2009年12月10日 木曜日
今日は、朝からポツポツ雨が降っていました。らいおん組のKちゃんは、「どんどん寒くなるねぇ。」と肌をこすり合わせながらバスに乗ってきました。「でもお友だちとくっついたら暖かくなるんよね。」と言って、お友だちのNちゃんと抱き合う姿が見られました。気がつけば、早12月も半分過ぎようとしています。季節はもうすっかり冬です。
さて、年中組は、今、発表会に向けて少しずつ活動を始めています。11月中旬頃から、戸外でいっぱい踊ってきたので、みんな踊りが大好きになっています。年中では、『ロック子ども北海盆唄』 と 『夢でも逢えるかな』 という踊りと、『にゃんきち一家の大冒険』 というオペレッタをします。「どれをするかみんな決めてきてね。」と、先週子どもたちに伝えていました。すると、昨日、子どもたちの方から、「先生!早く役決めようよ!」という声があがりました。そして、「自分のしたい踊りかオペレッタに分かれてみよう。」と言うと、教師側が想定した人数に見事に分かれたのです。みんなおうちで何をしたいかしっかり決めてきていました。「みんなやる気満々やね。」と声をかけると、「だって先生が決めとってね。って言よったやろ。悩んだけどちゃんと考えてきたんよ!」という頼もしい声が返ってきました。そして、今日は各パートに分かれて、並び方や踊りの練習をしてみました。
『夢でも逢えるかな』という踊りは、枕を持って夢の世界に遊びに行く・・・という、ちょっとかわいくて楽しい踊りですが、枕を持って寝ている所から踊りが始まります。きれいな曲ですが、静かな流れるような雰囲気が寂しい感じもします。そこで、副園長が、「その前に少し楽しいことをしてみたらどう?」と案を出してくれました。そこで、踊りの前に、ちょっとした寸劇を取り入れることにしました。夕焼け小焼けの歌で帰ってきた子どもたちが、もうちょっと遊びたくて、わらべ歌で楽しく遊んだあと、「みんなで寝ましょ♪」と言って夢の世界に入っていく、という演出ができました。セリフを言ったり歌ったりするのですが、すぐに覚えて楽しんでいました。少し恥ずかしがり屋の子も、みんな一緒なので、隣の子と顔を見合わせて、セリフを言う姿が見られました。「オペレッタは声がテープに入っとるけど、私たちは自分の声で言わないかんけん大変やね!」と言いながらも、とても嬉しそうです。これからも、その楽しい雰囲気のままで、劇遊びや踊りが進んでいくんだろうなぁと、楽しくなりました。
また、『にゃんきち一家の大冒険』のオペレッタでは、あらすじを覚えた子どもたちがいろいろな素材を集めて、海賊船を作り始めました。金の壷や、宝の地図など、小道具もできました。「今日はにゃんきちの人たちはおめんを作ります。」と言ってメンバーを集め、自分たちの力だけで製作活動を進めています。これからどんな風に発展していくか考えると、ワクワクしてきます。
年長のらいおん・きりん・くじら組の3クラスでは、こあら組のお楽しみ会に向けて、出し物の練習をしています。昨日までの練習では、子どもたちの表情も固く、何か不安そうな感じでした。それを聞いた副園長が、応援に入ってくれました。いつもの副園長の魔法の言葉で、みるみるうちに楽しい雰囲気に変わっていきました。『ジングルベル』の合奏では、木琴やトライアングル、マラカスや太鼓など、ちょっと楽器を増やし、自分の好きなリズムで叩くだけで、子どもたちの目の色が変わり、笑顔で体も弾んできたのです。どうなることかと、少し不安な教師たちでしたが、それは見事に、今までの1番の笑顔で演奏し始めたのです。カスタネットやタンバリンの子は、手の振りつきで叩き、太鼓もリズムを合わせて、最後のフィナーレも完璧でした。それを見ていたお客さん役のT君は、見ていた教師に、「先生見て見て。楽器が増えて、とっても楽しくなったんよ。きっとこあらさんの雰囲気も盛り上がると思うよ。」とそっと言いました。それを聞いて、「本当やねぇ。」と教師もうなずきました。演奏しているその光景が、まさに楽団のようでした。明日、年少・年中さんの前で、ミニ発表会をしてくれるそうです。今から楽しみです♪
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