2011年11月12日 土曜日
今日のフリースクールは、「焼き芋、干し柿を作ろう!」というテーマで楽しみました。まずは、おなじみの教師達の劇です。今回、柿には甘柿と渋柿という二種類の柿があるという事や、おひさまパワーで渋柿を干し芋にして甘くする方法について科学しました。「渋柿食べてみたい人??」と言う声に、喜んで手を挙げて来た子ども達は、一口食べてみると「おいしい。。。ん。。。?うわー!おいしくない」とそれぞれ。。。しかし、口の中はザラザラ。体験を通して「渋い」という感覚を知る事ができました。渋柿が本当に甘?い干し柿になるのかは、やってみてのお楽しみです。又、おひさまパワーはとてもすごくて、大根やさつま芋なども、おひさまパワーでとても栄養価が高くなるのです。大根一本分の栄養が、おひさまパワーで10倍になる事を「どのように伝えようか。。。」と迷った末に教師達が思いついたのは「大根と言えば。。。大根足」「そうだ!!足で表現しよう」100均で買って来た白いハイソックスを履いた5人の教師が恥かし気もなく、大根(?)足を投げ出して、表現したのです。1本の大根が10倍の栄養を貯えるようになるおひさまパワーは教師達の犠牲によって、楽しく伝える事ができました。
そして、いよいよ干し柿作りです。干し柿を吊るす為の縄をなっていきましたが、四苦八苦して何とか仕上げた方、毎年参加して下さっていて上手になう方、苦戦したあげく、ついにお手上げで三つ編みにする方など様々でしたが、それなりにワラ体験を楽しんで頂けた事と思います。保育中、遊びの中でも縄をなって遊んでいて、とても上手に出来る子もいて、子どもに負けまいと、保護者の方々もむきになって「〇〇には負けないぞ?!」などと言いながら、縄をなっていらっしゃる風景はとても温かく感じました。(中には、長くなって長縄を作る方もいらっしゃいました。)そして、自分達でなった縄に、皮を剥いて、湯で消毒した柿を吊るして、とても満足そうでした。
干し芋、干し大根づくりでは、保護者の方と一緒に包丁で切っていきました。さすが、ままごと遊びをいつもしている子ども達。猫の手にしながら、大人用の包丁で、上手に切る姿に保護者の方も「すごーい」と驚かれていました。
途中、副園長が、昨年幼稚園で作った切干大根と、お店で売っている切干大根を煮てくれて試食しました。それぞれの切り干し大根を食べ比べながら「おいしい」と子ども達も味わっていました。「家では煮物食べないのに…近いうち家でも切り干し大根作ってみます」とお母さん達は子ども達の食べる姿を見て、微笑まれていました。おいしい切り干し大根と自分達で準備したホクホクの焼き芋を食べて子ども達は今日もニコニコで帰っていきました。
今日は、保護者の方も、焼き芋の穴を掘って下さったり、「先生らより上手やけん、やってあげよう」と藁を叩いて準備して下さったりして、フリースクールの目的である『親と子と教師が色々な体験をしながら親しみ、信頼し合い、楽しめる場』になってきているのかなと、感じた一日でした。
2011年11月12日 土曜日
気温が低くなり、鼻水が出たり咳をしたりする子も増えてきました。これからいっそう、体調管理には気を付けなければいけません。みんなが冬の寒さにも負けず元気に過ごしてくれる事を願うばかりです。
天候に恵まれた7日、散歩に出かけてきました。久しぶりの散歩で楽しみな子ども達は、もう待ちきれません。自分が1番に靴をはきたくて、ぎゅうぎゅうの玄関。しまいには、「じゅんばんこ!」と保育士に叱られてしまいました。それぞれが「じゅんばん!」と口々に言いながら靴を履きおえると、今度は手押し車に乗りたくて乗りたくてまわりに集まってきては、大きいお友達でさえ、ねだってきます。さあ、準備ができました。出発です。この日は気温もさほど低くなく、心地よい秋日和。目ざとい子ども達はさまざまな自然の発見に目が輝き、感嘆の声をあげます。見逃しがちな上の方まで見ていて「あっ!かきだ!」 「ひこうき〜♪」などと発見したものを大きな声で教えてくれました。それに応えて上を見ていた保育士にRくんが、トントンと保育士を叩きました。「どうしたの?」と聞くとしゃがみ込んで何かを指差していました。「な〜に?」と聞くと「どんぐり!」とニコニコで保育士を見上げました。遠足で動物園に行った時、どんぐりを拾ってから、ぴよぴよの子ども達は、どんぐりにとても興味を持っているのです。たくさん落ちているどんぐりを小さな手いっぱいに拾うと、さっさとポッケにしまいました。もちろん取られないようにです。これは自分のもの、誰にも渡すわけにはいきません。またしばらく歩くと、今度は落ち葉がたくさん落ちていました。赤や黄色の葉っぱで道路がキレイに染まっていました。大きな葉っぱや手の形をした葉っぱ、穴がたくさんあいた葉っぱなど気に入った葉っぱを探しました。しかし、乾いた茶色い葉っぱはぎゅっと握るとパラパラと粉々になってしまうので持つのが大変です。茎の部分を上手につまみ持つ事にしました。でも・・・まだ散歩の途中なのでお友達と手をつながなくてはいけません。みんな2つも3つも葉っぱを持っていては手はつなぐ事はできません。「1つだけ!」と言うと見比べてどっちが良いか選び、しぶしぶ返す事にしました。どっちがいいかと言われても、どちらも子ども達にとって同じように大切でなかなかきめれなかったようです。帰ってくると大事に持って帰ったお土産をママのプレゼントにとそっと袋にいれました。発見いっぱいのお散歩になりました。
ある日の朝、おうまさんの真似っこ遊びが急に始まりました。パカパカと言いながらハイハイでお部屋を歩き回っていました。しばらくすると突然Yくんが「トンネル〜」と言って足を広げて仁王立ちになりました。そこを、おうまさんが通ります子ども達がYくんの足の下をくぐり抜けているのを微笑ましく見ていると、「先生も!」と手を引っ張られ小さな小さなトンネルに呼ばれました。「先生大きいけん無理だよ。」と言ってもおしりをぐいぐいと押してきます。ひっかかりながらもなんとか通ると「すご〜い!」とほめられました。子ども達にとって教師も自分と同じ仲間なのです。子ども達の遊びはどんどん発展し、どんどんかわっていきます。たくさんのことを体験・経験し、身につけている子ども達。遊び方も少しずつ変わってきて成長を感じます。いけないことはいけないと穀然と、良いことはしっかりと褒め、受け止めけじめを教えていきたいと思います。
コメント (「渋柿さんと甘柿さん」 ひつじ組 松田 亜弓 はコメントを受け付けていません)