2010年3月15日 月曜日
今日は、園内さよなら会がありました。園内さよなら会とは、年中・年少児が中心になって卒園する年長児を送る会です。そこで教師達は、年長児とかかわって思い出を作り、凛々しい年長児への憧れの気持ちを持つようになって欲しいと願って、楽しい会になるように盛り上げていきます。年中・年少児は協力して金曜日に飾り付けをしたり、練習をしたりして準備を進めてきました。そのことで、今朝、家から飾りを作ってくる子どももいて期待を持って登園してきた様子がうかがえました。
たんぽぽ組は、ぱんだ組、ぺんぎん組と一緒にくま組を送ることになりました。くま組が通る花道を作り、「まだくま組さん来ないかな?」と胸をワクワクさせて待っていると、くま組がやって来ました。ピアノのリズム、手拍子に合わせて堂々と入場して来たくま組の姿に、年中・年少児は感嘆の眼差しで、その様子を見ていました。年中児が中心となり会を進行していくので、年中児達からは気合が感じられました。プログラムの番号を呼ばれると、速やかに自分達で並んで進行することができていました。会の中では、歌を歌ったり、ゲームをしたりして楽しみ、年長児と遊んだ思い出を作りました。また、今回はプロジェクターを使って幼稚園での思い出を振り返るという新しい試みも取り入れてみました。プロジェクターに映し出された写真を見て、「夕涼み会の盆踊りが楽しかった!」「お泊り保育では、ハンバーグを作った!」「運動会のリレーを頑張った!」など、年長児から声が聞かれ、楽しかった思い出を振り返ることができました。年中・年少児は作ったプレゼントを年長児が喜んでくれたことが、とても嬉しかったようでした。そのお返しに、くま組からは「ビリーブ」の歌をプレゼントされ、その歌声や歌う姿に、年中・年少児は目を奪われていました。まだまだ、一緒に遊んでいたいけれど、楽しい時間は、あっという間に終わってしまいました。しかし、次は子ども達の大好きな手作り給食が待っていました。
今日が今年度最後の手作り給食になるということで、いつも以上によく食べ、たくさんお代わりをしていました。今日の豆乳シチューは大人気で、普段は牛乳が苦手な子どももお代わりをするほどでした。その他のメニューは「大豆ご飯・納豆揚げ・さつまいもと人参の素揚げ・大根サラダ・さつまいものケーキ・幼稚園で採れた茎ブロッコリーの塩ゆで」と盛りだくさんでした。4月からのことを思い返すと、たんぽぽ組の子ども達も、食べられる野菜が少しずつ増え、食べる量も随分と増えました。手作りの給食をクラスのみんなと楽しい雰囲気の中で食べることで、こんなにも食べられるようになるのだと驚くばかりです。手作りの大切さ、温かさを再認識させられました。
今年度も残り5日となりました。たんぽぽ組の子ども達と進級に向けての準備を進めながら、残りの保育日が楽しくてたまらない日になるようにたくさん遊びたいと思います。
2010年3月12日 金曜日
ポカポカ陽気の本日、年長組は、保護者と一緒に卒園式の練習とクラス別お別れ会をしました。幼稚園生活最後の保護者と一緒の時間でした。登園してきた子ども達は、お母さんやお父さん、お婆ちゃんの顔を見ると、にっこりしながらとても嬉しそうにしていました。3階ホールの卒園式の練習では、今までの学年中心の練習では、証書も担任から受け取っていましたが今日は、初めて副園長から受け取り、子ども達は、とっても嬉しそうでした。私は、そのキラキラとした子ども達の目を見た後、副園長に目を向けました。副園長は優しく子ども達を包み込むように素敵な目で一人ひとりを見て、笑顔で証書を渡していたのです。その姿を見て胸が熱くなる思いがしました。練習が終わった後、昨日に引き続き、副園長に点数を付けてもらうことにしました。昨日は、減点方式で姿勢が悪かったり、お喋りをしたり、そして、喧嘩をしたりした為、どんどん、10点ずつ引かれ、最終的には35点でした。そして、今日は、・・・副園長は、紙いっぱいに大きな丸を書いて昨日とは全く違う方式の加点方式で話をしてくれました。昨日、出来ていなかった事が出来るようになっていたので10点ずつ増え、最後には、保護者の方の力も加わり80点になりました。卒園式まで残りわずかになりましたが子ども達の最高の舞台になるよう、みんなで100点を目指したいと思います。
