2011年10月20日 木曜日
青空が広がる晴天の中、赤コースの子どもたちはさつまいも掘りに出かけました。「今日は、おいも掘りに行くんよね」と通園バスの中からウキウキしていた子どもたちは、バスに乗り込み高木農園に向かいました。農園に近づくと大きな畑にびっくりした様子で、バスから畑を眺めていました。畑に着いて、副園長の話を聞くときには、ひよこ組の子どもたちもしっかりと前を向き真剣です。
「おいもの上手な掘り方を教えてくれるよ」と子どもたちに言っていたので、話が始まると背伸びをしながらしっかりと聞いていました。蛙やバッタ、幼虫などの虫は、みんなの友達なんだよ。だから、噛みつかないしこわくないんだよ。という副園長の話があったので、畝に移動したときにも虫を怖がる子はいなくて、手に乗せたり、近くで見たり、興味深く観察する姿がみられました。1つのつるに何個のおいもが出来ているかなと一緒に数え、数の勉強にもなりました。
年中組の子どもたちの中には、自分が掘った場所のいもが腐っているのに気付き「何故、腐っているのだろう」と考え、「土が固いから」「水が沢山あるから」など、子どもたちなりに気付いたことを話し合っている姿がみられました。そんな中で、年少児達はとても大きなさつまいもに「うわぁー」と歓声をあげて、キャリーまで両手いっぱいにさつまいもを抱えてデコボコになった畑に足を取られながら大切に運んでいました。
園に戻り、昼食を食べていると副園長からの放送が流れてきました。「幼稚園のお友達にお知らせします。枝豆が1クラスに1株あります。時間のあるクラスは、枝豆を取ってください。」という呼びかけに、急いで外へ出てみるとキャリーいっぱいに葉っぱの陰にいっぱい実った枝豆の株が4つ置いてありました。これは、高木農園でお世話になっている遠藤さんからおみやげに頂いたものです。枝豆を知っている子どもたちは、1つひとつ豆をちぎり「枝豆がとれたねー!!」と喜んでいました。枝になっている豆を実際に見て、収穫するという経験は、きっと子どもたちにとって貴重なものとなったことでしょう。
年長児は、高木農園の田んぼで稲刈りをしました。6月に田植えを経験した子どもたちは、垂れ下がっている穂を見て、「先生、お米がいっぱい出来とるよ」「うわーすごいね」と歓声をあげていました。副園長からみんなが植えた苗がこんなに大きくなりましたよ。さぁ、どうして「こんにちわ」とおじぎをしているのかな?このおじぎをしているのはね、1つひとつにお米が入っているから重たくなっているんだよ。このお米の中には、玄米が入っているんだよ。と話してもらいました。そして、「6月に植えた苗は3?4本ずつだったけど、何本になっているでしょう。みんなで数えてみるよ。」と副園長が買った株を「1,2,3・・・」とみんなで数えていきました。全部で56本。なんと、あの小さかった3?5本の苗が56本に増えていたのです。子どもたちは「すごいね」「びっくりした」と大変驚いていました。そして、鎌の使い方や約束事を話してもらい、いよいよ稲刈りが始まりました。真剣な表情で稲の株を左手に持ち、右手に鎌を持ったK君は「さぁ、頑張るぞ」と言って株の下のほうに鎌を入れて、器用に刈り始めました。1人3株ずつ刈り終えた子どもたちは、やり終えてとても満足そうでした。
そんな子どもたちの表情を見ていると、私自身大変嬉しくなりました。内心「大丈夫かな、出来るかな?」と緊張感と不安な気持ちでいっぱいでしたが、副園長の話をしっかり聞いて、それを理解しながら行動する姿を見て、安心すると共に感動でいっぱいになりました。稲刈りをした後は、遠藤さんが運転する稲刈りの機械で刈り採る様子を見たり、一緒に機械を動かしたりしました。副園長から稲木の説明を聞いた子どもたちは、束ねた稲を次々と運び、次々と稲木にかけていく手伝いもしました。田植えから稲刈りまで、色々な体験をしてきた年長児は貴重な経験を重ねて、成長しています。そして、子どもたちと共に成長できるよう教師自身も五感を働かせて学んでいきたいと思います。今まで田んぼの作業や管理をして頂いた遠藤さんに感謝しながらも、早く玄米になって届くと良いな!と期待している子どもたちです。
コメント (おおきいおいもが掘れたよ!! ひまわり組 細川 渚 はコメントを受け付けていません)