2011年10月5日 水曜日
朝早く登園してきた年長児たちが、「先生秋見つけた?!!」と、教師のところまで走ってきました。私も、「どこに秋があったの?」聞くと、Cちゃんが「ほら!!あそこ見て!!」と、上に指を差しました。周りの子ども達もCちゃんの指先の方を見ると、黄色く色づき始めた桜の葉が風にゆれていました。「見てみて!!あそこには黄色と赤色が仲良くならんでいるよ」と年少児。何で秋になったら赤や黄色に変わるんだろう?と問いかけると、Cちゃんが「秋になると少しずつ寒くなるし、赤や黄色を見るとなんだか気持ちが暖かくなるよ!!それからみんなみたいに、衣替えをしているんじゃない?」と言いました。園庭の木の色の変化に気付いた子ども達は、夏から秋に移る変わる自然の不思議にも気付いていました。
運動会が近づいている今日、年長児たちはいつものように野球拳の練習をはじめました。「1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7・8」と自分達で数えながら呼吸を整え踊っていると、いつの間にか周りで見ていた先生達や年少・年中児、こあら組さんが手拍子で応援してくれていました。いつもとは周りの雰囲気が違うのです。そこで副園長が声をかけました。「今日はすごいね?!!手がしっかり伸びて、目もしっかり手の先を見ていてかっこいいね!!」。その声で年長児たちの野球拳は見事にそろい、素晴らしくなったのでした。「今日はいつもより手も伸びていてみんなかっこよかったから、ジッパーベストを着てみたら?」と衣装をつける許可がでたのです。子ども達も先生達も大喜び!!そして自分のジッパーベストを初めて着た子ども達の顔は、誇らしい気で自信に満ちていました。
その後今日は、鼓笛隊の衣装も初めて着てみました。「何か1年生もこんな服きとったよ?小学生みたい!!」と嬉しそうな表情で、ズボンやスカートのひもを直しあったり、ネクタイとリボンが衿の下に入れてあげたりと、お互いに慣れない衣装を手伝いあって着る姿が見られました。鼓笛隊の衣装を着てすると言うことは、一つひとつしっかりと自分で考えて動かなければならないこと、衣装や道具、楽器を大切に使うこと、みんながやる気になって心を合わせることの3つの約束を、副園長としました。これを着て演技する子ども達の姿は、真剣なでとってもかっこよかったです。子ども達は運動会に向けての過程で、様々な経験をし、みんなですることの意味を理解していくのだろうと思いました。
2011年10月4日 火曜日
「あっ!お祭りのがでとる!」とあちこちにのぼりやお神輿が出て、お祭りムードを感じている三葉っこたちです。幼稚園でも土曜日の預かり保育に来ていた子ども達と「今年はちょうちん行列行くんよ。」「家にお神輿がくるんよ。」等とお祭りの話をしながら子ども神輿を出しました。そして、地域でお神輿を準備しているのを見たり、笛や太鼓の練習をしている音を聞いたりしている子ども達は自分たちの神輿も飾りを付けたいと言って作り始めました。年少児から年少児までが関わって輪飾りや風船などを作って飾りたい場所に次々と飾っていきます。今日も時間が足りなくて途中で終わっている飾り付けは明日からもお祭りに向けて少しずつ進めていくことでしょう。
そして今日は三津浜中学校のお姉さん4人が職場体験にきてくれていました。在園児に妹がいるAさんは外に出るとパッと腕まくりをして駆け足で環境づくりを手伝ってくれました。その姿を見て負けられないなと思いました。その後も中学生は子どもに誘われて沢山遊びに加わっていました。年長児は中学生を今1番自信のあるかけっこに誘うと(手加減をしてくれたのか?)年長児が勝ってしまい、さらに自信を付けていました。
運動会の練習では、今日も教師が考えさせられることが多くありました。年中児の踊りではなかなか丸が作れなかったり、振り付けを覚えていなかったりと不安がいっぱいでした。そこで「先生たちがいなくても踊れるかな?自分たちで考えて踊ってみて。」と副園長の放送で教師が踊りから離れた瞬間、子ども達の表情が変わり、きれいに並んで踊り始めたのです。「できるじゃない。」と褒められると手足も今まで以上に大きく動かして楽しそうに踊ることが出来ていました。後で副園長に「子ども達が先生の方ばかり見て踊っていてしまっていて、先生が邪魔になってしまっている。」と指導してもらったのですが、子どもの変わりようを見て教師のかかわり方を改めて考えさせられました。年少児の中には年長のやきゅうけんや年中の踊りに憧れて、テントの下でまねをする姿が多く見られるようになってきています。本番まであと少し、三葉幼稚園全員で盛り上げていきたいと思います。
今日は久しぶりのお弁当日!ビックリしたのは子の3ヶ月で食べる量が増え、食べるスピードも以前とは比べ物にならないくらい速くなっていました。ひよこ組のBちゃんは、自分のお弁当をペロリと食べるとお弁当箱を教師に持ってきて「おかわりに行ってきます。」というかわいい姿が見られました。今月から注文給食のHちゃんは、お魚も、サラダも、温野菜のミートカレーあんかけも「全部好き!!」と完食し、おかわりもしていました。そして来週からはかわいいお弁当箱になることを伝えると、ニコッとうなずき喜んでいました。どんなお弁当箱になるのかとても楽しみです。
