2011年10月7日 金曜日
火曜日のことです。「今日もいい天気だから、そろそろお外へ遊びに行こう!」との呼びかけに、片付けが始まりました。ままごとの箱やブロック、カラーボールを入れる箱をだすとそこら辺に散らばっているお皿やフォークや食べ物、ブロックやカラーボールなどを1つ1つ小さな手で拾い集めてきます。拾った物を保育士に持って来ては渡す子、箱の中に自分でポイッと投げ入れる子など楽しみながら片付けています。
部屋の中が少しキレイになったその時、RくんとTくんがたまたまぶつかってしまいました。「痛い…」とマットの上にRくんは、うつ伏せになって泣き始めたのです。Tくんは、座ったまま動きません。周りのみんなも何事だろうと近寄ってきます。すぐに手を出さずに、みんながどうするんだろう?と様子を見守っていると、Aちゃんがまず、Rくんの顔を「どうしたの?」言うようにのぞき込みました。そこへYくんが自分の手を出して、Rくんの頭をなでなでします。そうこうしているうちに、他のみんなも周りをかこんで…心配そうに見ています。まだまだ、言葉で十分に気持ちを伝えることは出来ませんが、一人ひとりの思いがあり、それを伝えようと一生懸命表現しているのです。みんなの思いが伝わったのか、Rくんは泣くのやめてすくっと起き上がりました。その時は、少し照れくさそうでしたが笑顔を見せてくれました。また、それを見ていたTくんの方も、Rくんを心配していた表情が、明るい表情に変わりました。子ども同士、小さくてもそれぞれが小さな心を痛めながら、人への思いやりを育んでいることがよくわかりました。言葉じゃなくても思いが伝わった一瞬でした。このように、日々の生活の中で、友達や保育士などと関わりながら、心が育っているのですね。
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