幼稚園の日記(ブログ)

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2011年5月10日 火曜日

 朝、バスの中では子ども達の「今日、雨が降るんかな。」「天気予報は雨やったよ。」と雨を心配する会話が聞かれました。しかし、天気は三葉幼稚園の味方でした。バスが着く頃には太陽が見えてきました。

 昨日のホームページにも書いていたように、今までの親子運動会に向けての活動には教師の反省が多くありました。その一つが開会式の前に行う予定のお引越しゲームです。昨日は子ども達だけがお引越しをする形でしてしまっていたために、小さい年少さんは年中、年長さんの大きな体が壁になって、周りが見えず迷子になってしまう子が沢山いたのです。そのことに気付いていない教師たちに反省会で副園長から指摘されて気付いたものの、どうすればよいのか途方に暮れてしまいました。そこで「なぜできないのかを考えなければならない。お引越しをクラスごとにしてみてはどうだろうか。」とアドバイスをもらい、今日やってみることにしました。

 担任がクラスのペープサートを持ち、トラックの広いところを見つけて、引越しするとそれに連なって、年少児もそれぞれがクラス毎にまとまり、カラー帽子が大移動!!迷子になる子はほとんどいなく、みんな昨日とは表情が大違い。副園長が踊りながら年少児に「どっちにお引越しする?」と聞くと「あっち!!」と指を差して走っていく姿も見られました。年長組では副園長がポン!っとAちゃんにペープサートを渡すと、Aちゃんが先頭になって、教師も含めみんながAちゃんについて引越しをしていきました。昨日と今日同じ引越しゲームですが子ども達の様子や発達を考え、ルールを少し変えるだけでまったく違う楽しいゲームになるということを実感しました。降園のときに「古森先生!楽しかった。また遊ぼうね。」と何人もの子が副園長に声をかけていました。今日一日で運動会のゲームが楽しくなって、運動会に期待を持った子ども達と、本番まで教師も一緒になって楽しんでいきたいと思います。

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  (ひっつきむしひっつけ)           (ここまでおいで)

 また、運動会の練習の後、お土産用の袋作りをしました。今回はお土産の袋も手づくりで年少、年中児は以前卒園児の保護者から頂いた封筒を利用した手さげ袋に貼り絵をしていきました。今回は教師が色とりどりの丸、三角、四角の形を用意してそれを組み合わせて好きな形を作って貼っていきました。それぞれ形を組み合わせて「魚ができた。」「家になったよ。」「お母さん」と絵にしたり、丸だけを集めて貼ってデザインしたりと思い思いに楽しんで作っていきました。その後のお弁当の時間のことです。自分のお弁当の中身を見て「これ三角!」と形を見つけるひよこ組さんの姿も見られました。年中児になると、中には自分で包装紙を切って形を作っていく子どももいました。そして、なんと!! 年長児になると、袋作りから自分たちで行っています。ポスターを一枚使って見本と同じ形になるように作っていきました。運動会までの過程でお土産袋作り一つからでも各学年それぞれが色や形や組み合わせ、のりの使い方等々、いろいろなことを学んだ子ども達。普段の生活の中でも子どもたちといろいろなことを経験し発見していけるようにしていきたいと思います。

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コメント (「今日と昨日の違い!」   ひまわり組 中田拓成 はコメントを受け付けていません)

2011年5月9日 月曜日

 先週は保育日が金曜日一日のみで、その後土日の2日間お休みだったことから生活に逆戻りがみられるのではないかと教師たちは、子ども達が楽しく過ごせるよう気持ちも新たにして迎えました。 私達の心配をよそに半袖でも動くと汗ばむ位の気候のなかでほとんどの子どもが所持品の始末を終えるとすぐに裸足になって園庭に出て行き、砂場で水を運び始めたり、ままごとコーナーや色水作りをしたりして開放的に遊ぶ姿が見られました。

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そんななかで今週末が親子運動会ということで子ども達が集った頃からコース別にプログラムにそって練習を始めました。 春の運動会は親子で活動することがほとんどなので子どもたちは今まで遊びのなかで集まったり並んだり踊ったりしてきたことを順序だてて動く練習です。教師達は全体で順番にしながら保護者にどのように動いて頂くのかを確かめていきました。 しかし子ども達にはそのなかでみんなで一緒に動くことやお約束を守ることなど本当に大切な部分を伝えないままに活動を進めようとしていたのです。 そのことに気づかない私達に古森副園長はただ走ったり親子ゲームをしたりするのではなくその活動内容に沢山の意味があることを教師自身がしっかりと分かって進めなければならないこと、もっと生き生きと楽しく子ども達が活動できるように言葉をかけたり誘ったりしていくことなどを指導してくれました。

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年少さんの「ここまでおいで」では一生懸命走ってくる子ども達がお母さんお父さんの胸に飛び込んでいくその感情を理解したり、園で不安な気持ちもスタートラインで背中をポンとたたいてもらうだけで喜びになり「さあ走ろう!!」という気持ちを高めていける。 年中さんの「くっつきむしくっつけ」では日ごろ忙しく家事をするお母さんに自分からかじりついていってどんなに動いても振り落とされないように腕も足もしっかりまわして自分の力で頑張ろうとする気持ちはやがて生きる力へとつながるのでははいか・・・そういった事を保護者に伝えていけるような運動会にしなければ親子運動会の意味が無い事も教わりました。