卒園式の練習の後は、クラス別お別れ会になりました。ぞう組では、みんなでお引越しゲームをしたり、「アメンボ赤いな、あ・い・う・え・お」の言葉遊びをしたりしました。「アメンボ赤いな、あ・い・う・え・お」の言葉遊びは、大盛り上がり!!嬉しい気持ちや悲しい気持ち、そして、怒っている気持ちを保護者と一緒に体を動かしながら・・・表現し、みんなとても素敵な表情になっていきました。この言葉遊びは、とてもすごいパワーになり何だか、心の窓がはっと聞かれたような心地よさでした。
そして、ゲームの後は、保護者から園生活を振り返っての言葉を一人ずつ頂きました。私も保護者からの言葉を聞き、胸がとても熱くなると共に感謝の気持ちでいっぱいになりました。そして、役員さんには、色々な所で助けて頂きました。本当にお世話になりました。そして、今日もこんなに素敵なお別れ会を企画して頂き、ありがとうございました。
2010年3月11日 木曜日
今日は昨日の嵐はまるで嘘だったかのように、お日様が昇ってポカポカの1日でした。昨日の嵐で振り落とされた松の実を拾って遊ぶ子や、雨でできた泥で遊ぶ子など、それぞれに自分のしたい遊びを見つけて遊んでいました。
又、年長児は明日の卒園式の総練習に向けての練習を行いました、そこで、証書授与をしていると、古森先生が始めて卒園式の練習をしている所へやってきてくれました。
歌を歌い終えると「みんなタッタカタッタカ、一人で歌わないの」とアドバイスを頂きました。内容は「歌う時にありがとうの気持ちで歌おう。そうしたら、お父さんお母さんはハートがいっぱいになるから。そして、お父さんお母さんも同じように歌ってくれると、みんなのハートとお母さんのハートがごっつんこして、ハートがもっといっぱいになるよ」というお話でした。 それから退場まで通して行ったのですが、練習中、何やら古森先生はペンでメモをとっていました。不思議そうに見ていた教師と子ども達ですが退場の後、メモの理由が分かりました。 「さっ!今日の点数!!」と言うと、白い紙に10点。10点。10点。。。10回数えながら書いていきました。
「100点!」と思って喜ぶ子ども達に「さあ!何点になるかな? Aちゃんがこそこそ友だちをつついていました。バツ」と言って10点の上に×を書きました。「90点」。。。「それから、おじぎの時にお尻をピッと突き出していました。バツ」。。。気付くと25点に。 そこに今日は先生の失敗があり、子ども達に10点プラスされました。そして、もう1つ!「年中さんの代表が始めから最後までしっかり上手に待てていたので10点プラスされて、45点になりました。
そして、「怒られてばっかりは嫌でしょう。どうせするなら、かっこよく、楽しくしよう!!!」と言って、古森先生は「明日、みんながお尻をピっと突き出して礼をしたら、古森先生もお尻を出して礼するからね」と約束をしました。さあ。明日は総練習。何点になるのでしょうか。子どもと教師、お母さん、みんなでハートをいっぱいにしましょうね。
2010年3月10日 水曜日
3月の春便りが届き始めたのに、暴風警報が発令されるなど、冬が逆戻りしたような悪天候で、ゴーゴーと春の嵐が大暴れをした1日でした。その中で、子どもたちは、冷たい雨風にぬれているチューリップの花を気遣っていました。さらに、降園頃には、みぞれ混じりの雪がちらつき、「また冬が来たね。」とつぶやく子もいました。園の裏通りに面した軒の内側に立って色づき始めている桜のつぼみも、開いたチューリップも、首をすくめて氷りついているかのように見えました。
今日は、東京の帝京大学小学校の校長先生、副校長先生、他2名の関係者の先生が来園され、子どもたちの遊びを視察されました。
外に出ることはできませんでしたが、いつも元気なひまわり組と、さくら組の合同保育の部屋で、入られた途端、子どもたちが親しみを込めて「おはようございます。」と寄っていく姿に、先生方の表情も思わず笑顔になっていきました。
この三葉の保育理念を理解された先生方は、たくさんのヒントを得たと感動して、東京に戻られました。私たち教師も、日々の保育の在り方を見直す場を与えられ、心地よい緊張感が持てたことを感動すると共に、三葉っ子の今の姿を見て頂くことができ、とても嬉しかったです。私たちは、『生きる力を育てる』三葉の保育をしっかり理解し、子どもたちがのびのび、生き生き、そしてポカポカの気持ちで育っていってくれ、みんなが幸せでいられるよう願ってやみません。
