2010年8月9日 月曜日
終園式の日に、いかのおすしの約束事を書いていた掲示板に今日はこんなことが書かれていました。「あつい!あつい!あつい!でも、まけないぞ あついからこそできる たのしいこと」これを見た三葉っ子達は「楽しいことって何かな?」と考え始めました。今日、正門を入って1番はじめに目に飛び込んできたのは「かき氷」の看板でした。かき氷は、暑い季節だからこそ、美味しく食べられる楽しいことの1つです。そして、みんなで冷たいプールに入ることも楽しみなことです。3つ目の楽しいことは、教師達の劇「しゃぼん玉の不思議」があることです。今年は夏季保育の中にフリースクールを入れて、保護者の方にも参加して頂けるようにしました。
フリースクールの劇では、教師達が石けんの粉、水、空気に扮してしゃぼん玉ができる不思議を演じました。しゃぼん玉が空気で膨らんでいることを知った子ども達に、「空気で膨らんでいる物は他に何がある?」と聞くと、年長児から「風船!」「浮き輪!」と答えが返ってきました。ここで実験です!『しゃぼん玉のように空気で膨らんだものは空を飛ぶことができるのだろうか?』団扇で風を起こして、風船・ビーチボール・サッカーボール・しゃぼん玉を飛ばしてみることにしました。結果はしゃぼん玉と風船は飛ぶけれど、他のものは飛ばないということでした。空気をたくさん吸った中田先生のお腹でも飛ぶことができず、みんなで大笑いしました。空気が入っている物でも空気を包んでいる物によって飛ばない物があるということに気付いた子ども達でした。
各コーナーでは、牛乳パックの舟を作ったり、ししおどしや水車で水遊びをしたりしました。1番の人気はアルキメデスの方程式を使った魚のおもちゃでした。ペットボトルを押すことで上下する魚の動きが面白くて不思議で子ども達は夢中になって作っていました。
そして、プールが終わったクラスからかき氷屋さんにかき氷を買いに行きました。看板をよく見ると30円という文字が書かれていて、早速お金作りが始まりました。年少児も年中・年長のお兄ちゃんお姉ちゃんが作っている姿を見て、と書いたお金を3枚作りました。たんぽぽ組のTくんは10円1枚作って持っていきましたが、20円足りないということで売ってもらえませんでした。足りないと買えないことに気付くと、慌てた様子で残りのお金を作りに行く可愛らしい姿が見られました。子ども達は遊びの中で生活の仕方を学びます。お金を作ってかき氷を買いに行くというごっこ遊びの中にも10円が3枚いることを知ったり、50円だと30円の物を買うと10円が2枚戻ってくることも分かりました。このように教師が考えたごっこ遊びには、意図的に数の概念やお金の計算が自然な形で身に付く内容を含んでいるのです。それは小学校の算数へとつながっていきます。子ども達はメロン・イチゴ・レモン・ブルーハワイの4種類の中から食べたい氷を自分で選び、友達や教師とおいしく食べることができました。
「暑いからこそできる 楽しいこと」を今日は十分に楽しむことができました。私たち教師は自然の変化や社会の急激な変化の中で、子ども達が順応して生きることができるよう知恵と力を十分に養っていきたいと思います。
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