2010年5月29日 土曜日
爽やかな青空の下、今年度初めてのフリースクールが始まりました。皆ワクワクしながら来てくれたのでしょう。保護者と子どもの笑顔がお日様の光を浴びて、ますます輝いて見えました。
私達教師も実は、第1回目のフリースクールをどんな風に盛り上げようかと悩み考え、緊張でドキドキだったのです。 玉ねぎを煮出した浸し染めの実験で、何故ミョウバンを入れるとこんなにも鮮やかな色になるのだろう。インターネットで調べても専門用語が多く、なかなか理解できない私達に分かりやすく副園長が解説してくれました。そしてそれを子ども達にもっとわかりやすく伝えるには、どうしたらいいのだろう?と考え、それが拍手と笑いの中で教師達の寸劇「ミョウバンミュージカル」となりました。またこんなハプニングも・・・!!
浸し染めの説明中、副園長の「どうして色が混じり合って広がっていくの?」との質問に固まってしまったM先生。子ども達からも「どうして?」コールが起こり、副園長に助けてもらいながら一生懸命答えたのでした。 「なぜ?どうして?」これが科学へのスタートです。そう思うと普段から子ども達と一緒に、「なぜ?どうして?不思議だな。」と思う機会をたくさん作りたいなと思いました。
さて「作ってみよう」のコーナーでは。副園長考案の浸し染めを使った張子の「手まりヨーヨー」が大人気!「僕も私も欲しいな!」と家族皆で共同作業。新聞紙を丸める役。毛糸を巻く役。紙をちぎってのりをつける役。そして貼っていくのはお父さん!と役割を決めて作っている微笑ましい姿も見られました。Kちゃんは「これは、お母さんへのお土産!」と言って出来上がった手まりヨーヨーを大事そうに持っていました。
また野菜スタンプのコーナーでは、スタンプ模様のできた紙に包装紙の台紙を付けることで、ますますその作品が生きてくることに納得したり、驚いたりしている保護者の方がたくさんおられました。
実験、寸劇で盛り上がった玉ねぎの絞り染めのコーナーでは、「こんな経験は初めて!楽しくて、楽しくて・・・!」と話されるMちゃんとHちゃんのお母さん。また、ミョーバン!ミョーバン!ミョーバン!バン!」と歌いながらミョウバン水につけていたKちゃんとお母さん。私も思わず一緒に歌って踊ってしまいました。
一方、鉄のフライパンで作った玉ねぎの煮汁でとても渋い色のハンカチを作っていたSくんとKくんはお母さんへのプレゼントにするんだと言って得意そうに見せてくれました。
どのコーナーもあまりに楽しく遊びこんで教師も参加された方々も時間を忘れるほどでした。30分間延長するほど楽しんで頂きました。
そして、この楽しいフリースクールを行うために玉ねぎの皮を下さった給食業者の方。またきれいなお花を下さった卒園生のお父さん。本当にありがとうございました。こうして、支えて下さる方々に感謝を忘れずに保育をしていきたいと思います。
そして、この三葉幼稚園から小さな科学者どんどん育っていってくれますようにと願いながら、また第2回目のフリースクールもますます楽しいものを考えていきたいと思います。そして、保護者と先生達がフリースクールを通してもっと仲良しになれるように子ども達にミョウバン役になってもらいたいと感じています。次回のフリースクールには是非ご参加下さい。お待ちしています。
コメント (色が広がっていく不思議!「どうして?」はおもしろいね! たんぽぽ組 吉本多恵子 はコメントを受け付けていません)