2014年6月9日 月曜日
休み明けの月曜日、いつものように元気よくバスから降りてきた子供たちはお部屋に入って所持品の始末を済ませてシールを貼っていました。その時です「あ!ちょうちょがおるよ!」と飼育ケースをのぞいてA君が言いました。丁度教師も部屋に入ったところでそこに出くわし一時その場が大騒ぎになりました。
以前ひまわり組のK君が買い物に行った時、クレソンに青虫がついているのを見つけてお母さんにどうしても「幼稚園に持っていきたい!」と言って持ってきてくれて飼育していたのです。数日後、青虫がエサを食べなくなるとすぐにサナギになって約一週間とうとう蝶々になったのです。サナギの抜け殻もケースにくっ付いていてお休み中に出てくるところを見れなかったのは残念でしたが、ひまわり組の子ども達にとっては感動いっぱいの出来事でした。飼育ケースを一人ひとりまわしながら「わーすごいね。」「きれいな白い蝶々だ!」と口々に喜び合っていました。
そしてしばらく見た後お花のあるところに逃がしてあげようということになり、食事の前にクラス全員でお花のある場所を探して逃がしました。しかし泥場の柱にとまり羽を広げたり閉じたりしてしているのを見て「何処にいこうかな?って考えよるんじゃない。」「まだ上手にとべんのかなあ?」などと柱を見上げてじっと様子を見ていました。すると「みんながみてたら飛ばないんじゃない。」とS君がいうので「それなら蝶々さんにさよならを言ってそっとしてあげようか。」と教師が言うと「ちょうちょさーん、げんきでねー。と言ってその場を背にしました。その後食事中も「もうちょうちょさんお家にかえったかな?」とMちゃんはずっと気にしていました。
一方では遊んでいる時に事務所の前のねぎのプランターの下にダンゴ虫がいるのを聞いて探しに行っては廃材の中に集めたり、うさぎ小屋横の小さな畑の柵をつたってアリの行列ができているのを見ながら何処にいくんだろう?何しているんだろうと年少児と年長児が話をしたりする姿が見られました。Mちゃんは松の木の上のほうに向かってアリが上っていることに気づき「ちょっと何があるか見てくる。」と言いながら登り棒に登っていました。
しかしまだまだアリの行列は上の方まで続いていたのであきらめて分からないことは「図書館に行って調べたらいいよ。と言ってひまわり組の子を連れていってくれました。教師も一緒に探して部屋に戻ると図鑑や絵本を見ながらアリが木の蜜が好きなことや青虫から蝶々になるまでの過程を年長さんが説明してくれていました。年長さんは今まで遊んできた経験から色んな方法で調べたり、考えたりして楽しみながら様々な世界を広げていくのだと改めて思いました。
また、今日は年中児が北斎院農園にじゃがいも掘りに行きました。出発前に副園長に話をしてもらった子ども達は「今日はお仕事だ!」と目的を持ち張り切ってじゃがいもを掘っていました。そして運転手さん達が子ども達のために夏野菜を育てきれいに支柱を立ててくれている様子を見た子ども達からは「きゅうりだ、ナスだ!」と口々に野菜の名前を答える姿が見られました。自分たちで収穫した野菜が「どんな料理になるかな?」と楽しみにしている子もいてさすが三葉っ子だなと感心しました。北斎院農園とつながっている秀野邸は大きな昔のお屋敷で100年以上も前に建てられました。それはまるでトトロの世界に入り込んだようです。この素敵な環境を子ども達にもっと経験させられるよう計画を立てて利用していきたいと思います。
今日の手作りスープは子ども達が掘ったじゃがいもや玉ねぎ、人参ときのこ、鳥肉を加えて野菜がゴロゴロ入った具だくさんスープでした。おかわりも喜んでしていました。三葉っ子はお野菜をしっかり食べていつも元気いっぱいです。
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