2013年6月30日 日曜日
5月末に梅雨入りしてから、雨も少なく夏日が続いていたのですが、先週の終わり頃から雨の日が続き子ども達も「雨、降っているね」と少しうらめしそうに外を見ていました。しかし、雨の日もちょっとした楽しみがあります。それは、ぴよぴよの窓の外に大好きな園バスが止まるのです。バスより早く登園してきた子ども達は、バスが着く度に「バス!」と言って窓に顔を寄せて見入っています。2歳児は、運転手さんの顔を覚えているようで自分がいつも乗っているバスが着くと「Hちゃん(自分)のバス!」と嬉しそうに言って指を差します。また友達のバスも分かり「Uくんのバス!」と言って友達が降りてくるのを待っているのです。そしてバスが出発すると「バイバイ!」と手を振って見送ります。一時預かりで泣いている子もバスが通るとピタリと泣き止んで見入っています。
雨上がりの日に保育士が裏道を歩いていると葉っぱにかたつむりが数匹ついていました。そこで葉っぱと一緒にぴよぴよの部屋に持ってきて容器に入れ、机の上に置きました。1歳2か月のEちゃんは、かたつむりを見せると逃げて行ってしまいましたが、かたつむりをあまり見たことのない幼児達は「これ、なーに?」と興味津々で近寄ってきます。かたつむりを知っている子は「かたつむり!」と言っていつもお集まりのときに歌っている“かたつむり”の歌を「でーんでん虫むし かたつむりー」と両手で表現しながら歌っていました。1歳児は片手のチョキの形ができず、手のひらを広げた上に握った手を重ねてかたつむりを表現していました。2歳児は、チョキの形もでき、その上ににぎった手を重ねて楽しそうに歌っていました。いろいろな大きさのかたつむりを見てSちゃんは、大きいかたつむりは「おとうさん!」その次に大きいかたつむりは「おかあさん!」小さいかたつむりは「赤ちゃん!」と言って自分たちの家族に照らし合わせていました。Hちゃんは、容器の上や横にはっていくかたつむりを「こっち!」と指差し、目で追っていました。また、KちゃんやTちゃんはつるしてあるかたつむりの製作を指差したり、図鑑のかたつむりのページをあけて「かたつむり!」と言って本物のかたつむりと重ね合わせていました。そのうち殻や角を触ったり、葉っぱの上にかたつむりをのせたり、自分の手の平にのせたりして見ていました。そして、葉っぱから出ていこうとするかたつむりを見て「あー」「出る!」と言って助けを求めていたFくんの声に、家でかたつむりを育てているNちゃんが、かたつむりの殻を上手に持って葉っぱの上に返してあげていました。歌を歌ったり、図鑑を見たりするだけではなく、実際に見たり触ったりしていくことでいろいろなことを感じ発見しているのだと改めて体験の大切さを感じました。
2013年6月29日 土曜日
梅雨の晴れ間の今日は、三葉幼稚園の卒園生の同窓会がありました。1年生から4年生までの卒園児を招待したところ376名の参加があり笑顔いっぱいで幼稚園の門をくぐって来てくれました。久しぶりに会う、友達の顔を見て嬉しそうに名前を呼んだり、友達を見つけて懐かしそうに手を振ったりする姿がみられました。受付を済ませた後、副園長の話を聞いた子ども達は、早速、学年別で写真撮影をしました。その後、学年に分かれて自己紹介をしたり、ゲームをしたりして楽しく過ごしました。2年生、3年生、4年生は、チームに分かれてリレーをしました。中には、幼稚園の時のように「裸足になろう」と言って、素早く靴を脱いでスタートラインに立つ子の姿もみられました。お部屋に入って幼稚園の時に楽しんでいた、じゃんけん列車をしたり、伝承遊びをしたりしていくうちに子ども達の表情は、幼稚園時代の顔にもどっていました。一方、1年生は、卒園して3か月ぶりに幼稚園に帰ってきてどの子も自然に幼稚園生活を楽しんでいる様子でした。まだ、幼稚園の方が思いれが強く中には、「小学校より、幼稚園の方がいい」という声も聞かれました。
副園長の話の中で、今年から調理師がいることを知った子ども達は、手作りおやつを楽しみにしていました。今日のおやつは、園で収穫した、じゃがいもを利用したポテトチップスとドーナツでした。このドーナツは、もちろん、アレルギー対応でみんなで美味しく食べました。
