2011年2月19日 土曜日
今日も神様がみていてくれたのでしょう!昨日に続いて体がぽかぽか気持ち良い天気の中でフリースクールが開かれました。園庭で集合してまずは学年ごとにマラソンをしました。少し体が温まったところで会議室に場所を移動したのですが、体を動かしたからか集合も早く挨拶の声もとても元気に始まりました。
今回のフリースクールは「からだを動かす」ことがテーマです。体を動かすとのんびりしていた心臓が働き始めて血がぐるぐる回って暖かくなるということや、指先までピンと伸ばすとそのことを意識することで頭にも血が回って頭も働くようになることを劇にしました。現代の子ども達は転んだ時に手をつけず、顔、特に顎や口を怪我してしまいます。この様にとっさの時に身をかわすことができにくいのは運動機能が発達しきれていないことが原因のようです。本来ならば赤ちゃんの時から本能的に発育発達の段階に沿った運動機能を身につけていくのですが、乳幼児期に充分にそれをさせてもらっていないのではないかということで、今回は家族みんなで赤ちゃんに戻ってみました。
初めは寝返り!123!でみ∽んな一緒にゴロン♪反対側にもゴロン♪次はゴロゴロゴロン♪みんな上手にできました。寝返りが出来るようになったら次は手をついていろいろなところを見始めました。隣の友達に話し掛けたり、お父さんと顔を見合わせて笑い合ったりーー次はハイハイでいろいろなところを動き回って、お母さんの周りもぐるぐる回って、親子でスキンシップをとりながらみんな笑顔で心も体もポカポカしてきました。最後に肩こりの方のためのマッサージもして少しリラックスしたところで園庭にでました。
今回は親子で目標を決めて、今できないことに挑戦して達成して帰ろうということで活動していきました。長縄飛びが一度も出来なかったH君はお母さんと手を取り合って顔を見合わせ、心を合わせて何度もなんども挑戦して、ついに一回跳べたのです。そのことがとても嬉しくてすごく良い笑顔をしていました。最後にみんなの前で達成できたことを発表するよう呼びかけると、H君のお母さんがさっと手を挙げて出てきてくださったのです。そして、たくさんの人の前で嬉しそうにHくんの手を取って立ちました。。そこでも、なかなか跳べず、何度も何度もくじけず頑張ってついに一回跳ぶことができたとき、その姿に見ている人みんなが大きな暖かい拍手をおくってくれました。
また登り棒のところでは、自分の力で一番上まで登ることを目標にしていたAちゃんは教師が手を差し出しても、お母さんが手を差し出してもはねのけ、なんとしてでも自分の力で登ろうと悔し涙を流しながら挑戦していました。その姿に胸が熱くなりました。Aちゃんは月曜日からまた挑戦するんだという目標をもって帰っていきました。
今回のフリースクールでは親が子どもに出来る姿を見せたり、子どもが親に出来る姿を見せることができたり、出来なかったことに挑戦しようとしたりする姿がみられました。しかし、なによりも親子の心のつながり、愛情、親しみなど情の通い合いを感じることができたことが嬉しいことでした。子ども達は毎日幼稚園で何か目的をもって遊んでいます。その中で頭を使って体を使って生きる力をたくわえながら成長していくことが大切なんだということを改めて感じました。前回に引き続き、今回も若い教師たちで、古森先生やベテランの先生たちに指導してもらいながらフリースクールを進めていきました。保護者の方にも暖かい目で見守っていただきました。ありがとうございました。
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