2010年5月11日 火曜日
雨降りの日の遊びに慣れた子ども達ですが、今日もテラスでは、ぱんだ組のSちゃんとMちゃんが長い間ままごとをしていました。夢中で遊んでいる様子をのぞいてみるとSちゃんはみかんの皮をきれいに取り除き、薄皮もきれいに取り除いてきれいなオレンジ色の実だけを丸めておだんごにしたり、きゅうりを輪切りにして皿に並べた上にそのみかんのおだんごを丁寧に乗せて飾ったり頭の中で配置や量を考えながら盛り付けていました。その横ではMちゃんが同じみかんを使ってほかの野菜を細かく切ったものや大根のすりつぶしたものを混ぜている姿もみられました。同じ空間で、同じ材料を使っていてもその子、その子によって作るものが全然違っていてそれぞれが発想豊かに飾りつけているのです。自分をしっかり持ってお互いを認め合いながら遊びを楽しんでいる姿に年中組になるとここまで育つのかと感心しました。 一方、今日は初めてのこあら保育がありました。バスから降りてきた子ども達は、園庭の色々なものに興味を持って歩いてみたり、かばんを片付けるとすぐにテラスに下りてきて、包丁ままごとをする子もたくさんいました。保護者の方と一緒に野菜を切ったり、フライパンで料理をしたりして親子で楽しむ姿が見られました。また、年少児が色水をしている姿を見て、こあら保育で来ていた保護者の方が「花びらで色水を作っているんですねー。私たちのときは中学生ぐらいのときにやってました。」と一生懸命に花びらをすりつぶす子ども達をとても温かい目で見ながら、「こんなに小さいうちからできるのは、すごく良いですね。」と感心されていました。自然にあるもの、身近にある素材を使って日々遊んでいるこどもたちはとても幸せなんだなと改めて感じると共に私達も自然の命にもっと目を向け、感謝の心を忘れないようにしなければならないなと感じました。 実は昨日幼稚園で飼育していたインコ2匹が死んでしまいました。連休の間に教師がえさをやるのを忘れてしまったのです。あまりに命の重さを忘れた行為に悔やんでも悔やみ足りない気持ちでいっぱいになりました。反省会でも副園長に「小屋に入れられて、自分でえさを探せないインコへの許せない仕打ち」だと厳しく叱られましたが、本当にそうだと涙が止まりませんでした。今朝、登園してきた子ども達は、すぐにインコがいないことに気付き「どうしていないの?」と口々に言ってきました。インコのことをいつも見ていた子ども達は「ここから見ると小屋の中がよく見えるんだよ」と教えてくれたり「うさぎにもえさをやらないといけないね」と言ったりして自分たちで世話をしないといけないということも考えることができていました。それなのに、教師たちは自分たちで責任を持って世話をすることもできず、死なせてしまうことになりました。命の大切さをもっとしっかりと考え、心に刻み込みながら日々生活していかなければなりません。たった1つの尊い命の替えはないのです。
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