2011年4月27日 水曜日
昨日、年長児が農園の草引きに行っている間に三葉幼稚園では突然蜜蜂の群れが押し寄せてきて園内は大騒ぎになりました。その蜂たちは、桜の木の幹にサッカーボールくらいの大きさになってぶら下がりました。その中心にいるのは女王蜂で,その周りにボールのようにつらなって留まっているのは働き蜂でした。蜂さんはお花の花粉でお化粧していちごの実を作ってくれる大切な子どもたちの仲間です。しかし、仲間の蜂さんも子どもたちにとっては刺されると危険な虫でもあります。すぐに副園長に相談すると『あわてないこと!静かにすること!』を教えてもらい、遊んでいた子どもたちもすぐにあわてず静かにお部屋に入りました。そして、降園前には副園長が子どもたちに分かりやすく、蜂たちと女王蜂の生活について放送で話してくれました。子どもたちはその話を真剣に聞いて理解できたようでした。その証拠にさようならをしたIちゃんはバスに乗るまでの少しの道も、抜き足・差し足・忍び足で静かに歩いて行きました。また、、お歩きでいつもはにぎやかなT君Y君兄弟も、この日ばかりはお迎えに来て大きな声で名前を呼んだお母さんに『しぃ?!!』と指を口元にあてて二人揃って静かにしてのポーズをしました。びっくりしたお母さんもあわてて口に手を当てました。また、年中組のNちゃんはお迎えに来たお母さんが門の所でNちゃんを呼んでいて、いつもなら飛び込んでいくのにこの日ばかりはその場を一歩も動かずその場にじっと固まってお母さんが側に来てくれるのを待っていました。
今回の蜂さん事件ですが、養蜂場の方が来てくださって蜂を無事に回収してくれました。女王蜂たった一匹を箱の中に入れるだけでたくさんの兵隊蜂も女王蜂について箱の中に入っていくという習性があるようで、いとも簡単に回収してくださいました。そして、解決したと思っていたのですが、今朝見ると昨日と同じ場所にまたまた蜂の群がいるではありませんか!!驚いた教師たちは昨日と同様に子どもたちに危険が迫らないようにすぐにネットを張る対策をとりました。昨日に引き続き、養蜂場の方が回収に来てくださり、また今日もいとも簡単に回収してくださいました。その時にとてもおもしろいお話を教えてくださいました。
実は今日の蜂の群れは昨日と違う女王蜂の群れだったのです!蜂は幼虫から成虫になることはほとんどの方がご存知だと思いますが、女王蜂の幼虫と働き蜂の幼虫は実は同じ幼虫だということをご存じでしたか?女王蜂は何キロもフェロモンを出して自分に合った一番強い蜂と交尾し、一度に一万匹ほどの働き蜂の幼虫を産みます。生まれた時はみんな一緒の幼虫の中から3、4匹の幼虫が選ばれて特別に栄養価の高いロイヤルゼリーを食べさせてもらって美しく大きく強く育ちます。そして、それが女王蜂になるのです。若い女王蜂が育つと、お母さん女王蜂は半分の兵隊を連れてまた別の住居を求めて飛び立ち、子どもの女王蜂の一匹もまたその半分の兵隊を引き連れて飛び立ち、そして巣に残った最後の二匹のうちの一匹は殺されてしまうそうです。この話を聞いて蜂も人間も同じだなと思う所がありました。人間も生まれる時はみんなお父さんの精子とお母さんの卵子をもらっておなじように赤ちゃんとして生まれてくるのに、その子の育った人的な環境、住んでいる環境、食べ物の環境など周りのいろいろな環境によって一人ひとり違った大人へと成長していくんだなと思いました。だから、私たちが教師として子どもたちに与える環境の大切さを改めて感じました。
そして、今日は明日の参観日に向けて自分のお道具箱やお部屋の中の掃除をしました。学年が変わって初めての参観日。子どもたちはおうちの方が来てくれるということでウキウキ、教師としてはドキドキしながら準備をすすめました。明日は運動会のフォークダンスを親子で踊ったりいろいろなものを親子で協力して作ったりします。そのための練習もちょっぴりみんなでしてみました。明日はよろしくお願いします。
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