こあら保育も、今年度最後でした。園生活にも慣れ、落ち着いて生活を送れるようになってきた子どもたちを、4月からも大切にお預かりしていきたいと思います。
また、歩風里訪問の今年度のトリはうさぎ組でした。少し緊張気味だったうさぎ組の子どもたちは、歩風里の方々のあたたかい笑顔と優しい雰囲気に包まれて、どんどん笑顔になっていきました。今日のメインは、表現活動と、エコしょの踊りです。先日、南海放送アナウンサーの戒田節子さんに教えてもらった『あめんぼあかいなあいうえお』という表現言葉を、笑いながら、怒りながら、泣きながら言っていきます。口を開けて大きな声で言うことはもちろん、表現豊かになりきって表現していくこの遊びは、歩風里の方たちもすぐに覚えて下さって、子どもたちとどちらが上手か競争になっていきました。エコしょの踊りもみんなご存知で、会場全体が、「地球にエコしょ、ええことしょ。」と大合唱で、元気よく踊る姿が見られました。4月からは、年長組として訪問することを約束して帰ってきました。寒い1日でしたが、うさぎ組さんの満足感いっぱいで心はポッカポカになっていました。ありがとうございました。
2010年3月9日 火曜日
今日は朝から雨で室内での活動になりました。らいおん組ではおもちつきとバスの写真を配ってさっそくアルバム整理をすることにしました。この一年間を振り返りながら見ているとどの子もしっかりと文字が書けるようになり、絵を描くことが苦手だった子どもがしっかりと描けるようになってきたという子どもの成長のすごさに感動しました。
その後はお世話になった役員さんに渡すプレゼント作りをしました。この一年間でいろいろなところへ行ってできた沢山の思い出をみんなで振り返りました。さつまいも掘り、遠足、稲刈り、バザー、発表会、おもちつき・・・いつも影で支えてくれた役員さんがいたことに感謝の気持ちをもって作っていきました。一人一人コメントは違っていてたくさんの言葉を書いている子、ありがとうの言葉を一生懸命に書いている子、敬語を使って書いてる子などさまざまでしたがどの手紙を読んでいても心があたたかくなりました。
完成してからふと見ると早く作れた子どもが余った紙を使って率園までの日めくりカレンダーを作っていました。文字を書いただけのシンプルなものに見えるけれど、この日めくりカレンダーには小学校への期待が込められていたり、まだみんなと一緒に幼稚園生活を楽しみたいという気持ちが込められているのかなと思いをめぐらして嬉しく思う反面、らいおん組のみんなと過ごせる時間が残りわずかになってきていることをさみしく感じました。
この一年間毎日が挑戦で新しいことにとまどい、子ども達にたくさん迷惑をかけてしまったけれど、副園長をはじめ、先輩の先生方に助けてもらい、保護者の方には温かく見守っていただいて今のらいおん組があります。子ども達にはいつもたくさんの元気をもらいました。残りの限られた時間、子ども達とたくさん遊んで、たくさん良いところを見つけていきたいなと思います。
また、今日はぺんぎん組が初めてケアフル竹原を訪問しました。初めての訪問に子ども達も教師も緊張していましたが、ケアフルの方々が温かく迎えてくださり、照れながらも笑顔で交流することができました。おじいちゃんが流したうれし涙を子ども達は感じとっていたようです。年長さんになったらまた会えるのを楽しみにしています。
2010年3月8日 月曜日
今日は、いつもよりもひんやりとした空気に包まれ、外に出るのを一瞬ためらってしまうほどでしたが、登園してきたみつばっ子たちは、そんなことと全く気にせず、次々と園庭に飛び出して行き、園庭ではそこそこで活発な遊びが行われ、活気づいていました。うさぎ組のT君は、「おはよう。」と挨拶するのと同時に、「先生見て見て!飛行機雲!」と言って嬉しそうに空を指差しました。それを聞いて、同じバスの子がみんな空を見上げて、「わー、長いねー。」 「きれいだね。」と言って、しばらく眺めていましたが、横にいたYちゃんが、「なんか眩しいねぇ。」と言って、目をつぶりました。そう言われて空を見ると、太陽の位置も、少し前の時期に比べると、ずいぶん高くなり、ぴかぴかと光を放っていました。「わぁ、本当やね。」と答えると、T君が「季節が変わったんやね。」とつぶやきました。年中児からそんな言葉が出てきたことに、思わず驚きました。自分の身をもって、光であったり、風であったり、その時の雰囲気を感じとって、季節の変化にも気づいていけるんだなぁと思い、感心しました。
