2011年5月18日 水曜日
昨日、事務所の花壇で事件が起きました。その事件とは花壇の中に足跡がつき、チューリップの茎が倒れていたのです。周りにいた子ども達に聞くと、どうやら年中児が花壇の中に入って遊んでいたようでした。そして、花壇で遊んでいた子ども達に、「どうして、花壇の中に入っていたの?」と聞くと、「ダンゴムシをたくさん捕りたかったけん。」ということでした。ダンゴムシを捕まえたい気持ちも分かりますが、花を倒したり、花壇の土を踏み固めたりすることは花壇の植物にはよくないことを話してみると、「チューリップがかわいそう。」「もう、ぐじゃぐじゃにせん。」と言って、踏み固めてしまった花壇の土を直していました。そして今朝、花壇の所に昨日花壇に入っていたりす組のKくんがいるではありませんか。何をしているのか見に行くと、今日は花壇の中に入らず、周りのブロックを上手くつたって歩いてダンゴムシを捕っているのです。Kくんは、昨日のことを覚えていて、約束を守って、植物を傷つけないようにダンゴムシを探していたのです。「先生!この間にダンゴムシがいっぱいおった!」と目を真ん丸くして、新たに発見した団子虫の住みかを嬉しそうに教えてくれたのでした。
最近、りす組で流行っている遊びは、月刊絵本の付録の図鑑を持って園庭を探検することです。今日も女の子達が集まって、「春の花」のページを開けて花の話しをしていました。「チューリップの花はもうないよ。」「桜も散ったけん、ないよ。」と、思い思いに話をしていました。そこで、私は子ども達に「春の花がなくなったんだったら、次は何の季節の花が咲くんかな?」と問いかけてみました。すると、少し考えたMちゃんが「春、夏、秋、冬だから、夏の花!」と答えました。年中児にもなると、季節の移り変わりの順番をしっかりと理解していることに感心させられます。そして、「じゃあ、夏の花を探そう!」というHちゃんの呼び掛けに、みんなで夏の花探しをすることになりました。しかし、図鑑に載っているヒマワリや朝顔の花はみつかりません。その時、Aちゃんが「パンジーがあったよ!」と園庭のプランターに咲いているパンジーをみつけました。実は、パンジーは「春の花」のページに載っていた花の一つでした。そこで、みんなで考えてみることにしました。「桜やチューリップはないけれど、パンジーの花は咲いとるね。でも、ヒマワリや朝顔の夏の花はないよね。なんでかな?」みんなで考えていると、「春と夏の間やけんよ!」とAちゃんが答えました。Aちゃんは、春の花がなく、夏の花もないなら、春と夏の間なんだということを考えついたのです。春の花でも命のながいパンジーは夏が来るまで咲いているのです。三葉幼稚園には、花や木々、野菜など季節の移り変わりを感じさせてくれる自然物が多くあります。異常気象によって、四季を感じることが難しくなった現代ですが、子ども達の興味や気付きに教師が耳を傾け、植物の生長や変化から季節の移り変わりに気付かせていくことの大切さを感じさせられました。
昨日と今日は、未就園児保育がありました。バスでお迎えに行くと保護者の方から「幼稚園に行くのを楽しみにしていたんです。」という言葉を掛けて頂き、とても嬉しく思いました。約3週間ぶりの未就園児保育ということで、園内の遊びも変わり、未就園児の子ども達も興味を持って遊びのコーナーにかかわっていました。在園児の兄弟がいる子は、お兄ちゃんお姉ちゃんに遊び方を教えてもらいながら、保護者の方と一緒に野菜スタンプや叩き染めを楽しんでいました。
また、昨日に引き続き今日は青コースの子ども達が屋外遊ぎ場に遊びにいきました。年少児にとっては、入園してから初めての屋外遊ぎ場です。大型遊具の滑り台や築山、ちびっこハウスの自動の天窓など真新しい物ばかりで楽しい時間はあっという間に過ぎて行きました。子ども達の楽しそうな笑顔をたくさん見た教師たちは、園内だけでなく屋外遊ぎ場など、違った環境でも大いに遊ばせたい大切と改めて感じたのでした。
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