2012年1月14日 土曜日
今日は、新年を迎えて初めてのフリースクールがありました。題材は、伝承遊びです。凧作りをする過程で、なぜ凧は飛ぶことができるのか考えたり気付いたりできるようにテーマを決めました。副園長から、「お正月のお休みが終わって、幼稚園で何をして遊んだ?」と聞かれると、「たこあげ!」「はねつき!」「こままわし!」と元気よく答えが返ってきました。「小学生のお兄さん達のピカピカ動くゲームも楽しかったかもしれないけれど、お手玉やカルタとりの遊びは、頭をクルクル使ってとても楽しいんだよ。」と教えてもらうと、子ども達の表情が「はやくあそびたい!」という表情に変わりました。
教師達の寸劇では、教師が凧と風に扮して凧が飛ぶ仕組みについて演じました。その劇の中で、中田先生の作った飛ばない凧を飛ばすためには、どうすればいいのか子ども達に聞いてみると、年長組のYちゃんが「ひもの位置を変えたらいい!」と答え、会場のみんなから拍手が起こりました。中田先生の作った凧は重心になる位置の上下の長さが同じだったため、風の抵抗を十分に受けれていなかったのです。Yちゃんが言うように、ひもの位置を変えることで重心が上部に移って、風の抵抗を受けて飛ぶことができるようになります。昨年、副園長は新聞紙を縦に3つ、横に4つ折にして開き、12の四角(お部屋)を作り、その1番外側の四角を1個と2個分それぞれ対角線を切ることで凧の原理に添った形になることを発見しましたが、今年は中田先生の飛ばない凧は上の部分と同じ長さのスカートをはかせる(紙を継ぎ足す)ことで飛ぶようになることに気付きました。それを中田先生の飛ばない凧で試してみると見事飛ぶようになったのでした。また、手作りのやっこ凧でも、左右対称の形のしなければいけないことや凧の足を付けることで凧が立つことと風を受けやすくなることも教わりました。
劇で気付いたことをヒントに、いよいよ凧作りが始まりました。お父さんお母さん方も新聞紙を折って作ったり、ビニール袋に型をとって作ったりして色々な素材を使って試してみたり工夫してみたり、とても楽しんで下さっていました。年長児のNちゃんは、凧が飛ぶようになるための2つの約束(左右対称・1対2の割合)に気を付けて、やっこ凧作りに挑戦していました。出来上がった凧を持って園庭で飛ばしていた年中児のRくんは、どうすれば高く飛ぶようになるかをお父さんと話し合って走るスピードを速くしたり凧の足の位置や長さを変えたりして何度も試している姿が見られました。
戸外では、竹馬・はねつき・こま回しなどの伝承遊びのコーナーがありました。年中児のOちゃんのお父さんは、子どもの頃にこま回しをよくしたそうで、こまを勢いよく回すとそれを手の平にのせたのでした。手の平で回るこまを見て、周りの子ども達も教師も「すごーい!!」と拍手喝采でした。今まで1度もこまを回したことがないお母さんもいて、「こまを回すことができるようになりたい!」と何度も挑戦して、ついに回すことができた時は大喜びでした。三葉名物!凧リレーでは、凧をバトンにして子どもと保護者が半周づつ走りました。子ども達はとても楽しかったようで何周も走り、バトンをうける保護者がフラフラになるほどリレーを楽しみました。
今回のフリースクールは昨年の凧作りの内容をより深めることができたました。保護者の方から「分かり易くてとても楽しめた。」というご意見を頂くことができました。今後もフリースクールを通して子ども達や保護者に遊びの楽しさを体験してもらうと共に私達教師も遊びの楽しさや大切さ、そして小さななぜをより分かりやすく伝えたり体験したりできる方法を探っていきたいと思います。
2012年1月14日 土曜日
最近砂場遊びに夢中になっているMちゃんは、10時を過ぎてからお外に出ると、砂場に行って、お弁当箱に砂を入れたり出したりして仕切りの中にきちんと砂が入ると、「出来た!」と言って、持ってきてくれます。でも、気温が低いこの朝は違っていました。幼稚園の友だちも誰も使っていなかった砂場には固まりがたくさんできていたのです。不思議に思ったMちゃんは、持つだけでは壊れない固まりに興味をしめし、持っては手でぎゅっとつぶしてサラサラと落ちる砂がとっても面白かったのでしょう。たくさん見つけてはつぶしていきました。そこへ、Fちゃんもやってきて、その光景を見て手を出してつぶしてみるとサラサラと下に落ちます。二人で見あってニコニコと 言葉ではなくお互いに気持ちが通じあったのでしようね。
副園長がJR四国アンパンマン列車のカレンダーをぴよぴよに持って来てくれました。すぐに広げてロッカーの裏や入り口など子ども達の目の届く所に貼ると「アンパンマンや!」「ここ行こ!」など、口々に写真を見ながら指差していました。特急電車内の光景にUちゃんとRちゃんは、先を競って「ここはおれ!」「ここは○○くん!」「じゃあ先生はここ!」と言いながら、保育士も仲間に入れる気使いも忘れません。しばらくは思い出したように見に行っては、指差しながら楽しんでいました。
ぴよぴよの出入り口のドアには山の形や電車・果物・動物などの形を切ったシールが貼ってあります。ちょうど、お迎えに来られて帰る友だちをドア越しにのぞいて「バイバイ」と言っていると、緑色のシールの所、赤色のシールの所で見える色が違っていることに気付いたAちゃんは、Hちゃんに「見て見て!」と自分が面白かった体験を教えていました。 そこへ、SちゃんやUちゃんも加わり、腹ばいになって足をブラブラさせ,一列に並んでのぞきながら「あった」「赤い車」などゆったりとおしゃべりしている光景はとっても微笑ましいものでした。お休みの間、家族と過ごした子ども達はたっぷりの愛情と暖かさを味わっています。一段と大きく成長をしてくれることでしょう。今から、楽しみです。
コメント (フリースクール 「凧はどうして飛ぶのかな?」 りす組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)