2011年9月30日 金曜日
「今日のお空の雲はねずみさんの色やね。」と、たんぽぽ組のAちゃんがつぶやいたその瞬間、ポツ、ポツ・・・と雨の雫が落ちてきました。「わぁ、雨が降ってきたぁー!!」と言って、戸外で遊んでいた子どもたちが園舎の方へ走って帰ってきました。そんな中、Aちゃんは、「ピッチ ピッチ チャプ チャプ ランランラン♪」と歌いながらスキップをしていて、なんだか嬉しそうでした。
さて、秋の運動会も、あと半月と迫ってきました。今日は、ホールや会議室、そして各クラスのお部屋を工夫して使って練習や準備を進めていきました。ぺんぎん組では、年中のおどり『にわとりのチャボ』で使う”ベルト”作りをしました。初めはお面にしようかと教師たちで話していたのですが、途中で曲調が変わり、太陽に変身する場面で、マントの着脱にお面は邪魔になるのでは・・・と行き詰まっていました。すると、「ベルトにしたらいいかも!」と、副園長からアドバイスを受け、作ってみることにしました。腰に付けるベルトは、子どもたちにとってはアニメ等の変身場面から憧れです。とても喜んだ子どもたちは、嬉しそうにベルトに付けるチャボの絵を描きました。「チャボって茶色なんよ。」 「顔は笑っとるようにしよ。」などと、おしゃべりをしながら描いていました。1人ひとりのチャボを見ると、ヒョロヒョロと首の長いチャボや、口ばしをパカッと開いているチャボなど、色んなチャボがいて個性が豊かで楽しいベルトができていました。それを腰に巻いて留めてあげると、手を腰にあてて格好良くポーズを決めてみせました。チャボが自分のクラスのお池にお散歩しに行くのですが、そこには狸さんや虫さんが草の周りで遊んでいたり、中にはヘビさんが陰で隠れてチャボを狙っているかもしれません。チャボに変身した年中さんが、片手を口に当てて、「ワワワワワー!」と陽気に声を出しながら、ヘビさんや動物を追い払いながら元気に登場します。そこへギラギラ輝く太陽さんが・・・。そこで、ベルトにはさんでいたマントをさっと取り出し、チャボは太陽に変身します。お話にのせて、だんだんチャボの踊りが楽しくなってきた年中さん。ベルトを付けて、チャボのお話をつぶやいている子どもたちです。・・・本番まであと少し!かわいいチャボさんたちの奮闘気はまだまだ続きます。どうぞお楽しみに!
また、今日は勝山中学校から職場体験で中学校のお姉さんが4名来られました。初めは少し硬い表情でしたが、だんだん笑顔も見られ、いつの間にか裸足になって、子どもたちと同じ目線で楽しく遊んでいました。第3者として運動会の練習を見てアドバイスを頂いたり、一緒に踊ったり、組体操に入ってもらったりして、子どもたちにも刺激があり、嬉しかったです。
手作り給食の匂いがしてきたので、お昼の準備を始めると、さんまのフライを見て、B君が「おいしそ?。」と手をほっぺにあててやって来ました。今日のメニューは、『5分づき米』 『さんまのフライ』 『マカロニサラダ』 『きのことピーマンのソテー』 『巨峰4つ』 でした。ひよこちゃんから年長さんまで、みんな何杯もおかわりして、ペロッと食べてしまいました。大きな口を開けて、「おいしいよー。」とアピールする子どもたちの顔がとってもかわいくて、微笑ましかったです。
★10月からは火曜日はお弁当(注文者のみ給食)になります。お間違いのないよう、お願いします。
2011年9月29日 木曜日
「おはよう!」と元気良く挨拶をして子ども達が登園する中、昨日子ども達が描いた絵を飾ったアーチを見て副園長が「みんなのアーチ」になるようにと考えてくれました。年長児が描いたとても楽しい雰囲気の子ども達が並んでいるアーチの上の部分には年中さんの踊りに出てくる「ギンギンギラギラ♪」の太陽さんの赤色、下の部分には年少さんの踊りに出てくるサラダの緑色がついてとても明るくなりました。アーチにぶら下がっているように年中さんが描いたチャボさんも「ぴょこ♪ぴょこ♪」とついています。自分が描いたチャボを見つけた子ども達は「私のチャボがある?!」とアーチを見上げて嬉しそうでした。
