2012年10月16日 火曜日
子ども達が登園して来て、好きな遊びを楽しんでいると「年長さん、階段の下に集まって。」と言う副園長の放送が聴こえてきました。戸外で遊んでいた年長児達は「年長さんやって!!」と友達と顔を見合わせて走っていきました。年長児が集まってくると副園長は、「手洗い場の壁面と階段をうさぎとかめのお話にしようと思うの。何がいるか考えて持って来て。」と言いました。それを聞いた年長児は嬉しそうにそれぞれのお部屋に帰って行きました。しばらくすると、はさみやパステル、カレンダー、画板を持って戻って来ました。そして、「おはなしでてこい」の「うさぎとかめ」の話を聞きながら絵を描いていきました。一方、階段には以前に描いていた絵を貼ることになり、貼り始めるとくま組のMくんが「絵を道でつないでいったらいいね。」と言って長い道を作っていきました。その道路に沿ってお話の内容がつながるように並べていって一つのお話にしていくことになりました。さて、壁面に飾る絵を描く年長児がどんどん増えていく中で、Kくんはかめとの競争で昼寝をしていたうさぎが起きた場面を描いていましたが、「うさぎが起きたのは夕方よ!」と言って浸し染めをしたペーパーを貼って夕焼け雲にしました。そして、子ども達のアイディアが集まって一つのお話になりました。それを見たすみれ組のYくんは「うわーすごい!」と手をたたき、自分も紙にうさぎを嬉しそうに描いていました。
年少組では運動会が終わって「おはなしでてこい」の何のお話を聴こうかと教師で話していると、副園長が運動会を経験した今だからこそ「うさぎとかめ」のお話がよいのではというアドバイスを受けました。そして、昨日お部屋で「うさぎとかめ」を聴いてみると、運動会以前には見られなかった運動会のかけっこをしているところの絵やうさぎとかめと一緒に自分の顔を描いている絵がでてきました。そして今日、「うさぎとかめ」の放送が流れると何回か続けて聴くことで話の内容をよく理解してきている子ども達はうさぎやかめの他にもねずみ、しかなど出てくる動物を順番に描いていきました。廃材もうさぎやかめを作ったり、うさぎとかめが走る道を作ったりと思い思いに作って楽しんでいました。隣りで作っている友達と話したり見せ合ったりしながら自分のイメージを自分なりに表現していました。競争した道の横に家ができたり、応援団ができたり、運動会のアーチができたりとどんどんイメージが膨らみ、楽しい活動になりました。
昼食前にくじら組のIくんが「先生!くじら組見に来て!」とお部屋まで呼びに来てくれました。行ってみると昨日から作っている「ピタゴラゆうえんちだい2」を見せてくれました。「見よって!」と仕掛けの上からビー玉を転がすと紙コップで作った仕掛けを通り、最後はプラスチックのカップの上に落ち、弾んだ先に缶があってそこに入るようになっていました。あまりに高度な仕掛けに思わず「もう一回やって!!」と何度も見せてもらいました。あとから聞くと何度も何度も試しながら絶対ビー玉が入る位置を見つけていたとのことでした。また、うさぎを描いてピタゴラスイッチの道に付ける子、遊園地の観覧車を作る子などそれぞれが役割を持って参加していました。どんどん子ども達のイメージが膨らみ、試行錯誤しながら思いを実現していく子ども達には驚かされます。これからがまた楽しみです。
コメント (「うさぎとかめ」 ちゅうりっぷ組 立川留美 はコメントを受け付けていません)