2010年3月26日 金曜日
春休みに入ってずっと雨が降り続き、一度咲き始めたさくらの花やチューリップの花が花びらを閉じていましたが、今日は久しぶりの晴れ間に待ち構えていたかのように開いていました。
今日は一昨日小学校の卒業式を終えたばかりの6年生の(本園の卒園生)の「卒業おめでとう会」でした。 私達はこの日のために数日前からプレゼントやおやつ作りの準備を進めていました。 私自身も三葉で初めて年長を担任した子ども達に会えるのが楽しみでまるで子どもの頃の遠足前日のようにドキドキ・ソワソワ・・今朝は早く目が覚めてしまいました。 そして、雨が降っていないことを確かめ、戸外で写真が写せることや自転車で来る子ども達も濡れずに済むと思いホッとしました。
集合時間になり門で来園する子ども達を迎えていると、照れくさそうに入って来るのは「○○ちゃん」と分かり幼稚園の頃の面影を追っていました。しかし、なかには名前を聞くまで「○○ちゃんだと思うけど誰だろう?」と自信のない子もいました。 6年前に三葉を巣立った頃に比べると背丈もぐんと伸び、顔つきも男らしく、女らしく成長してすっかり少年になった彼や彼女達をとても頼もしく思いました。
はぼ集合時間には全員がそろい新しい園舎をバックに写真をすぐに撮ることが出来ました。青空がとても生えて久しぶりの再会に子ども達にも笑顔がこぼれていました。 会議室に上がると古森先生からのお祝の言葉やお話をとても静かに良い態度で聞いていたので驚くと共に、これからも人の話を真剣に聞ける人であって欲しいと思いました。
クラス別に自己紹介していくなかで自分のこれから入学する中学校や自分の頑張っていること将来の夢などを一人ひとりが言う姿には夢や希望にあふれたこれからの人生を子ども達なりに描いていることがよく伝わってきました。 今日出席出来なかった星川先生からは子ども達に手紙が届けられていました。 そして古森先生がそれを読んで聞かせてくれました。星川先生がみんなに伝えたいこと、それは「楽しめる何か、熱中出来る何か、頑張れる何か、を見つけて続けること」1つでも沢山でもみつけたら大人になった時それが強みになり楽しい人生を送れるという内容でした。三葉の卒園生のことを気にかけて下さっている人がここにもいることを本当にありがたく思いました。
それから幼稚園時代のことを思い出して手遊びや歌、しりとりやジャンケン列車をするうちにだんだん雰囲気もなごみ、おやつを食べているときには懐かしい話で盛り上がっていました。 ちなみに今日のおやつは三温糖を使った手作り蒸しパンと園児が掘ったサツマイモで作ったお芋スティックの天ぷらです。ジュースと一緒に食べていると自分達が在園中には味わったことのなかった手作りの味においしい!と言ってあっという間に食べてしまいました。 そんな中、今日ちょっと残念なことが一つだけあったのは卒園式を思いだして歌った「君と僕のラララ」の時にふざけて歌わず、歌詞のプリントを折って投げてしまった子がいたことでした。 すぐさま自分達のしたことが恥ずかしくないか、皆のために影で準備したり、この会を支えてくれている人たちの心を考えてみて欲しいという副園長の言葉をその卒園生は神妙に聞いていました。そこに居た他の皆が話に聞き入って、間違った態度が人を傷つけることや自分達のために色々な人が働いていること、色々な人に支えられてこれからも生きていくということ、外からはなかなか見えない心が大切なことを学びました。
気持ちがすっきりしてまた元の笑顔になった卒園生に、今日写した記念の写真にお祝の言葉を添えてラミコートしてもらった記念品を副園長から手渡してもらいました。それを受け取るとその手作りの温かさを感じとってくれたのかじっと見入っていました。
園庭で遊んだあと笑顔でなごり惜しそうに「ありがとうございました」と言って帰っていく子ども達を見て、私達がこの卒業おめでとう会をするのはきっとこのように人の心を分かる人になってほしい、自分のために様々な人が働いてくれて支えてくれていることをもう一度伝えたいそして何かあったらいつでも帰ってきていいよ!という思いを伝えたいと思うからかもしれません。
2010年3月24日 水曜日