退場門の方も子ども達が描いたあったかい絵を使って作り始めています。年長児達は今日も「続きしよう!」と楽しそうに絵を描いたり、飾ってある絵がはがれないようにしっかりと固定したりしていました。出来上がりは当日までのお楽しみ♪これから当日に向けて子ども達と一緒に運動会を作っていきたいです。
今回の運動会は「ふれあい・やさしさ・だれもがなかま」というテーマを掲げています。毎日の保育の中で教師自身がどのクラスでもいつでもどの子にも手をさしのべて子ども達の笑顔がみれるようにしていくことをいつも考えて行動していきたいなと思います。そうすることで、子どもたちにも心が伝わって優しい気持ちや思いやる気持ち、助け合う気持ちが自然に身についていくのではないかと思います。
2011年9月28日 水曜日
「位置についてよーいどん」の声に「私もよーいどんする!!」と年少児もかけっこをしようとどんどん集まって来ました。友達と手をつないで並ぶ子ども達。年長児はリレーになり、自分の速さが分かりにくいのですが、かけっこでは自分の速さを他の友達と比較しながら競争できます。又、年中児は、速く走る年長児を見て「自分もやるぞ!」とやる気がますますでてきて、張り切って走るようになります。副園長が始めたかけっこはどんどん仲間が増えて、限りなく続いていました。どの子も楽しそうに笑顔でゴール。転んでも誰一人泣きません。年少児は運動会では半周ですが、同じ一周を走り、第三コーナーあたりでは少し足がもつれ気味になりながらも、最後まで一生懸命走る姿にやる気いっぱいの気持ちが伝わってきます。
一方、プールでは年長児がアーチに飾る運動会の絵を描いていました。昨日は教師が描いた絵をアーチに飾っていましたが、やっぱり子どもの手が入ったものがいいということで、副園長が年長児達に呼びかけてくれました。すると年長児達はすぐに、鼓笛隊をしている所やリレーをしている所、体操をしている所など、一人ひとり自分が頑張っている場面や楽しみにしている場面を想像しながら描き始めました。子ども達の描いた絵は、みんなニコニコ笑顔でとても楽しそうで、運動会への期待がいっぱい表現されていました。アーチに飾り入場門に立てると、とっても楽しい雰囲気のアーチになりました。年長児達は自分が描いた絵が飾られると嬉しそうに眺めていました。まだ絵が途中の子もいるので、明日も続きができるように時間を取っていきたいと思います。どんなアーチや退場門が完成するのか楽しみです。
年少組の青コース(午前の部)では運動会の踊りの練習をしました。各クラスの一つの円から3クラスの大きな円になることが課題にありました。今日もなかなか大きな円になるまでに時間がかかってしまい、音楽が間に合いません。それを見ていた副園長が水線を引きながら「すみれ組さんはここの線よ」とそれぞれのクラスの子に声をかけながら大きな円を描いてくれました。サラダの踊りということで、「小さなお皿から、みんなで大きなお皿を作るよ」と子ども達がイメージできるように声をかけてくれると、自分で線を見てパッと動き、素早く大きな円を作ることができました。私自身が子ども達を円に連れていかないといけないと思ってしまい、子どもの動きを邪魔してしまっていたなと反省しました。子ども達がイメージできるよう分かる言葉で伝えることで楽しくなって動いていけることをまた改めて感じました。
お部屋では、踊りのお面を作りました。昨日絵本を見てそれぞれ好きな野菜の絵を描いたので、今日はその周りをはさみで切り取りお面にしました。できあがったお面を「僕はトマト」「これはじゃがいもなんよ」と嬉しそうに友達と見せ合っていました。お面を付けて踊りをするのもまた楽しみです。
2011年9月27日 火曜日
