2011年11月21日 月曜日
週末のどしゃぶりの雨からうって変わって、今日は気持ちのよい太陽の光が、園庭いっぱいに降りそそいでいましたが、冷たい風が吹き、身がきゅっとひきしまるような秋の空気が感じられる1日でした。赤や黄色に染まったきれいな落ち葉をたくさん集めて遊んでいたぱんだ組の子どもたちは、「いっせーのーで。」の合図でふりまいて、落ち葉シャワーをして、ケラケラ笑って楽しんでいました。
さて、作品展・バザーまで、あと1週間と迫ってきましたが、子どもたちと一緒に門に飾るアーチ作りをしたいと、教師たちで話していました。しかし、どうやって進めていこうか悩んでいたところへ、園庭のど真ん中に副園長が大きなブルーシートを持ってきてくれました。
そのシートを見て、「何だ、何だ。」と集まってきた子どもたちの前に、色んなクラスから沢山の廃材を集めてどかーんと置いて、準備はOK。長くつないだ竹をしならせて左右の柱に固定し、落ちていた桜の枝を付けていきました。そこに、副園長が卵パックの中にピンクのビニールを入れて枝にはさむと、きれいな桜の花びらになりました。そのひとひらの桜を見て、きりん組のA君が、「花さかじいさんや!!」とつぶやきました。その桜の木を見た事で、先週観た『人形劇』にすぐ結びついたのです。お話がどんどんよみがえってきました。「お話みたいに、桜の花を咲かせましょう。」と声をかけると、1人ひとりの子どもたちが、すぐに思い思いの桜の花びらを作り始めました。ピンク色のカップにはさみを入れて作ったり、廃材の空き箱の裏にパステルで描いて切ったり、中にはペットボトルの花もあり、1つ1つに個性や工夫が見られ、様々な形の花びらが作られ、あっという間に満開になりました。
そのそばでは、お話に出てきた犬のポチを作ろうと、牛乳パックを組み合わせて作っている年長児がいたり、ダンボールに絵を描いて、おじいさんやおばあさんを作っている子もいました。それをよく見ると、着物の色や形、いじわるじいさんの持っていたお酒のひょうたんまでもが、リアルに再現されているではありませんか。子どもたちの記憶力やイメージ、また、それにプラスされる新しいアイディア・・・頭が堅い私たち教師の予想をはるかに上回る今日の製作活動を見て、本当に子どもたちにはかなわないなと思いました。みつばっ子の手にかかると、人形劇も1日だけでは終わりません。保育は次に、次に、つながっていくのです。ひよこさんから年長児まで、年齢に関係なく誰もがかかわり、子どもたちの手ですばらしいアーチを作る事ができました。全部違う花なのに、立てて見ると、とーっても素敵!みんなのお花、みんなの木、みんなが花さかじいさんになりました。そして、みつばの庭に、桜の花を咲かせたのです。この桜の花とポチたちが、作品展・バザーに来られる皆さんをお迎えするのです。
また、作品展に向けて、年中フロアは展示会場としてお部屋を使うことになったので、ぺんぎん組はきりん組へお引越ししました。1週間、同じお部屋で共同生活をします。「よろしくね。」とお互いに挨拶して、一緒にご飯を食べたり、歌をうたったりしました。お互いが刺激し合って、楽しい生活を送っていけたらいいな、と思います。
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