今日の同窓会は、昨年の交通渋滞などの反省から園バスで送迎することになり所定のバス停から乗降して頂きました。御協力ありがとうございました。4年生は、同窓会は、終了ですが6年生の卒業おめでとう会でまた、元気な顔を見せて欲しいと思います。1年生、2年生、3年生は来年の同窓会で会えることを楽しみにしています。
2013年6月28日 金曜日
自由参観日も最終日。今日も朝からたくさんの保護者が来園されていました。年長さんが当番で、毎日駐車場の畑の水やりをしているのですが、様々な野菜が生長している様子が見られます。今日は、らいおん組の子ども達が水やりに行くと、きゅうりやリリコがとても大きくなっていました。水やりをしていて大きくなった様々な形のきゅうりを見たМ君が、ふと思いついたようにつぶやきました。「曲がっているきゅうりと、真っ直ぐのきゅうりは、どっちが美味しいんかな?」と言うのです。教師も困って副園長に聞いてみることにしました。”栄養のいきわたり方が違うと曲がること。曲がると太陽の当たり方や、水分の量がまんべんに行かなくなって、中で穴があいているものもあることなど話してくれました。みんなもお腹が痛い時、お腹を曲げるよね。だから元気がないんだよ。”と話してきゅうりを切って見せてくれました。曲がっているきゅうりを切ってみると、中が空洞になっていました。それを見て子ども達は、「あぁ?なるほど。」と納得をした顔になっていました。給食中にМ君がそれをみんなに言いたいと言って、参観の保護者にクイズをしてみました。「きゅうりは、曲がっているのと、真っ直ぐなのはどっちが美味しいでしょう?」と聞くと、「さぁ。どっちだろう?」と皆さん首を傾げて子ども達に合わせて楽しんで下さっていました。このように子ども達は、様々な体験の中で疑問を持ちながら学習していくのだと実感しました。
年少組では、新聞で遊ぼう!!という事で、新聞を丸めてボールを作り、ボール入れゲームをしました。力を込めてみんなでおにぎりを作るように、「ぎゅっぎゅ。ぎゅっぎゅ。」と言いながらボールを作り、今日はお母さんやおばあちゃん達とどっちが多く入るか競争をしました。ゴールをめがけてよーく狙って入れる子。次々にスピード良く入れる子。競争となるとみんな張り切って入れていました。保護者の方も良く狙ってたくさん入れてくださいました。それを応援する子ども達もとても楽しんでいました。年中組の制作をしたクラスでは、子ども達が考えて工夫しながら七夕飾りや、海の中の生き物などを作りました。一つひとつを見ると、とても可愛い作品が出来ていました。今日で最後の自由参観でしたが、日々の自分の保育を見直す良い機会になりました。環境作りや保育内容でも、様々な反省と課題が残りました。この事をもう一度考え、来週からもっと楽しくより良い保育ができるようにしていきたいと思います。
今日の手作り給食のメニュウーは、【黒豆ご飯・ニラ味噌きゅうり・ナスの油いため・焼きサバ】でした。ナスは、ご飯に乗せて食べると美味しいと食べ方を考える子もいました。味噌汁も具だくさんで、何回もおかわりをするなど、どのメニューも大人気でした。保護者の方は、ニラ味噌が人気で「バザーで売って欲しい。」「是非レシピを教えてほしい。」と言われる方も多く、「ニラ味噌のおかわりがあります。」と放送があると、あっという間にそれもなくなってしまいました。保護者の方のリクエストで、ニラ味噌のレシピを紹介します。
☆材料☆ 松山麦みそ(2分の1ー3分の1袋)・ニラ(みじん切り)半束程度・生姜少々(すりおろす)・三温糖・みりん・油
1、油でニラがしんなりして火が通るまで炒める。
2、1に麦みそと生姜少々、砂糖(三温糖)とみりんを入れて練っていく。弱火ー中火で様子を見ながら練っていく。みりんを多めに入れて味の調節と、とろみの調節をする。味噌は火を通しながら練り込む。※注意※沸騰させない!その前に火を切ってください。
密閉容器に入れて、冷蔵庫で4ー5日は持ちます。きゅうりは以外に、大根・人参スティック、おにぎりや豆腐ステーキに付けても美味しいです。
2013年6月27日 木曜日
今日は雨上がりの園庭で子ども達が楽しそうに遊んでいました。砂場では、年長児が中心になってこの間、田植えで見た川をせき止めてダム作りをしていました。水路を作り、つないで木の板で水の流れをせき止めたり、放流したりして、ダムらしきものができつつありました。しかし、途中雨が降って中断してしまったのでまた続きがどうなるのか様子をみたいと思いました。