今日も登園して元気いっぱい遊んでいる幼稚園児を嬉し気に見ながら未就園児がお母さんと一緒に登園してきました。ホールで出席シールを貼るとすぐに園庭に出てきて、年少さんと一緒にあひるに乗る子や滑り台を何回もすべる子、砂場に行って園児に混じって山作りを楽しむ子たちの姿が見られました。幼稚園へ来る回数が増える度に慣れてきて、園児達の遊び方を見て真似をしながら、次第に自分から遊びを見つけて遊ぶ姿も見られるようになってきました。特に包丁ままごとのコーナーは人気で思い思いにお料理をする姿がいつも見られます。うさぎさんにあげる餌を作りたい!とA君は白菜を小さく小さく切っていました。人参や大根の野菜を切る時も、お母さんに声を掛けてもらいながらも自分で手元を見て慎重に切っていました。そして、フライパンに水をこぼさないように入れると、切った野菜を入れてコンロに置き、お母さんがお料理する姿をよく見ているのか、力いっぱい鍋を回してお料理していました。その後、こあら組さんも運動会のかけっこをしてみました。年長児がゴールのところで両手を広げて待ってくれているところに、こあら組さんが走っていきます。一生懸命走るこあら組さんに、ライオン組のB君は片手で「おいでおいで」と手招きして、もう片方の手を差し出して迎えてくれていました。一人っ子で甘えん坊のB君が体をかがめて、こあらさんを迎えている姿を教師たちは感動して見ていました。 その後、ホールへ帰ると、今日のおやつはりんごです。自分でお皿とリンゴを上手に持ってとても美味しそうに食べていました。
お昼に幼稚園の裏山に巣を作っていたスズメバチの巣と幼虫が事務所にいることを放送されると、らいおん組さんは以前ハチについて調べたことがあるので興味を持ち、ハチの幼虫と巣をお部屋に持って帰ってきてみんなで観察していました。それを聞いた隣のクラスのすみれ組さんを始め、色々なクラスの子ども達もやってきて、覗き込んでいました。このように普段はほとんどできない体験を子どもたちと一緒にしていきたいと思いました。
今日の手作り給食は「ご飯、りんご、にんじんと大根サラダ、豚のから揚げ、豆腐のあんかけ」でした。おかわりをたくさんして、お腹一杯の子どもたちでした。
2011年9月26日 月曜日
連休明け、副園長が園庭あるお米が何かに食べられていることに気がついて教えてくれました。私は、稲穂が垂れて良い具合に育っていることしか気付いていなく、慌てて子ども達に知らせに行きました。その、すかすかになった稲を見て、「トマトがなくなったけん今度はお米をカラスが食べに来たんや」と、Aちゃんはカラスの仕業だと思ったようです。そこに続々と子ども達が集まり、Aちゃんがお米が食べられていることを説明すると、これから食べられないようにするにはどうすれば良いか腕を組んで考え始めました。すると、らいおん組のBちゃんが「かかしはどお?!」と提案しさっそく材料集めに取り掛かりました。「長い棒がいる」「紙は雨で濡れたらぐじゃぐじゃになるけんプラスチックさがしてくる!」と、自分達で考えて必要な物を用意して、2つのかかし作りが始まりました。
「どんな顔にしよか?」と、くま組の子ども達が中心になって色々な意見を出し合いながら、怖い表情をイメージして描いていました。「顔できたー!」と言うと、すかさずかかしの胴体を作っていた子ども達が、「早くくっつけよー!」と、とにかく子ども達の頭が働いている時の動きはとても早く、どんどん楽しいアイデアが出ていました。その様子をじっと見ていたひつじ組のCちゃんが、「一つの目にしてお化けにしたらいいのに」と、教師の後ろでつぶやきました。そこで、Cちゃんも加わってお化けを作り始めました。それを見たらいおん組のDちゃんが「かかしにつけたら?!」と、声を掛けてくれました。Cちゃんはとても嬉しそうにお化けの顔にひもをつけて、かかしの手にくっつけました。
?稲を両側から守ることができるように、完成したかかしをさして出来上がりーっ☆子ども達は、とにかく自分達で作ったことが嬉しくてバスで次々登園してくる友達に知らせる姿が見られました。その後、それだけでは足りないだろうと副園長にアドバイスをもらって、ネットをかけることにしました。明日から稲刈りの時期まで、みんなでお米を守っていこうと張り切っていました。
今日の給食は、ひまわり組の保護者の方からいただいた里芋を使って、デザートに里芋団子を作ってもらいました。副園長オリジナルのレシピで作っていただいたお団子は大好評!!きな粉をまぶしたお団子はとーってもおいしかったです☆Eちゃんのお母さん、里芋ありがとうございました!!
