2010年4月16日 金曜日
入園して一週間が経ちました。いつも泣いて来るTくんは昨日食べた炒り玄米の玄米パワーで、今日はにこにこ笑顔で登園しました。Hちゃんは所持品の始末の仕方も覚えてきて自分でできたことが嬉しくて「シール貼ったよ。」とシール帳を見せてくれました。
今日も外は雨。大好きなままごとができない子どもたちのためにテラスに運んだ包丁ままごとコーナーには、子ども達にいっぱい遊んでもらおうと教師が持ち寄った盛りだくさんの野菜を並べました。実はこのところ野菜の高騰でスーパーからの野菜は、ウサギのえさの分にもならないほど少なくなっていました、。そこで昨日、教師たちが話し合って野菜を持ち寄ることにしたのでした。今日の子ども達がどんな遊びをするのか楽しみにしながらテラスに行ってみると、たくさんの子ども達が次々に料理を始めていました。包丁があくのを順番待ちをする子どももいて、テーブルを一つまた一つと増やしていきました。そんな子ども達の姿を見て、子ども達が遊びたいと思う環境作りが大切で、環境によって子ども達の遊びの発展が全然違うことを再確認しました。年長児は、野菜を選び、切り方を考えながらお皿の上にデザインして飾っていきました。何度も置き直しながら真剣に作っていく姿に「さすが三葉っ子!!」と思わず言いたくなるような素敵な料理ができあがりました。それを見た年少児・年中児も腕まくりをして張り切って包丁を持ちました。「先生と一緒にする」というのが口癖のTくんも自分から大根を切り始めました。包丁を押したり引いたりしてもなかなか切れずにいると、左手で上から押さえて切り始め、考えながら工夫している姿に感心しました。隣りの色水コーナーもたくさんの子ども達が楽しんでいました。ちゅうりっぷ組のMちゃんも友達がしているのを見て真似て花弁をすりこぎでこすって色水が少しづつ増えてくるのが嬉しそうでした、そんな様子を私もワクワクしながら見ていました。きれいなオレンジ色の色水ができあがると、それを袋に入れ、大事そうに持って満足そうに教師や友達に見せているMちゃんにTちゃんが「持って帰ってお母さんに見せたら」と声をかけました。そんな様子をみて私は、おうちでお母さんに話しているMちゃんの姿を思い嬉しく思いました。
片付けが終わった頃ちゅうりっぷ組には特別ゲストがやって来ました。らいおん組のAくんはちゅうりっぷ組にいる妹のWちゃんを喜ばせようとNくんと二人で廃材で作ったロボットを持って遊びに来たのです。前に立つと「ちゅうりっぷ組さん集まってください。」と呼びかけ、ちゅうりっぷ組の子ども達は興味津々で集まって来ました。教師の質問に二人で相談しながら答えるそのやりとりに、泣いていたちゅうりっぷ組のの子もたちまち笑顔になりました。そして、「らいおん組に遊びに来てね。」と言ってもらうと「はーい」と大きな声で返事をしました。年長児が年少児を楽しませようとしてくれている気持ちがとても嬉しく、心があたたかくなりました。
今日の降園前には副園長があめをおやつにくれました。いすに座れていなかった子も自然といすに座り、隣りの友達に「いちごやった。」「れもんよ。」などと自分のあめの味を口々に言っていました。「月曜日もにこにこで幼稚園に来てね。」と言うと「はい」と頼もしい返事がありました。休み明けどんな姿で子ども達が登園するか楽しみです。また月曜日も子ども達が遊びたくなるような環境で迎えれるようにしたいです。
コメント (「お母さんに見せてあげよう」 ちゅうりっぷ組 立川留美 はコメントを受け付けていません)