今日は4月から三つ葉っ子の仲間入りをする未就園児たちの一日入園でした。お母さんたちのほうがドキドキしながらクラス発表を見て自分の子どものクラスに入り、教師から一人ひとり帽子と名札をもらいました。名札を付けてもらったYちゃんは「先生!たんぽぽ組になったよ。」と嬉しそうに見せに来てくれました。また、卒園したAちゃんは弟と一緒に来て「J君すみれ組になったけんみんなよろしくね。私は卒園していないから。」と友達に頼む姿が見られました。
1年間の未就園児保育ですっかり園生活になじんでいる子どもたちはお母さんから離れるときもほとんど泣かずに遊ぶことができ、少し泣いていた子も自分の好きな遊びを見つけると泣き止み笑顔が見られました。ある程度遊んだあと、教師が「さぁ!楽しいことをはじめるからおイスに座ろうね。」と声をかけると全員座ることができ、中には座った瞬間に手をお皿にしていつもコアラ保育で食べている煎り玄米を待ち構える子どももいました。それからも手遊びをしたり歌を歌ったりしながらお母さんたちを待つようになりました。
保護者の方もホールでの話を真剣に聞いてくださり役員決めでも協力的に話を進めていただきました。今日で役員さんも全クラス決まり来年新クラスで出発する準備が整いました。帰り際に「バイバーイ!またくるから待っててね。」と幼稚園生活を楽しみに帰っていった子どもたちがもっともっと幼稚園が大好きになるようにしていきたいと思います。
2010年3月20日 土曜日
「今日は何をする日だった?」と聞くと、「終園式!!」と声をそろえて言ってくれました。でも、ある1人の子からは、「今日年長さんバスに乗ってこんかったんよ。卒園したけん淋しいね。」と、少し淋しそうにしていました。しかし、終園式で古森先生に「大きい組になるお友達。」と声を掛けてもらうと、ちょっとよそ見をしていた子も、そこを耳を大きくして開いており、すぐに「はーい!!」と、背伸びするかのように手を挙げていました。進級する自覚があったからだと思いました。また、今日は終園式でホールにイスを並べました。年長さんの卒園式で、とてもかっこよく座っていたのを思い出し、年長になった気分で背筋をピンと伸ばしていました。そして、今日初めて舞台では、入園式で踊る『ロック子ども北海盆唄』を踊りました。初めてだったので少し緊張していましたが、お客さんからの手拍子や掛け声が出てくると、年中児も負けまいと掛け声も大きくなり、手を伸ばすようになりました。ピカピカの新入児たちが心ウキウキにしながら登園してくるので、子どもたちと気持ちを高めながら入園式を迎えたいと思います。
ホールでは、昨日から古森先生に教えて頂き、とても可愛らしい壁面ができていました。年少・年中児たちが年長さんの卒園式で飾ってもらおうと作ったお花を鉢だけを鉢だけにし、壁にペターっと貼り付けてくださいました。子どもたちが心をこめて作ったものが大事に最後まで使ってもらい、それを見た子どもたちからも、「わぁー。」っと声が出ました。子どもたちの心を大事にしてもらったことが子どもたちはもちろん、教師たちもとても嬉しく思いました。
終園式が終わってからは、いよいよクラスお別れ会です。役員さんにバトンタッチをし、各クラス壁面活動をしたり、ゲームもしました。じゃんけん列車をすると、保護者も負けまいと必死になってじゃんけんをしていました。子どもが負けても、「やったー!」と本気で喜んでいました。保護者と子どもが一緒になって楽しむ姿がありました。保護者からの挨拶も一人ひとりがじっくり話して下さり、改めてこのクラスの担任をさせて頂いてよかったな。」と思いました。毎日、毎日、子どもたちの成長する姿を見て、大切な子どもたちとたくさんのことを学べたことで、私自身も成長することができました。最後なので、お母さんだけでなく、お父さんも来て下さったことをとても嬉しく思います。
クラス発表では、子どもたちよりも保護者がソワソワしながら発表を待っていました。新しい帽子をかぶると、お母さんに嬉しそうに見せに行き、まるでもう年長児に正座をして聞く子どももいました。
新クラスで役員さんも決まり、また新しいスタートをしたいと思います。1年間。ありがとうございました。
