2010年3月3日 水曜日
いよいよ今日は楽しみにしていたおもちつきです。朝早くから、今日の園庭はいつもと違っていました。お米を蒸すときに立ち昇る白い湯気。「ぺったん、ぺったん。」とおもちをつく音。その活気に満ちた様子を見ながら、子どもたちは「わー、おもちつきだ。」と、歓声を上げていました。テラスからは、忙しく動いている副園長を見た子どもたちが、「古森せんせー!!」と、何度も名前を呼び、いつの間にか応援団となり、声援を送っていました。
最初に、役員さんと教師たちで、おみやげ用のおもちを作っていきました。初めておもちつきに参加された役員さんは、「わー、こんなにやわらかいのですね。今食べたらおいしいでしょうね。」 「これがもちはだって言うんですよ。」などの、和やかな会話が飛び交いながらも、せっせと手を動かして頂いていました。
さて、いよいよ子どもたちの番です。スモックを腕まくりして、やる気満々の子どもたち。ひよこさんから年長さんまでしっかり話を聞いて、ついたり丸めたりしていました。さすが三つ葉っ子。手の中で「泥団子を作るみたいに丸めて、ホラ、ペッタン、ペッタン!」副園長の掛け声に合わせて、どの幼児もそれは上手に丸めていました。
そして、今日は初めての試みで、自分で丸めたおもちをおわんに入れて運ぼうということになりました。そして、そのおもちの上に、副園長手作りのぜんざいを入れて食べるのです。それを聞いた子どもたちは、おもちの入ったおわんを、それは大事そうにそっと運んでいました。
階段を上る時、こけそうになった年少児のAちゃん。でもおわんは絶対離さず、しっかりと持っていたそうです。また、ぜんざいのおかわりをする時に、2個のうちの1個をおわんに残し、おかわりに行く年中児のBちゃん。など、自分たちのついたおもちを「大事に食べたい。」という気持ちがひしひしと伝わってくるかわいい姿でした。自分たちの部屋まで運ぶ道のりの間、大切に運ぶ姿は思いいれいっぱいの様子でした。だから、誰一人として大切なおもちを落とすことなく、自分のナフキンの上まで運ぶことができたのでした。
そのおもちを口に入れた瞬間の子どもたちの笑顔は、言うまでもありません。給食を食べた後でしたが、ぜんざいのおかわりにもまた列ができていました。
こんな幸せなおもちつきを経験できる影には、役員さんをはじめ、お手伝いに駆けつけて下さった方々、よもぎを届けて下さった方々の、大きな力があったからこそです。子どもたちと共に、感謝する気持ちを忘れないでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
今日のおみやげのおもちは、白いおもち、赤いおもち、そして10月に子どもたちが掘ったさつま芋の入った芋もちでした。そして、よもぎの入った若草色のよもぎもちは、昼食後のデザートとして、ぜんざいと共に、子どもたちのお腹の中に入っていきました。
コメント (「ついて、まるめて、はこんだ大切なおもち」 ぱんだ組 吉本多恵子 はコメントを受け付けていません)