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今日は年長さんにお父さんお母さん役を手伝ってもらって踊りやかけっこをしましたが、私達自身がもっと動いて子ども達の気持ちを受け止めていけるような練習方法、活動にしたいと思いました。

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さて、6日(金)に種まきをしたかいわれ大根ですが食事の後に子ども達と牛乳パックのふたを開けてみると黄色の小さい芽が沢山出ていました。 古森副園長が放送で「みんなのかいわれ大根はまだ芽がでたところだけど金曜日にみんなで見た調理室のところにあるかいわれ大根の葉っぱは緑色になり広がってハートの形になってるよ!」と教えてくれていました。 たんぽぽ組の子どもたちはすぐ目の前の調理室にある成長したかいわれ大根と自分達が種をまいて出てきた芽の様子を見て「色がちがう」「まだ小さいね」「うわ、いっぱい芽がでとる」と口々に言いました。 そして土の代わりの脱脂綿にプリンカップですくった水を少しつづあげてまたふたを閉めて黒いビニールのなかに戻しておきました。 一日おきに観察しながら光にあてる日を楽しみにしています。

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今日のパン給食の付け合せはキャベツとコーンがたっぷり入った塩味のお好み焼きでした。 副園長が冷めても固くならず美味しいお好み焼きを作ってくれたのでした。(昨日の日曜日においしいキャベツのお好み焼きの作り方を研究してくれたそうです)そしてメニューのバナナとりんごの付け合せをみんなで頂ました。

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コメント (「楽しみだね親子運動会」  たんぽぽ組  日野美雪 はコメントを受け付けていません)

2011年5月6日 金曜日

 アリの行列、白くてかわいいマーガレットのお花、赤く色づいたいちご…春の香りいっぱいの三葉幼稚園では、連休明けで登園してきた子どもたちが、ままごとで一生懸命野菜をすり潰してお団子を作ったり、砂場で山やトンネルを作って水を流したりして、今日も元気に遊んでいました。

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 片付けが終わってお部屋に入ってからは、みんなでかいわれ大根の種を蒔きました。以前、参観日で保護者と一緒に牛乳パックで入れ物を作ったので、「種蒔きをするよ。」と声をかけると、待ってましたと言わんばかりに、子どもたちは目を輝かせて席につきました。たんぽぽ・ちゅうりっぷ組のお部屋では教師が種を蒔く説明をしていると、さっと副園長がある物を持ってお部屋に入って来てくれました。それは、10日ほど前から教師たちが育てていたかいわれ大根のパックでした。パックからひょろひょろと何本も伸びているかいわれ大根をじっと見つめていた子どもたちは、自分たちの種もこんな風になるのかな、と期待を持ったようでした。実は副園長は、先日かいわれ大根の種を蒔いた時から『食育』や『科学』につながることを考えていたようで、それぞれの学年に合わせて話をしてくれました。

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 年長児たちには、「じゃが芋やちゅうりっぷが大きくなるためには、何が必要だったかな。」と問いかけると、 ?土 ?水 ?太陽の光 と、3つのキーワードが出てきました。今までの経験や記憶を引き出しながら、かいわれ大根も一緒なんだという事を説明していきました。牛乳パックの中に、お母さんたちと一緒に脱脂綿を敷きましたが、今回はこれが『土』の代わりになるのです。白くてふわふわなので、「白いお布団だ。」と言う子どももいましたが、布団の綿は水を吸収しにくいけれど、脱脂綿は水を沢山吸う…という違いを説明し、『脱脂綿』という物の意味を知る機会にもなりました。「脱脂綿は怪我をした時にも使うよね。血が出てもこれで拭くと綺麗になるし、消毒液をいっぱい吸い込んでくれるよね。」と話すと、「なるほど…。」と頷いて納得していました。

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 水をたっぷり含んだ脱脂綿に、今度は種をパラパラと蒔いていきます。そして、「種を蒔いたら、暗くして夜にするんだよ。そしたら、太陽の光はどこかなって探しながら芽が出て、それがどんどん上に伸びていくんだよ。」と言って副園長が手を真ん中に合わせて立ち上がると、子どもたちも真似をして立ち上がりました。ずーっと上に伸びて、暗くしたふたを開けると、それまで黄色だったかいわれ大根が、太陽の光を見つけて、緑色になって、ハートのような葉っぱが開くんだよ。」とふくらんだ手をぱっと開くと、子どもたちの手も、”ぱっ!!” 自分たちの体で、かいわれが大きくなる様子を表現してみせました。話を体で表現した事から、年少児もなんとなく理解したようで、お部屋に帰ってからも種からぐんぐん伸びる真似をして遊んでいました。「大きくなるの楽しみやね。」 「おみやげになるんよね。」と言って、種を一粒一粒落とさないように、大事に蒔いて黒いビニールをかぶせると、「おやすみ。」とT君がそっとつぶやきました。親子運動会の頃には、どれくらい伸びているのでしょう。子どもたちと毎日観察して、生長を楽しんでいきたいと思います。

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 そして、今日は手作り給食でした。肉じゃが、ビーフンサラダ、春キャベツのひき肉炒めカレー味が献立に1品増え、そして、すまし汁…とっても元気の出るごはんを喜んで、何回もおかわりしました。配膳されたお皿をお部屋に運ぶ途中で、待ちきれなくて思わず歩きながらパクッと食べてしまう年少さんもいました。”早く食べたい!!” という気持ちが分かって、微笑ましくなりました。

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コメント (「かいわれ大根、大きくなぁれ!」  ぺんぎん組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)