2010年3月20日 土曜日
朝、バスでお迎えに行くとバス停では昨日卒園したばかりの卒園児がニコニコ顔で待っていました。ドアを開けると「先生おはよー!」と自信に満ちた元気な声であいさつをして乗り込んできました。そして、バスに乗っている友達ととても嬉しそうな表情で会話する姿がみられました。私服を着ている卒園児はちょっぴり大人に見え、教師としては少し寂しくも感じました。幼稚園に着いた子どもたちはすぐに昨日の卒園式のアーチが出ているのを下から見上げて「かわいいねー」と口々に言って、1つひとつの動物や周りのデザインに見入っていました。そんな子どもたちの姿を見ていると、幼稚園での3年間は子どもたちにとってとても大切な時間で、こんなにも成長する時期なんだなと思いました。卒園したはずの年長児たちが自由登園にもかかわらず、全員登園してきてアーチの下で写真を撮ることになりました。すぐに要領よく並び、幼稚園での楽しかった思い出を振り返り、和やかな雰囲気での写真撮影となりました。事務所に来た3人の卒園児たちは、ドアを3回ノックし「失礼します」と言って入り、用事を済ませると「失礼しました」と言って出て行きました。昨日卒園したのに、1日でこんなにも小学生になる自覚と意識が高まるのかと思うと、私たちも見習わないといけないなと思いました。
帰る前には、自分達が使った部屋のロッカーや靴箱のシールをはいで次の年長児が使えるように掃除をしました。掃除をしながら、使った道具に「ありがとう」と言って感謝の気持ちを表現する子もいました。靴箱を掃除していた女の子たちは協力しながら一段一段丁寧に砂が残らないようにほうきではいて、そのあとを違う子が雑巾で拭いていきます。その中でたくさんの会話も楽しんでいました。たくさん遊んで、たくさんの友達を作って、協力することを学んだ子どもたち。小学校へ行ってもみつばっ子のパワーでたくさんのことにチャレンジしてほしいな・・・★☆
2010年3月18日 木曜日
いつもより緊張した表情で入場すると、その後の修了証書授与では、今までで一番かっこよく証書を受け取り、堂々と花道を歩いて、お父さんお母さんに渡すことができていました。その後、副園長からのお祝いの言葉がありました。その中で、みんながつけているコサージュの意味について話してくれました。そのコサージュには子どもの顔がいっぱい「みんな仲間だよ」という気持ちが詰まっていました。運動会では、みんな練習が嫌になってどうしようかと思った時、副園長から、「どうするか自分達で考えなさい」と言われて、先生をのけて全員で話し合いをしたこと、お店やさんごっこでは、作る人、売る人、材料を調達するなど、役割を分担して、また必要なものが出てきたら、考えて協力して進めたこと、そして発表会の劇では、らいおん組さんが泣いた赤鬼をするのに、きこり役がいなくて‥でも劇はしたくて話し合いをしたこと、いろいろな所でたくさん考えることがありました。そこで副園長が、「小学校に行ってもしっかりと勉強をして下さいね」と子ども達になぜ勉強をするのか説明してくれました。幼稚園で学んだことは大切なことだけど、それだけでは大人になって困ることがあること。みんながしていたお店やさん、そこでそれぞれの役割があったけど、大人のお店やさんでは、それだけではできないことがあること、しっかりと勉強して難しい計算もできるようにならないと、お金の計算や数が分からないこと、大切なお手紙を書いたり読んだりするのに漢字も覚えなければできないこと、だからお勉強はしなければならないことを分かりやすく教えてくれました。みんなが仲間だということを忘れずに、くじけることがあったらいつでも三葉に来てねと、本当に深い話をしていただきました。
そして、保護者代表のお礼の言葉では、お母さんの一言一言に胸を打たれると共に、この幼稚園生活がどれほど大切な時期なのか、とても考えさせられる内容でした。
無事に式を終えて、各部屋に戻り記念品を渡したりお話をしたりして、時間は過ぎて行きました。