また、園庭では、砂遊びや、リレーをして活発に遊んでいる子どもたちのそばで、ちゅうりっぷの世話をしているぱんだ組のSちゃんの姿が見られました。Sちゃんは、鉢に生えている雑草を1本1本職人のように取っていました。先日、じゃが芋植えに行った時に、副園長が「雑草が生えたらお母さん芋が食べる栄養が食べられてしまうんよね。」と話していたことを思い出して、一生懸命抜いていたのでした。その姿を見て、何人かの友だちも集まり、みんなで抜き始めました。抜きながらよく見ると、赤っぽい草があったり、三葉や四葉のような形のものがあったり、そのことに気づいた子どもたちは、楽しそうに話題にしていました。ちゅうりっぷはもう花が咲いているものもあり、「私のもいつ咲くかなぁ。」とSちゃんは愛おしそうにつぼみを見ていました。「今年は暖かいから、卒園式に咲いてくれたらいいなってお話しよったんよ。」と伝えると、「そっかぁ、早く咲いたらいいね。がんばれ、ちゅうりっぷさん。」と語りかけていました。
戸外遊びをいっぱいして、みんなの気分が高まった頃、園庭に『オレたちブラッチャー』の曲が流れました。ままごとをしている子も、泥団子をしている子も、ボール遊びをしている子も、みんなの動きが一瞬止まり、体がウズウズしてきました。軽快なイントロが流れると、大勢の子どもたちがトラックの周りを囲み、ブラッチャーになって自然ときれいな円になって歩きだしました。運動会で年少児が踊ったこのブラッチャーですが、年中児も年長児もみんな大好きになって、今では誰もが楽しめる踊りになりました。今日の遊びの締めくくりとして、最後のポーズが決まった時は、園庭中が、陽だまりのように温かい空気に包まれていました。
2010年3月5日 金曜日
昨日の雨もやみ、朝の空はどんより曇っていましたが子ども達はまちわびていたかのように戸外に飛び出して行きました。泥だんご作りや泥遊び、遊具や縄跳びなどいろいろなところで活発に遊ぶ姿が見られました。園庭に出来た水たまりでは、ぞう組の男の子たちがおもしろい遊びをしていました。袖やズボンのすそをまくりあげ、ぺちゃぺちゃと裸足になって歩いていましたが、やがて一人がしゃがみ込んで水たまりの周りを土で囲い始めました。続いて他の子どもたちもつなぎ始めました。何が出来るのかな?と見ていると、「大きなお風呂みたいやね」と言って、にこにこ笑いあっていました。そこに、就園前保育に来ているこあら組のK君がきて、その大きな水たまりのお風呂に入ろうと足を入れました。気がついたぞう組のHちゃんが「Kくん、だめよ」とやさしく声をかけました。素直に聞いたと思いきや、お兄ちゃんお姉ちゃんが見てないすきにそっと足を入れてみてぺちゃぺちゃ・・・。すると、見つかって「もー!!めっっ!!」と強く叱られていました。びっくりしてドームの中にKちゃんはもぐり込んでしまいました。そして、Hちゃんたちがいなくなるとドームからこそっと出てきてみて、戻ってくるとまたドームの中にもぐってしまいます。この様子を見守りながら、このような満3歳児と5歳児のかかわりに、異年齢児たちは妹弟のような存在で遊んでいるんだなと思いました。今日の雨上がりの園庭は今日だけしかないという、自然がくれた教材を大切にする副園長の思いに毎日勉強するばかりです。
今日、昨日に続いて遅帰りのこあら組は副園長手作りのカレーをお給食に食べました。どの子どもたちも自分たちでかばんの中からスプーンを出して準備すると、上手に座って待っていました。幼稚園で給食を食べるのは初めての子どもたちなのになんてすごいんだろうと感動しました。誰一人残さず,残食ゼロにもびっくりです。一方、反対コースの子供たちは前々日、園児達がついた芋餅とよもぎ餅のあべかわのおやつを食べました。今日カレーを食べた子どもたちには勿論あべかわ餅はありません。ところが、カレーを食べ終えてお帰りの支度を済ませた子どもたちがなんだか落ち着きません。その目の先には反対コースの子どもたちに食べさせて残ったあべかわがお皿に並んでいたのです。昨日のおやつの味を覚えていて、今日も狙っていたのでした。伸び伸び生き生き正に三葉っ子の目です。4月からの入園が、教師達も今から楽しみです。
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