2011年9月24日 土曜日
9月に入り園庭では、幼稚園児達の運動会の練習が始まりました。行進・学年ダンス・リレーなどが始まるとぴよぴよの子ども達は砂場の方で遊んでいても手を止めて見入ったり中には真似て一緒に踊ったりする子どももいます。ぴよぴよではお部屋で歌を歌う前やおやつの後などに運動会の親子ダンスの曲をかけて踊っていますが中には照れてあまり踊らない子もいます。しかし、曲の中でうさぎやぞうなど動物がでてくる所では動物になって動き始めます。大好きな動物の真似っこは踊りとは感覚的に違うのでしょう。そうしながら少しずつ曲も覚えてきて手をつなぐ所や両手を合わす所などは保育士と一緒に嬉しそうにするようになってきました。火曜日は台風で外へ行けないので 会議室に行きピアノに合わせて歩いたり止まったり歩く練習をしてみました。広い場所に行くと小さいながらも日頃見ている幼稚園児のように手を大きく振って力強く歩いていました。また、走るのが大好きな子供達はかけっこになるとヨーイドンのポーズをするやいなやとぴ出して保育士目ざして走っていました。運動会では、親子ダンスや親子競技に参加しますが、大勢のお客さんの前でもひるまず親子で楽しんでほしいと思います。
水曜日の朝、雨が上がり台風が去った園庭は葉っぱがたくさん落ちていました。掃除をしながら、ふと見ると1枚の葉っぱにかたつむりがいました。。さっそく保育室に持って帰り机の上にそっと置いておきました。登園してきた子どもは目ざとくそれを見つけて触るとつのを引っ込めたかたつむりに驚いて手を引っ込めました。「かたつむりをおうちに入れよう」と観察ケースに入れるよう声をかけましたが、触る勇気がなくてモジモジ顔を見合わせるばかりです。そこで保育士の出番です。かたつむりは観察ケースに収まりました。テーブルにはかたつむりの歩いた跡の線がくっきり残っていました。観察ケースの中でもつのを出して、ゆっくり移動しているかたつむりを登園した子ども達が次々とのぞき込み「あ、動いた」など口々に言いながら観察していました。次の日、ふんをしてつのを引っ込めて動かない様子を見て「動かん」と心配する姿も見られました。
また、園庭にできた大きな水たまりに今日も何人かの子ども達が裸足でバシャバシャと入っていきました。コップをおもちゃケースから取ってきて泥水を入れてジュースを作ってくれたり幼稚園児が作った泥のホットケーキを触って感触を楽しんだりしていました。大きい水たまりを見つけた保育士がスコップで水たまりのふちに溝を作ると泥が流れて川ができました。それがきっかけになり同じように大きいスコップを持ってきて泥水をすくい上げたりできた川をピチャピシャ歩いたり泥がはねるのもおかまいなしで楽しんでいました。雨上がりの自然の中で泥々になりながら遊んでいる子ども達の表情は生き生きとしていました。
2011年9月22日 木曜日
「今日は寒い?」「お外で遊べる?」とバスに乗ってきた子どもたちは天気を気にしていました。最近続いてやってくる台風のニュースで、雨や風に敏感になってきている子どもたちは、身近な環境にも目を光らせます。
そんな中、ひまわり組には火曜日に大きなバッタがやってきました。Nちゃんが持ってきてくれたその大きなバッタを見た瞬間に子どもたちは目を輝かせ、虫かごの中を覗き込んでいました。昼食の時間になると「バッタさんもザリガニさんもご飯食べよる?」と気にする子どもたち。小さな生き物たちも子どもたちにとっては大切なクラスの一員です。しかし、昼食の準備をしていると「先生!!大変よ」と子どもたちが慌てた様子で呼びました。運動会の練習を終え、お部屋に戻ると、バッタが2匹とも死んで動かなくなっていました。突然の出来事に「何でやろう」とクラスのみんなで考えました。昨日、エサを変えたばかりだったので、私たち教師もエサのせいだろうかと気になります。「お水入れてあげてなかったけんかな」「バッタさんのエサが違うかったんかな」と子どもたちも頭を働かせます。
「死んでしまったけんお墓作らんといかん」という声が上がりお墓を作ることにしました。園庭の隅に穴を掘り始めていくと、「みんなにふんずけられんかな?」と心配になりました。そこで、目印に木の枝を立てました。毎日見にこないかんねととても大切に思っている姿がみられました。そして、お部屋に戻ると、自分たちのお道具箱から図鑑を取り出して、バッタを探しましたが、エサや育て方は載っていませんでした。連休に入ってしまうので、連休明けに図書室へ調べに行く約束をして降園しました。
死=お墓ではなく小さな生き物の命の大切さについて子どもたちに様々な場面で気付かせていかないといけないなと思う1日となりました。
さて、園内は運動会に向けてそれぞれの学年が練習に励んでいます。かけっこや各競技では、遊びのなかで体を動かして教師自身が楽しまないと子どもたちも楽しくならないということを副園長に指導してもらい、改めて子どもたちとのコミュニケーションの取り方と環境としての教師の姿勢を見直していかなければならないなと思いました。
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