くま組のH君が幼稚園に来る途中に裏山でカタツムリを見つけてきたということを聞いたきりん組の子ども達は、みんなで探しに行くことにしました。行ってみると、裏山にはたくさんのカタツムリがいました。幼稚園に帰ると子ども達はすぐに「どのようにして飼うか図書館で調べよう」と言って、図書館で調べ始めました。そして、ままごとのコーナーでエサを小さく切って入れた後、部屋に帰って家を作ることにしました。牛乳パックの側面を切り開いて、それを折り曲げて家につながる階段を作りました。出来上がった家にカタツムリを入れていたのですが、2匹のうち1匹は殻の中に閉じこもったまま出てきません。不思議に思った子ども達はすぐ副園長に質問に行きました。すると、「みんなが見ているから隠れているんじゃない?」と教えてくれました。しばらくそっとしていると、殻の中に閉じこもっていたカタツムリが出てきていて子ども達はびっくりしていました。園周辺には、たくさんの自然があり、触れたり学んだりすることができます。季節ごとに変化する自然を見逃さないようにしていきたいなと思います。
今日は歯科検診がありました。年少さん達も古森先生とかばさんのお口競争を楽しくして、検診ではアゴがはずれそうになるくらい口を開けて受けることができていました。今年は先生から虫歯のある子が少なくて全体的にきれいに磨けていると誉めていただきました。
又、1・奥歯の溝と前歯の歯と歯の間は虫歯になりやすいので気を付けて磨いて下さい。
2・永久歯が生えてきている子も数人見られました。生え代わりの時期は気を付けて磨いて下さい。
という指導をして頂きました。歯をしっかり磨いて、虫歯にならないように気をつけましょう。
明日は自由参観日最終日で、手作り給食です。子ども達が楽しんでいる様子をみてもらえるような保育をしていきたいと思います。今から給食の時間が楽しみです。
2013年6月26日 水曜日
参観日2日目。朝から雨がどしゃぶりでしたが、子ども達は気にすることなく楽しく活動をしていました。図書館で本を読む子、ピロティーで泥団子を作る子、魚釣りを楽しむ子、迷わず遊びこんでいきます。たっぷりの時間を遊びこんだ子の泥団子は、いつもより大きくて固くてまん丸で驚きました。図書館では、ぱんだ組・ひつじ組の子ども達が思い思いに本を読んでいました。中でも、教師が気が付いたのは、絵本や物語ではなく、図鑑を見ながら会話をする子ども達の姿でした。自然・虫・植物等々、ここでも子ども達は、自分達の体験が興味の対象になっているのでしょう。又、魚釣りでは、いつもあちらこちらを渡り歩いていたAちゃんが、長時間集中して遊び、魚釣りの名人になっていました。雨もまた楽しく、違った子どもの姿が見られました。
くじら組、くま組では、7月2日伊予鉄高島屋であるちびっ子七夕まつりのイベントに参加するために、歌や合奏等を練習しました。最初は、こわばっていた子どもの表情も、副園長が来て話してくれるとすぐに和らいでいました。歌は、みんなの大好きな「にじ」の歌を歌います。そして、もう一曲は「たなばたさま」で、前回の手話教室で習ったばかりなので、心を込めて手話付きで歌うことになりました。そして、合奏「きらきら星」では、副園長がみんなに、「どんな楽器がしたい?」と聞くと、「タンバリン」「太鼓」「旗」と、それぞれが言って、自分でやりたい物を選んでリズム打ちをすることにしました。リトミックの経験ある子ども達は、自分達でリズムに合わせて、二分ちゃん・四分ちゃん・まんまるちゃんをしていました。旗の子ども達も、大きな旗を持ったつもりでリズムに合わせて左右に思いきり振っていました。最後は、笹飾りの簡単な付け方を教わり、準備万端です。当日が楽しみです。
今日は、今学期最後のお弁当日でした。「お母さんが作ってくれたお弁当はおいしい」と言いながら、嬉しそうに食べていました。
2013年6月25日 火曜日
今日から自由参観日です。友達のお父さん、お母さんにも親しみを持って声を掛ける子どもの姿が見られました。太鼓橋やつりかん、しゃぼん玉や魚釣りなど普段している遊びを見てもらったり、新たにできるようになったことを嬉しそうに見てもらったりしていました。
