2013年5月24日 金曜日
午前中でも気温は上がり、夏の訪れを少しずつ感じるようになりました。バスでも子ども達から、「先生!暑いね!」という言葉が出てきます。そんな暑さの中でも、三葉っ子達は戸外で裸足になって元気いっぱいに遊んでいました。今日は暑さをしのぐように、図書館の下の泥場や遊具の日陰、藤棚の下の砂場でよく遊んでいました。特に砂場には多くの子ども達が集まって、川作りをして水の冷たさを楽しんでいるようでした。これから、子ども達が十分に砂遊びや水遊びを楽しめるように着替え等を用意して、遊びの保障に努めたいと思います。
片付けの後、ぺんぎん組は先日借りた図書館の本を返しに行きました。『最近の若者は他人のことには無関心で、自分のことしか考えられない』という言葉を耳にすることがあります。三葉幼稚園の子ども達は、他人のことを思いやることのできる人であって欲しいという願いを込めて話をしました。
教師:「借りた絵本は、どこに返してもいいのかな?」
子ども:「だめ!!あった所に返す!」
教師:「なんでだめなの?あった所を探すの大変じゃない?」
子ども:「次に借りる人が困るやん!!やけん、あった所に返すんよ!」
この子ども達の言葉を聞いて、他人のことを考えられる心が育ってきていることが感じられ、とても嬉しい気持ちになりました。絵本の背表紙には記号と番号が付けられていて、絵本を種類に分けたり番号順に並べたりなど、図書サークルのお母さん方が大切に管理して下さっています。子ども達は、文字や数字が読める子は自分で探して元の場所に返していきました。また、文字や数字が読めない子は、教師や友達と一緒に探して返しました。次に読む人が困らないように元の場所に返すことやトイレのスリッパの向きを変えて履き易いように揃えておくこと。そして、借りた絵本は落書きをしたり破ったりしないで大切に扱って返すこと等、当たり前のことのようですが日本に昔からある『人に迷惑をかけない、次の人が使い易いように片付けておく』等、こうした習慣を大切にし人に対して心遣いのできる人に成長してほしいなと感じました。
今日は、今年度初めての保護者の方が参加する手作り給食の日でした。調理室を覗いてみると保護者からの質問に副園長がアドバイスして、着々と調理が進んでいました。今日のメニューは、「胚芽米、カレー、大根サラダ、甘夏」でした。「アレルギーのある子ども達にも、みんなと同じものを食べさせてあげたい。」という副園長の思いから、カレーのルーも三葉幼稚園にしかない手作りのものです。園児400名分の給食を汗をいっぱいかきながら作ってくれていました。自分達のために一生懸命に作ってくれた人達がいることに感謝し、子ども達は配膳される際、元気いっぱいに『ありがとう!』と感謝の気持ちを伝えていました。カレーは子ども達に大人気のメニューの一つで、何杯もおかわりをして大満足の子ども達でした。
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