2010年1月28日 木曜日
昨日の降園前、子ども達と月刊絵本を読んでいる時のことです。氷の写真を見て、子ども達が「わぁー!!きれい!」と歓声をあげました。先日とても寒かった日に教師が鍋に水を張って帰った翌日氷ができていたことがありました。その日は、子ども達とその氷を使って遊び、氷の冷たさや滑ること、なぜ水が氷になったのかなど不思議体験をしたことを思い出しました。そこで、子ども達ともう一度氷を作ろうということになりました。しかし、この温度では氷は作れないのですが、子ども達にはそのことを伝えず、先日と同じように一晩待つことにしました。もちろん、今朝はとても暖かく雨も降っていたので氷はできていません。登園してきた子ども達は、「何で氷できてないんかな?」「ねえ、何でかな?」と考えていました。「雨が降ったけんやない?」「雪が降らんけんよ!」「寒くないけん!」など、子ども達なりに話し合っていました。その日、その時でしか体験できない自然を体験させ、その時生まれる「なぜ?どうして?」を沢山刻んでいきたいと思うのです。
私は、最近考えさせられたことがありました。たんぽぽ組の子ども達は、発表会で歌う「アイアイ」の1番と2番の歌詞がごちゃごちゃになってしまうのです。どうすれば間違えずに、自信を持って歌えるようになるのかと悩んでいましたが、ビワの実が実った時期。ビワの歌を歌う時に”イメージを膨らませながら歌うと良い!”という副園長の話を思い出しました。そして、今日は「アイアイ」の曲をイメージしながら壁面作りをしようと思いつきました。早く登園してきたHくんと包装紙を使って、南の島作りをしているとバスの子ども達がやって来て、「何しよん?」「私も作りたい!」と言って一緒に作り始めました。「何つくりよるかわかる?」という私の質問に対して、「島作りよるんやろ?」とKちゃん。「木も作らんといかん!」とMくん。「葉っぱも付けよう!」とTくん。子ども達から色々なアイデアが出て、南の島が出来上がりました。そこに、私が描いた”としお先生ザル”を飾ると子ども達は大笑いで、早速サルを描いて飾ることにしました。「おさるさんの目はどんなんやったかな?しっぽは短かったっけ?」と私がとぼけていると、「目は丸いよ!」「しっぽは長い!」と歌詞を思い出しながら子ども達は描いていました。すると、「先生!猫描いたよ!」とNちゃんが持ってきました。「Nちゃんは、まきばのパーティーの猫さん描いたんやね!」と私が驚くと、「僕はライオン描く!」「俺はかいじゅう!」とイメージが大きく膨らんで、たくさんの動物が住むたんぽぽ組オリジナルのアイアイ島ができました。
市民会館でのリハーサルまで、残り1日となりましたが、子ども達の意識も随分と高まってきたようです。子ども達の生活の中で、指導するチャンスを逃さないこと。そして、子ども達の意識が持続されるような言葉掛けをすることを職員会で話し合いました。教師も考え、悩みながら子ども達と共に成長することができるようにしたいと思います。
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