手ごたえがあって、ザクザクと良い音をさせながら、三株ずつ刈っていきました。刈った株は役員さんに束ねてもらったり、稲刈り機で稲を刈る経験もさせてもらったりして貴重な時間を過ごすことができました。稲木に干す場面では、教師の反省がありました。稲木を組んで干していくと、稲の重みで稲木が沈んでお米が地面についてしまっていたのです。それに気付いた田んぼを管理してくださっている遠藤さんに、「こうした失敗を子ども達に伝えることが大切だ。」と声を掛けてもらって、教師の失敗からもう一つ学ぶことができた子ども達でした。
地域の方々のご好意で貴重な体験をさせてもらっていることに感謝の気持ちをもつことを忘れず、更に良い保育ができるように心掛けていきたいと思いました。
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