この1年間、子ども達だけで考えてどうするのか話し合って進める機会がたくさんありました。それをどこまで私達が見守ったり手を差し伸べたりするのか、そのタイミングはとても意味のあることなのです。今年度、教師として私自身、副園長と子ども達から沢山学びました。今まで温かく見守って下さった保護者の方々、本当にありがとうございました。明日の自由登園で会えるのを楽しみにしています。
2010年3月17日 水曜日
今日は、午前保育ということもあって、朝から登園して来た子ども達は、急いで所持品の始末をしてシールを貼ると、ダッシュで戸外へ出て、思い思いにブランコや長縄跳び、泥団子作り、包丁ままごとなどをして遊んでいました。普段は、室内でブロックをして遊ぶことの多いK君も「今日おれごはん作ってくるけん」と言って、仲の良い友達を誘って、ままごとコーナーへ出かけていきました。また、明日は年長さんは、卒園式です。今日は、年長さんと一緒に遊ぶ最後の日でした。長縄コーナーでは、年長児や年中児が一緒になって遊んでいました。そこでは、きりん組のY君が「まわしてあげるよ」と言って縄を廻し始めました。すると、年中組のT君が、「ありがとう」と言って、とても嬉しそうにニコニコしながら縄のなかに入って跳んでいました。
ひよこ組では、昨日らいおん組さんが、古森先生に絵などのプレゼントをしているのを見ていたI君が「古森先生描いたよ」と言って持ってきました。それを見た子ども達もそれぞれが口々に「いつも、おいしいごはんを作ってくれてありがとう」「アメありがとう」などと言いながら描いていきました。みんなで、古森先生にプレゼントすることに決まりましたが、まだ今日、休んでいた子もいるのでそのお友達も仲間に入れることにしました。そこで、明後日、1枚の画用紙に32人の顔が貼れたら完成です。明日は、卒園式で、お休みですが、明後日のひよこ組で過ごす最後の日32人みんなで古森先生にプレゼントしたいと思います。
2010年3月16日 火曜日
年中児達が冬に植えたチューリップが卒園式に合わせるかのように花を咲かせ始めました。小さなつぼみが日増しに大きくなる様子を楽しみにしていた子ども達です。今日は、そのきれいに咲いたチューリップを卒園式に飾ろうと鉢に付いた土を拭き取りました。鉢を「重たい」と言いながら運ぶ幼児、丁寧にぞうきんで拭き取る幼児と昨日のさよなら会に引き続き、年長児に感謝んの気持を持って準備をしました。そして10時、卒園式の総練習ということで年中児・年少児が保護者役になり、練習に参加しました。始まる前には副園長が「次小学校に行くのは?」と聞くと「年長」と大きな声で答え、「じゃあ次に年長になるのは?」「年中!!」と子ども達も期待を持って答えていました。「今日はね、きれいな花を置いたよ。朝はもっと小さかったお花も頑張れ、おめでとうって応援してくれて大きく開いたよ。みんながいっぱいお祝いしてくれてるね。」と言われ、誇らしげな年中児でした。私自身も初めて式の練習に参加し、年長児の前を向いて堂々と歩く姿、大きな声ではっきりと言葉を言う姿、心を込めて歌を歌う姿などに胸が熱くなりました。そんな姿に在園児も憧れの目で見つめていました。お部屋に帰るとTくんは「年長さんかっこよかった」と興奮した様子で話してくれました。この一年間どんどん目的に向かって進んでいく、どんどん成長していく年長児の姿に憧れ、もうすぐ年長児になることへの期待を持っているんだなと感じました。
今日は今年度最後のお弁当でした。子どもたち同士でお弁当を見せ合ってみんな嬉しそうでした。いつもとは違うともだちを誘ったり、ぺんぎん組で食べるお弁当を楽しんでいました。その後は、年長児を意識してか降園前の活動でも背筋を伸ばして話を聞いたり、きちんと立って大きな声で歌を歌う姿もあり、年長児のパワーを改めて実感しました。
ぞう組のテラスから見える裏の道路に面している幼稚園の桜の木も何ひらかの花をつけました。春を感じぽかぽかの気持ちの良い気候になってきました。明日は年長児と過ごす最後の日です。大好きな年長さん、憧れの年長さん、頼もしい年長さんとかかわってまた一つ年長さんの姿を心に残せるようにしていきたいと思います。
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