幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2011年5月11日 水曜日

昨日から、親子運動会の練習が楽しくなってきた青コースの子ども達は、「さぁ、今日も練習するよ!!」と言って張り切って戸外に整列しました。ところが突然雨が降り出し、大慌てで近くのテントや、屋根のある所へ避難して、雨宿りをすることにしました。しかし、なかなか雨は止みません。テントの下やポートの下から、うらめしそうに空を見上げている子ども達に、副園長が大人用の傘を持ってやってきました。そして、「年長さん、この傘で小さなお友達を、テラスまで連れていってあげてね!!」と、役割を与えられた年長児は、大人の傘をさすと、小さい子を入れてあげる事を、とても嬉しそうに、優しく何度も何度も往復して、雨宿りをしていた全員と教師に、傘をさしかけて連れていってくれました。傘が重たくて支えられないと、傘の付け根を持ってさしかけ、年少さんがいつの間にか濡れていると、しっかり肩を抱いて入れてあげる姿に、教師達は、感心して拍手していました。みんなが無事帰った所で、屋根の下で見守っていた副園長が、声をかけました。「大変?古森先生が帰れな?い!!」それを聞いた、きりん組のAちゃんがすぐに傘を持ってきて、副園長を迎えに行き、無事戻ることが出来たのでした。

           8.JPG 9.JPG 

           10.JPG 11.JPG

早コースで登園してきていた赤コースの子ども達は、雨が降る前に裸足になって、よく遊んでいました。その時年長児は、自分達のちゅうりっぷの植木鉢を、せっせと移動して、球根を抜く準備をしていました。ふと見ると、その植木鉢を移動したところで、年少児たちが楽しそうに何やらしていました。そこには、たくさんのだんご虫がいて、それを手に乗せたり、集めたり、動きを観察したりして、遊んでいました。その中にいた、たんぽぽ組のAちゃんが「だんご虫さん、お引越しゲームしよるよ」と言うのでみると、手に乗せただんご虫が手から手へ、移動していました。それを見て、運動会でするお引越しゲームを連想したようでした。子ども達の頭の柔軟さに、またまた驚かされたのでした。

   1.JPG  2.JPG  4.JPG

           3.JPG  5.JPG

また泥場でも、何やら大騒ぎをしていました。近くに行ってみると、泥場の隅の穴から、ありが白いものを次々と運んでいました。周りで見ていた子ども達は、「でてきよる、でてきよる!!何か運びよる」と、大騒ぎ。よく見ると、ありが運んでいるのは、みんな同じもの・・・それは・・・ありの卵でした。ありたちは、自分達の住家が危ないと思い、ここでもお引越しをしていたのでした。

           6.JPG  7.JPG

ホールでリトミックをしていると、副園長がナイロン袋を持ってやってきました。それを年長児に「これはね、ムカデとスズメバチなんだよ、何処にいたと思う?実はね・・・後援室にいたの・・・」と言うと、「え?!?」と、子ども達から声が上がりました。そこでもムカデやスズメバチの話をしていただきました。「ムカデは夜になると、山から降りてきて、幼稚園にエサを探しに降りて来たんだよ、そして、エサを探している内に、いつの間にか朝になり、お家に帰れなくなっちゃったんだよ。だから、夜になるまで、きっと幼稚園で隠れて待っていたんだね。ムカデのように、夜になったらご馳走の虫を探しに行ったり、働いたりする虫や動物がいるんだよ」という話を聞いていたHくんが、「それって、夜行性?」と言いました。「うさぎさんもそうだよ!!」「カブトムシも?」子ども達と副園長の会話が弾み、他の教師たちは、こんな保育があることを知りました。保育室に帰ると、年中組さんに覚えたことをしっかり伝える子ども達の姿が見られました。今日は雨が降ったお陰で、たくさんの虫の生活に出会い、自然を学びました。

12.JPG

トラックバック
コメント (「自然と命の大切さ」   きりん組 河野 ゆい はコメントを受け付けていません)