2011年10月3日 月曜日
今日は登園した子ども達から「先生寒いねー」と言う声が聞こえてきました。日ごとに秋らしくなり、遊んでいる時にたんぽぽ組の男の子達は自分の図鑑を取り出して秋の虫や草花を探して歩く姿が見られました。
事務所前に集っていたので近づいて話を聞いてみると非常用すべり台のところに咲いていたアサガオの花が終わって種が出来ているのを見つけたようでした。赤くなった桜の葉や黄色くなり始めたイチョウの葉を拾っては「あ!これ、これと同じだ!」と嬉そうに図鑑に合わせてみて話をしていました。 今まで沢山落ちていたぎんなんの実もあと少しになりました。
運動会の踊りの「1・2・サラダ」を練習しようと声をかけるとさっと集ってきて並ぶことが出来るようになってきた年少児達は。自分のクラスの丸は小さなサラダのお皿、次に他のクラスと手をつないで作った大きな丸は大きなお皿と隊形移動も上手になってきました。
教師に言われなくても自分達で一つの大きな丸を作ろう!と子ども一人ひとりが意識して出来るようになってきて成長を感じています。 他の種目のかけっこや競技も同じように意欲的に取り組んで運動会までに少しづつ気持ちを高めていく為にはもっと教師が子ども達と一緒に楽しく踊ったり走ったりしてよい刺激になっていきたいと思いました。
プログラムの順に次の活動の為に並んだり待ったりするなど一つひとつの動きを頭を働かせて自分で考えて動けるようになることが課題です。
今日のパン給食は手作りミートスバゲティーが副菜でした。 細かく、細かく刻んだ玉ねぎと人参とトマトの野菜の味を生かしてひき肉と合わせて作ったミートソースは見るからに食欲をそそります。スパゲティーの上にかけて配膳してもらうと子ども達は一目見て「うわー!おいしそうー!」と声を上げまして。そして食べてみると少し甘く酸味もあってとてもまろやかな味で「おいしーい!」「おいしいね!」ついつい早く食べておかわりしたい!と思った子ども達でした。
明日からは火曜日は希望者以外の人はお家のお弁当です。 もりもり食べて空っぽのお弁当箱を持って帰るといいですね。
2011年10月1日 土曜日
「お外に行くよー!」の声かけに「おー!」と遊ぶ気満々のぴよちゃん達。最近「〇〇するよー!」の声かけに「おー!」と言って動き始めます。この日もささっと片づけとトイレをすませて、集まり名前を呼ばれると大きな声で「はい!」と元気よく返事をしてくれました。一人ひとりに帽子をかぶせると自分で靴を持ってきて準備OKです。お外へ行くときに靴を履く場所は今幼稚園児たちが運動会の練習をしていて邪魔になるので、違う場所になっています。座って靴を履かせようとすると「自分で」と言って小さな靴の中に足を入れようと大奮闘!そんなある日、靴を履こうと、テラスに出た目ざとい子ども達が不思議なものを見つけました。テラス側から見たそれは、白くて人形のようで顔がない、なんだか想像のつかないものに見えました。「なんなん、これ?」と口々に言う子ども達に保育士は「靴を履いてこっちに来てごらん。よくみえるよ!」と園庭から声をかけました。するとあれだけ手こずっていたのに、あっというまに靴を履いてしまう子もいて驚きました。履けない子は裸足のまま飛び出していました。前から見ると、白い四角いものには鬼のような大きな目鼻が描いてありました。前から見た子ども達は「わぁ?」と歓声を上げたもののそれが何なのかわからないようでした。そんな子ども達に「かかしだよ。か・か・し!」と教えるとすぐに「かかし!かかし!」と指差して友達と言いあっていました。「これ見て!これはお米でね、みんなの大好きなごはんなんだよ。でもごはんがあまりにもおいしいからすずめさんがチュンチュンやってきて、ご飯を食べちゃうの。みんなが食べるごはんがすずめさんに食べられないように、かかしさんが守ってくれているんだよ!」と話をしてくれました。それをじっと聞いていた子ども達に、「かかしさん、ありがとうだね!」と言うと「あっとう!あっとう!」と口々に言っていました。
夕方もう一度かかしのところに行くと、今度はかかしさんの顔が気になったようでした。「目ある。口ある。」と一つ一つ言い合っていた子ども達でしたが、しばらくすると「こわいこわい・・」と言い出しました。「すずめさんが逃げるようにこわーいお顔なんだよ!」と言って保育士もこわーい顔をしてみせました。すると、子ども達は「こわ?い!」と言いながら園庭をぐるぐる逃げ回っていました。
ぴよちゃん達にとっても、毎日の遊びは学びなのだと感じます。子ども達の「なぁに?」を聞き逃さず、しっかりと受け止め、一つ一つ丁寧に付き合っていきたいと思います。
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