ひつじ組では、昨日水族館の大型絵本を見て、海の壁面を作ること、それに使う材料を持って来て欲しいことを呼びかけて降園しました。すると、家から包装紙や廃材を持って来ている子がたくさんいてそれぞれが持って来たものを見せてくれました。登園すると早速、クラゲやタコを作って黒板に飾っていました。片付け後、もう一度絵本を見て海の中の生き物をみんなで作り始めると、こいのぼりの作り方を覚えていて応用して作ったり、牛乳パックを縦半分に切ってサメの大きな口にしたりと思い思いに工夫して作っていきました。そして、黒板に飾りきれないほどたくさんの海の生き物ができると、友達の色々なアイディアを見て「すごい!」と言い合って眺めていました。
さて、この1週間はホールには全園児の作品を、会議室では年長児の習字を展示してあります。見られた保護者は他の子の絵や作品もじっくりと見られていました。土曜日まで展示しておりますので、ぜひご覧になって下さい。各保育室にも夕涼み会の盆踊りに使う子ども達が作ったうちわを飾っています。各学年で違ったうちわになっています。
この自由参観には、私達教師にとっても実践を高めていく大きなチャンスになっています。日々、教師間で環境について話し合い、副園長に指導してもらいながら環境整備をしています。たくさんの保護者が来られることを考えて、普段より更に見通しをよくしたり、昨日からのつながりで田植えをしたものを前に出したりと環境の出し方を変えています。この参観日の機会に又改めて自分の保育を見直し、より良い保育ができるよう励んでいきたいと思います。
2013年6月24日 月曜日
「田植えできるかな?。」「汚れてもいい服できたよ。」と田植えを楽しみに登園してきた年長の子どもたちです。いつものように天候も三葉っ子に味方し出発する頃にはすっかり雨も上がり、田植え日和になっていました。
田植えで毎年お世話になるのは、高木の農園の遠藤さんです。子どもたちに機械で植える所も見せてあげようと準備してくださっていました。バスを降り、田んぼまでの道中に副園長が水路に気づき田んぼに水を入れるため、せき止めている所をダムに例えて水の流れの説明をしてくれました。「大きい川にダムを作って小さい川に流して全部の田んぼにいってるんだよ。小さい川にもダムを作って、水がいっぱいになると田んぼに水が入っていくんだよ。」と話してくれました。ダムの存在を知ったS君は帰り道に「川から遠藤さんの畑まで5個ダムがあった。」と数えたり、A君は「水が入っていない田んぼがある!見て見て!板で入らないようにしてる。」と気づいたりしていました。
話をしてもらった後、田植え機を使った田植えを見せてもらいました。クラスで数名ずつ運転席にも乗らせてもらい大喜び。乗っていない子どもたちは、それぞれが違う興味を持ち、釘付けになって観察していました。
そして、待ちに待った自分たちの田植えです。園内で練習した時に、副園長から土の感触を聞いて、ドキドキワクワクしていた子どもたち!一歩田んぼに入ると、「ワァー!」とドロドロの土に「気持ちいいー。」と楽しんでいました。中には足をとられて「オットット!」と今にも転びそうになる子もいましたが1人4株ずつ植えることができました。
田植えが終わった後には、田んぼにいるタニシやニナのことも教えてもらいました。「タニシとカタツムリの違いはなんだ?」の問題に教師も答えられず…。「カタツムリは敵が来ると、頭を隠すよね。タニシは隠れるだけじゃなく、ドアを閉めるんだよ。今も古森先生を敵と思っているからドアを閉めてるでしょ。」「このタニシが田んぼに生えてくる草を食べてくれるからお米の味方だね。」と教師も含めて教わりました。
今回の田植えも苗を植えるだけでなく、様々な自然を見ることができ、不思議をたくさん発見することができていました。これからも楽しい発見を見つけられるようにしていきたいと思います。
田んぼを出発するときにはこれから世話をして下さる遠藤さんに「お願いします。」と元気一杯お願いした子どもたちでした。秋になって沢山のお米ができる事を願いながら帰りました。秋の稲刈りも楽しみです。
コメント (「かたつむりを見たよ!」 ぴよぴよ 政所恵美 はコメントを受け付けていません)