2012年3月3日 土曜日
今年最後のフリースクールは「コアキッズ体操」でした。今日は来た子ども達からまず、園庭で遊びました。ただ、遊ぶだけではなく、“ゆうぐをつかってコア!”普段子ども達がしている遊びには、一つ一つに育つものがあって、例えば三輪車、ただ走るだけではなく、足の力や危険を察知する力。つりかんやたいこばしは、手の力。ドーム、ビックボス、ジャングルジムは、手と足の力が育ちます。毎日遊んでいる中で、たくさんの力が育っていることが分かりました。子どもだけではなく、お父さん、お母さんも一緒にして下さっていました。二人乗りの三輪車に親子で乗り、交互にしたり、妹・弟を乗せてあげたり、なわとびにもチャレンジしたりしていました。きりん組みのRちゃんが、今まで鉄棒で尻上がりが一人で出来なかったのに、今日一人で出来た時には、本人よりもお母さんが喜んでいらっしゃる姿がありました。
その後、会議室に上がり、まず“みんなでエアロビックダンス”をしました。曲に合わせて、リズムをとりながら「ぞう・きりん・カニ・おさる・フラミンゴ・とり」などなど体を動かしていきました。
今回の教師達の劇は、「天使の羽はどこかなぁ?」ということで、寒い寒いと体をまるめた子と、元気いっぱい走って来た子が登場しました。元気いっぱいのまいちゃんとえりちゃんは、姿勢もよく、すぐに天使の羽が見つかりました。しかしなぎさちゃんとよしみちゃんは、なかなか見つかりません……。でも、姿勢をよくしていくと……見つかりました。それは、背中の両肩の所にまるで天使の羽のようについている筋肉(肩甲骨)でした。それからは、7月に産まれた中田先生のお家の赤ちゃんの話です。中田先生の赤ちゃんは、生後7ヶ月。寝返りの後、ハイハイではなく、まるでとびうおのように跳ねるそうで、パパとしては心配な所ですが、誰も安心できる答えはくれませんでした。それからは、副園長から産まれてから歩けるようになるまでの大切な動きについて説明がありました。
それからは、一つ一つの動きをしていきました。お父さんも、お母さんもとても積極的に参加してくれました。転がるのも、腹ばいもとっても早く、子ども達も大喜びでした。最後は、新聞紙を使ってのスケートでした。ひまわり組のA君のお母さんは、最初はまったく動けず、とっても悔しくて、靴下を脱いで何度もチャレンジしていると、出来るようになりました。そして、そのコツは、足の親指の裏に力を入れることであることに気づきました。
また、今までのフリースクールに皆勤で参加して下さっているきりん組のCちゃんの家族は、本当に今日が最後だとお父さんも感無量の様子で、どれにも力いっぱい参加して下さっていました。それを聞いてとても嬉しく思いました。その話を聞いて教師達の自主的な活動がこのような形で期待されていたことが分かり、1回でも手を抜くことのないよう、心のこもった場にしなければと話し合いました。
2012年3月3日 土曜日
?火曜日のこと。幼稚園の年中さんがじゃがいも植えに行った時の種芋を少し分けていただき、ぴよちゃんもじゃがいも植えに挑戦しました。お集まりの時に、子供たちに少しお話をしました。種芋と本物のじゃがいもを見せながら、成長していくことや今から植えにいくこと、それからじゃがいもはみんなの大好きなカレーなどの料理に入っていることなどを話しました。種芋を見せると子ども達は興味津々で保育士の持つ種芋を見つめます。話を理解しているかは定かではありませんが、興味を持ち目を輝かせて話を聞いていました。何にでも興味を持ち始めた子ども達は種芋を見せると、「これ何?」とすぐに聞いていました。じゃがいもを見せた時には「おいもー♪」と声をそろえていっていたのですが、半分に切って切り口に灰を塗った黒ずんだ種芋を見た時には「これ何?」と不思議そうに首をかしげていました。子どもなりに違いをみつけ、同じものではないと思ったようです。
