2011年7月7日 木曜日
今日は七夕。 子ども達が登園して来た頃は曇り空でした。そんな中、副園長が裏山から丈夫そうな大きな笹を切って、さくら組のテラスの前に立てました。笹が用意される様子をみた子ども達が集まってきました。そこで、副園長が、「さあ、今日は織姫様と彦星様の願い事が叶う日だね。彦星様と織姫様は一生懸命働いていい子でいると一年に一回、七夕様の日に神様が会わせてくれるんだよ。嘘をついたり人をだましたりなまけたりしていると神様はちゃんと分かるんだよ。みんなも神様が良い子にしてたら、織姫様と彦星様のように願い事を叶えてくれるんだよ。短冊に願い事を書いて笹の葉のお空に近いたかーいところに飾るといいと思うよ。よし作ってみよう。」と副園長は包装紙にお願い事を描き始めました。その様子を興味津々の子ども達。 「ようちえんのおともだちがいつもにこにこ、なかよしげんきいっぱいだといいな」と書いて笹に飾ると「でも、今日は曇っているね。彦星様と織姫様は曇っていると会えないんだよね。」とつぶやきました。そして今度はお日さまを作って、「晴れますように」と書きました。その様子を見た子ども達は自分で好きな包装紙を選んで思い思いに願い事を何にしようか考えて作り始めました。 晴れますようにって、てるてる坊主もあるといいねという副園長のことばを耳にしたぺんぎん組のA君はすごく楽しくなってきて、副園長と会話をしながら、おひさまやてるてる坊主を自分のイメージで作り始めました。子ども達と作っていく際にも、「嘘をついていたり友達の物を隠したりしたらいけないよね。神様はちゃんと分かっているから願い事を叶えてくれないよ。」と話して下さいました。
実は、以前幼稚園の中でお友達の草履が無くなってしまうということがありました。ところが3週間もたった昨日出てきたのです。あきらかに隠されていた形跡があるのでした。そこで今日は各クラスで担任が紙芝居を作ったり、実際に隠す様子を再現したり、それぞれの教師が子ども達に伝わる方法を工夫して、今回あったことがなぜいけないのか考えられる機会を作りました。年少児でも、担任が実際に靴を隠す様子を再現して見せると、履物がなくなると悲しくなる、お家に帰れなくなってしまう。という声があがりました。自分の持ち物はきちんと片付けなければいけないことも同時に伝えました。年中児でも担任が話を作って話すと、お母さんお父さんが一生懸命働いて買ってくれたのに、なくなったら悲しくて泣いてしまうかもしれん、という声があるなかで、悪いことをした子も謝れなくて可哀想という子もいました。悪いことをしたらきちんと謝らなければならないという気持ちがしっかり育っているから気づけたのだと思いました。年長組でも大切に物を使わなければいけないということを考えて、もし悪いことをしている子がいたらその子に教えてあげるという子もいました。今回の出来事で私たちは改めて様々な方向から心という大切なものの存在を学ばせていただきました。子供達にも物を大切にすることは、心を大切にすることであることを伝えて行きたいと思います。
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