幼稚園の日記(ブログ)

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2010年11月16日 火曜日

 「おはよー!!」と登園してきた子ども達は、真っ先にテラス前に置いてあるチューリップのプランターへ駆け寄って行きました。年少児は昨日植えたチューリップの球根が気になって仕方ない様子で、所持品の始末をすると一目散に砂場へかけていきました。そして砂場にある容器に水を入れて持ってきて水をあげ始めました。手を伸ばしてやっと届くところにあるプランターにも、足を踏ん張ってそぉっとそぉっと水をあげていました。土が湿って色が変わったのを見て、友達同士で「もういいんじゃない?」「寒くなってしまうよ」という会話が聞こえてきました。

imgp5709.JPG   imgp5713.JPG   imgp5711.JPG     昨日植える時に聞いた説明でお布団をかけてあったかくするという話を覚えていたのでしょう。水やりを終えてしばらくすると、太陽が顔を出しポカポカと暖かくなりました。ふと空を見上げると、そこには雲ひとつない青空に真っ白な一筋の飛行機雲が現れました。とても素晴らしい光景に教師はすぐに放送で全園児に知らせました。放送を聞いた子ども達は部屋で遊んでいた子も、作品を作っていた子も、テント下で絵を描いたり、木工をしたりしていた子も、砂場や包丁ままごとで遊んでいた子も全員が戸外やテラスに出てきて空を見上げました。そうこうしているうちに、スーっと伸びていた飛行機雲はふわふわと広がり、ぼやけて消えかかったと思うと、またまた飛行機が頭の上を飛んでいきました。飛行機の飛んだ跡はまたまた飛行機雲がちょうど園舎の真上にかかるようにできました。

cimg7464.JPG   cimg7461.JPG                    そうやって空を見上げていると、幼稚園の上を、飛行機が次々と飛び、通り過ぎて行きました。その様子を見ていたプレ年少組のAちゃんが「お空に絵を描いてる・・・」とつぶやきました。又、たんぽぽ組のRくんは「お空にいっぱい足跡が」と叫びました。なんと素敵な表現でしょう。その言葉に感動した教師たちでした。           戸外の片付けも終わりに近づいた頃、ぞう組のHくん、Rくんが自分でなった縄を手に、副園長のところに駆け寄ってきました。「ぞうりの作り方教えて」と言うと、その場で副園長は実演して見せてくれました。作っている副園長の手元を真剣に見ながらRくんはわらが無くなるとすぐに手に持っていたわらを差し出し、わらが無くならないように次から次へと持ってきて横に置いていきました。ぞうりが出来上がると、じっと見ていたHくんが「なったわらはどのぐらいの長さいるの?」と聞き、できたぞうりにわらを巻いていき「これなら4巻きぐらいかな」という副園長の声にうなづきました。そして今日は時間がないのでまた明日やろうと期待を持って帰っていきました。

cimg7474.JPG   cimg7477.JPG   cimg7489.JPG     昨日誕生日を迎えたくまぐみのRくんは毎日毎日木工に取り組むうちに大好きになり、将来の夢は大工さんになりたいと言っていました。それを聞いた副園長は、今ひよこ組のお部屋を工事している大工さんに頼んで仕事をしている様子を見せてくれました。未来の小さな大工さんは興味津々で見つめていました。

imgp5735.JPG    imgp5736.JPG                   「さしがね」という大工道具の名前やそれの縦と横の長さが違うのは何故かという疑問を直接聞くことができ、またさらに大工さんへの憧れが大きくなったようです。                                           運動会の翌々日撮った写真が失敗したために今日、鼓笛隊の衣装を着て写真を撮った年長さんは、「鼓笛隊見せてくれるんじゃないの?」という副園長の声に「やるー!!」と応えて着替えていた子どもたちも急いで降りてきてスタンバイしました。音楽が聞こえてくると、年中、年少児は食べていたお弁当も置いたままテラスへ出てきて手拍子を始めました。久しぶりに鼓笛隊をした子どもたちの顔はとてもニコニコで自信に満ち溢れていました。歌を歌いながら踊るポンポンの子、しっかりと曲を聞きリズムを合わせる太鼓の子どもたち、運動会よりももっともっと素敵な子どもたちの姿を見ることができ、教師たちも含め園内全体がひとつになりました。

cimg7513.JPG   cimg7512.JPG                      感動して思わず泣き出してしまう教師を見た子どもたちも又、感動した様子で保護者の方にも見てほしいと胸を弾ませていました。作品展の準備が進む中、日々の保育の中で一人ひとりの子どもたちの興味を知り、どの部分を引き出してあげるかが教師の役目となり、子どもたちの成長につながっていくんだなと、改めて感じる1日でした。

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