順番に靴を履いて準備し、畑に向かいました。ぴよぴよの畑はお部屋の目の前の駐車場の奥にある畑です。車に気をつけて・・・の話の途中で早く行きたいとウロウロし、なんだか気持ちもそわそわ。お友達と手をつないで、まっすぐ並ぶことも歩くことも難しく右に左にあっちこっち行きながら、たった10mの距離をなんとか到着。着くと目の前には大好きな泥や砂利がいっぱい!触りたい気持ちについつい座り込んで足や手を伸ばして遊び始めてしまいました。畑以外にも自然の中では興味をそそるものがたくさんあり、遊び始めてしまいました。そんな子ども達に副園長も様子を見に来てくれ、「あれは何かな?」「あっ!じゃがいもさん土の中であったかそうだね!」とその時その時でたくさん声をかけてくれました。長くは続きませんがその言葉に耳をしっかりと傾け見たり聞いたりすることが出来ていました。順番に種芋をもらうとまずは、土の上にのせていく作業からです。「Aくんはここにおいてね!」とおく場所を教えてもらいながらしていきました。次に保育士が肥料をおきました。「じゃがいもさんはお腹がすいているから今からご飯をあげます。」と話をすると「おなかすいた?」「食べたよ!」などと子どもたちも口々に話していました。そのあとは「じゃがいもさん寒いっていよるけん土のお布団をかけて上げて。」と言われるとこれは得意だよ!と言わんばかりに両手でしっかりと土をかけてあげました。「ねんねしよる?」とAちゃんは不思議そうに土をかけながら言いました。最後はみんなで「おおきくなぁれ!」と大きな声でいいました。今から収穫の日がとても楽しみです。植え終わると再び気の向くままに遊び始め、走り回る子ども達。そんな子ども達に副園長が「見てごらん!」としゃがんでなにかを始めました。その様子にはじめは走り続けていた子ども達も次第に気になり始め、近くによってきました。なにかな?と覗いてみると副園長が指でじろじろと土の上にお絵かきをしていました。すぐに真似てお絵かきを始めた子ども達は「見て!」と自分の絵を見せていました。副園長とのかかわりは子ども達にとっても嬉しく、自然と寄っていき一緒にお絵かきをたのしみました。その日の給食には「肉じゃが」がはいっており、「さっきうえたじゃがいもさんがいるよ。どーこだ!」とじゃがいもさがしをしました。手作り給食ということもありほとんどの子が肉じゃがのおかわりをしました。「おいもおいしいね!」と話してくれたRくんは肉じゃがのおかわりを2回もして嬉しそうでした。子ども達にとってのじゃがいも植えは良い経験となりました。さっそくお迎えに来たお母さんに「じゃがいも植えた!」と話していました。そして、帰りにじゃがいも畑に寄ってお母さんに得意そうに見せていた子がほとんどで、お母さんともう1回じゃがいもの話で盛り上がったようでした。
次の日、春探しのお散歩にでかけました。この日はぽかぽかのいい天気でした。「昨日植えたじゃがいもさん見に行こうか!」と声をかけると「やったー!」「おいもいく!」と嬉しそうでした。行ってみると子ども同士で「おいもしたね!」「昨日したんよ。」「ここに植えたよ!」などと話していました。他にも、ブロッコリーの花が咲いているのを見たり、えんどう豆のきれいな花をみつけたり、早くも赤くなっているイチゴを指差しながら教えてくれたりとたくさんの春をみつけて来ました。1つ1つの発見が子ども達にとって楽しくて嬉しくて、しばらく発見したものを眺めたり、時にはちょこっと触って見たりしていました。
春探しにじゃがいも植えと、自然にたくさん触れながら保育できることの嬉しさを改めて感じました。子ども達にとってもたくさんの自然の中で、伸び伸びと遊べる環境はとても心地よく、成長・発達にたくさんの刺激を与えてくれます。また、感じたこと・見たこと・聞いたことを言葉で表現することが上手になってきている子ども達。言葉で表現出来ない子も身振り・手振りで伝えようとしてくれます。五感をしっかり使ってたくさん表現して欲しいとおもいます。
コメント (「天使の羽はどこかなぁ?」 ちゅうりっぷ組 水木良美 はコメントを受け付けていません)